5/25、令和2年第2回臨時会が行われました。
臨時会では、新たな正副議長の選出や、今年度所属の委員会などが決定しました。
臨時会に先立って行われた議員協議会で報告案件もありましたので、併せてご報告いたします。

(新たな正副議長の選出や今年度所属の委員会については、報告案件の記載の後に書いています)

〈議員協議会報告案件〉
1.特別定額給付金事業について
2.新型コロナウイルス感染症に伴う区税の徴収猶予の特例および国民健康保険料の減免について
3.「『コロナに負けるな!としま』医療・福祉支援寄附金」の募集について
4.保育園再開に向けた今後の方針等について
5.区立小・中学校等の再開及び ICT の環境整備について
6.東京都知事選挙における新型コロナウイルス感染症対策について

【1.特別定額給付金事業について】
1人10万円支給の給付金についての報告です。これは国の制度で、事務費と給付金の費用につき100%国費で負担します。

財源などについては、5/11の第1回臨時会で審議しました。その際に給付金についての報告も受けています。

⇒5/11blog「新型コロナ関連の補正予算(定額給付金、新規無利子融資創設、教育のICT環境整備等) 第1回臨時会
オンライン申請、郵送申請の2通りあり。

オンライン申請方式…5/7から受付開始しています。申請期限は8月末まで。
受付件数は10000件超、審査済み1900件弱。入力ミスや世帯主以外が申請などの不備もあるとのこと。審査したうち、大体75%くらいが決定に至っているとの説明。
支払い予定は、5/27より順次振込み

郵送申請方式5/25〜29の期間で申請用紙を順次発送。申請期限は8月末まで。
決定通知を振込み予定日の前日迄に発送予定。
支払い予定は6月上旬より順次振込み

【2.新型コロナウイルス感染症に伴う区税の徴収猶予の特例および国民健康保険料の減免について】
区税の徴収猶予の特例、国民健康保険料の減免などの制度について報告がありました。

◆区税の徴収猶予の特例

⇒区HP「新型コロナウイルス感染症の発生に伴い納税が困難になった方へ
対象要件
・新型コロナの影響で2年2月以降の任意の期間(1ヶ月以上)において、収入が前年同期に比べて概ね20%以上減少。
・一時に区税を納付することが困難。

概要
・対象区税…2年2/1〜3年1/31に納期限が到来する以下の区税
①区民税特別徴収(2年1月分〜12月分)
②区民税普通徴収(平成31年度5期〜令和2年度3期)
③軽自動車税(令和2年度分)
④狭小住戸集合住宅税
・申請期間は関係法令施行の2ヶ月後、又は納期限のいずれか遅い日まで
・無担保で1年間、納税が猶予、延滞金は全額免除。

◆国民健康保険料の減免
⇒「新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険料の減免について

対象要件
・新型コロナの影響で主たる生計維持者が死亡し又は重篤な傷病を負った世帯
・新型コロナの影響で主たる生計維持者の事業収入等の減少が見込まれ、一定の要件に該当する世帯(事業収入等の3割以上の減少等)

減免の概要
・2年2月〜3年3月の保険料
・減免割合
前年の合計所得金額が
300万円以下の場合…全部
400万円以下の場合…10分の8
550万円以下の場合…10分の6
750万円以下の場合…10分の4
1000万円以下の場合…10分の2

【3.「『コロナに負けるな!としま』医療・福祉支援寄附金」の募集について】
区民や企業の皆様からの支援のお申し出を頂いている中、区内医療機関や福祉事業者等の支援を目的とした寄附金を募集します。
⇒区HP「『コロナに負けるな!としま』医療・福祉支援寄附金」の募集について

寄附金使途
・医療機関・福祉事業者等の新型コロナに係る物資の購入経費など
・区内のひとり親家庭支援団体等の新型コロナに係る物資の購入経費など

募集期間、寄附金の受付方法
・募集期間は6/1〜8/31(状況をみて延長の判断)
・受付方法は、銀行振込、クレジットカード決済

【4.保育園再開に向けた今後の方針等について】
緊急事態宣言解除後の保育園の再開の方針について、一定の報告がありました。
なお、以下は現時点での報告であり、状況が変化した場合は対応変更の可能性があります。

※緊急事態宣言が解除された場合
◆臨時休園の期間について
・5/31(日)までを臨時休園とする。応急保育期間は5/30(土)まで。
・6/1(月)以降は、通常保育(後述)を再開する。

◆登園自粛要請について
・臨時休園終了後も、当面の間は、登園自粛を要請する。
・自粛要請の解除は、都内の感染状況を踏まえて判断する。

◆給食の再開について
・6/1の再開に合わせて、給食も提供できるよう準備(職員体制確保、登園予定の子供の事前確認など)

◆延長保育、一時保育について
・通常保育再開後は実施する(但し、自粛要請は行う)

上記の不明な点について、私から質疑を行ないました
Q:登園自粛を要請するとのことだが、6/1から再開する通常保育とは何を指すのか
A:基本の保育メニューで再開するという意味。当面は登園自粛を要請。

Q:登園自粛期間の保育料の扱いは?
A:登園自粛した場合には、保育料を日割計算する

Q:臨時休園終了後に行う登園自粛の期間を、当面の間、としているが目安は
A:登園自粛を要請する期間は1ヶ月単位と考えている。

従って、6/1から再開する場合、6月一杯は登園自粛期間とする。

7月以降は感染状況を踏まえて判断となる。

Q:現状は育休からの復職期限が8/1となっている。7月の扱いはどうなるか?
A:慣らし保育の期間を1ヶ月みることになる。現時点のスケジュール通りなら、7月は登園自粛期間ではなく、慣らし保育の期間となる(この場合、登園自粛要請が解かれる)。

Q:HPへ掲載された情報を基にして、保護者は勤務先と手続きを行う。今回の報告事項のHPへの掲載はいつになるのか。また、私との質疑で明らかになった情報も併せて掲載して欲しいが、いかがか。
A:本日中に区HPへ掲載する。その際は質疑の内容も含めて掲載する。

 

※区のHPが更新され、資料が掲載されています。当面は6/30まで登園自粛期間とする旨も明記されています。

詳細はリンク先をご覧ください。
⇒区HP「新型コロナウイルス感染症の影響による保育園の対応等について(5/25更新)

  ・区HP「【保護者の皆様へ】 緊急事態宣言解除後の保育園の対応について」(1ページ目最終段落に6/30まで登園自粛の旨が掲載)

  ・区HP「【保護者の皆様へ】令和2年6月1日からの保育園再開における感染拡大防止対策について
  ・区HP「【令和2年5月25日更新版】新型コロナウイルス感染症の影響による保育園の入園等に関するFAQ

【5.区立小・中学校等の再開及び ICT の環境整備について】
緊急事態宣言解除後の学校等教育施設の再開方針について、一定の報告がありました。
なお、以下は現時点での報告であり、状況が変化した場合は対応変更の可能性があります。
⇒区HP「区立幼稚園・小中学校等の再開について(5月25日更新)

※緊急事態宣言が解除された場合
◆区立小中学校の分散登校開始について
6/1から、感染症対策を講じながら分散登校を開始
学級を2分割し、20名以下で3密を避けて教育活動
家庭の判断で登校しない場合、欠席としない
・登校のない日は、ICTを活用し健康観察や家庭学習を行う
・6月末まで、徐々に学校生活に慣れていくように登校日や時間を設定

◆区立幼稚園の分散登園の開始について
6/1から、感染症対策を講じながら分散登園を開始
・4歳児、5歳児で登園日を分け、3密を避けて教育活動を行う
・6月末まで、徐々に園生活に慣れていくように登園日や時間を設定
・預かり保育は6/15から再開

◆保護者説明会について
5/28及び29に、各校園にて保護者説明会を実施
・出席者は各家庭1名までとし、3密を避け、学年毎に時間帯を設定
・指定された時間に出席が難しい場合、電話等により個別に対応

◆学校給食について
6/15から、感染症対策を講じながら給食を実施
・小学校第1学年のみ、登校に慣れる期間を考慮し、6/23から実施

◆放課後対策事業の対応について
学童クラブは、6/1から再開。利用自粛は引き続き要請する。
・子どもスキップ(一般利用)、放課後子ども教室は実施しない
・学校の校庭開放(児童の遊び場開放)は、6/1から3密を避け感染症対策を講じながら再開

◆教育センターの対応
・6/1から、日本語教室及び適応指導教室、教育相談等、3密を避け感染症対策を講じながら再開

◆児童生徒一人一台専用端末のICT環境整備について
(1)取組み経緯
5/11〜13 全児童生徒に「Google G Suite  for Education」のアカウントを配布
5/11〜15 全クラスでクラスルーム(インターネット上の仮想クラスルーム)開設
→健康観察実施、担任からのメッセージ配信、朝会・ホームルーム開催、先生と生徒が画面上で会話、お知らせの配信、学習教材の提供、自作動画配信などの取組み

(2)ログイン等の状況(5/18時点)
・クラスルームにログインした児童・生徒…10843人(約95%)
・ログイン出来ていない生徒…613人(約5%(うち、インターネット環境のない生徒193人含む)
→未ログインの児童・生徒については、学校から連絡し確認中。PC貸出は5月末から(ルーター貸出も同時)。
→ログインできていない子のうち、中学生は「やりたくなかった」というような理由が多数。学校からコンタクトを取って対応。小学生は保護者が関わらないと出来ない場合あり。
今後、各家庭とコンタクトを取り対応。ICT環境がない家庭にはルーターと端末を貸与。

(3)今後の日程
・6/1から分散登校開始
学校では、学校用タブレットを活用して、グループ学習や共同作業を行う
家庭では、登校しない日は引き続きクラスルームを活用して学習支援を行う
・7月下旬以降、一人1台タブレット体制…全児童・生徒へ、新たな端末を整備する
学校では、アクティブラーニング、プログラミング教育など、全ての教科で活用
家庭では、家庭学習のフォロー(遠隔授業)、学級会、不登校や特別支援を要する子供など個々に対応したきめ細やかな学習支援

ICT教育については、関連のblogなどもご参照ください。

⇒5/11blog「新型コロナ関連の補正予算(定額給付金、新規無利子融資創設、教育のICT環境整備等) 第1回臨時会

関連補正予算について
⇒区HP「臨時休業中のICT環境を活用した緊急対策について

⇒4/24blog「5月上旬より区立小中によるICT環境活用、育休からの復職時期再延長など 区コロナ対策本部


全般的な今後のスケジュールについては、5/28・29に行われる保護者説明会にて説明がなされる予定です(夏休みの期間や移動教室についてなど)。

【6.東京都知事選挙における新型コロナウイルス感染症対策について】
6/18告示、7/5投開票日となっている東京都知事選挙について、期日前投票所及び投票所にて新型コロナ対策を行うことなどの情報提供がありました。

選挙管理委員会の対策
・アルコール消毒液、次亜塩素酸水を調達
・投開票の従事者等全員にマスク・フェイスシールドを配布し着用
・投票所内の換気
・記帳台や鉛筆等は定期的に消毒
・クリップペンシルを用意して希望者へ配布
・来場者の距離を確保する

有権者へのお願い
・マスク着用、咳エチケット、手洗い、社会的距離確保の要請
・投票所では持参した鉛筆が使用可能

開設予定の期日前投票所
・豊島区役所 6/19〜7/4 8:30〜20:00
・東部、西部区民事務所 6/27〜7/4 8:30〜20:00
・東武百貨店池袋本店、西部池袋本店 6/27〜7/4 10:00〜20:00(但し、営業時間変更の影響が生じる可能性あり)

 

<臨時本会議 議長・副議長選出や委員会人事など>
議長、副議長は投票。監査は区長推薦による同意人事。

議長 :村上宇一議員(自民党豊島区議団)
副議長:河原弘明議員(都民ファーストの会豊島区議団・民主の会)
監査 :高橋佳代子議員(公明党豊島区議団)

私たちの会派の委員会構成は以下の通りとなりました。
【常任委員会】
総務委員会細川正博、元谷ゆりな
区民厚生委員会…里中郁男(委員長)、永野裕子
都市整備委員会…中澤まさゆき
子ども文教委員会…星京子(副委員長)、河原弘明

【議会運営委員会】…細川正博(会派幹事長)、里中郁男(会派副幹事長)

【特別委員会】
豊島副都心開発調査特別委員会…元谷ゆりな(副委員長)、中澤まさゆき(小委員)
※副都心委員会は全議員が所属する委員会のため、役職者のみ記載

 

行財政改革対策調査特別委員会…永野裕子(委員長)、元谷ゆりな
環境・清掃対策調査特別委員会…細川正博(委員長)、星京子
防災・震災対策調査特別委員会…中澤まさゆき
公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会…里中郁男、河原弘明

 

第2回臨時会については以上です。

豊島区議会は本日より新たな体制となりました。