4/17(火)、公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会が行われました。

午前中は委員会にて調査案件について質疑を行い、午後は委員会視察を行いました。

 

<調査案件>
1 未来戦略推進プラン2018における公共施設等の再構築・区有財産の活用について
2 旧第十中学校跡地活用等基本計画(案)について

 

【1 未来戦略推進プラン2018における公共施設等の再構築・区有財産の活用について】

表記につき、2017との変更点の説明がありました。

私からは、旧区民ひろば池袋跡地活用について質問をしました。

 

当該施設は解体され、跡地を障害者施設にすることが決まっております。

解体及び施設建築は、その後に施設を運営する社会福祉法人が担う契約です。

この解体工事が入札不調により工期が延びてしまい、結果的に施設の開設が一年延びてしまいました。

その事による資料の表記の変更がありました。

経緯について詳しくは過去Blogをご覧ください

⇒29年11/7「障害者地域生活支援拠点施設の整備時期の延期など 公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会

 

質疑で、この間の経緯を再確認したうえで、責任の所在があいまいである点、今後の区の契約では施設の開設に影響を及ぼした場合などの責任分担などにつき契約内容の見直しが必要である点、再発防止策を組織の仕組みとして構築する必要がある点、などを指摘しました。

 

今回の問題点は、

・契約内容が曖昧だったこと。この事による責任の所在が不明確であること。

特に今回は当該法人の解体工事費用の見積もりの甘さに起因するものであり、過失があると思われること

・優先順位を間違えていること。

今回は待望の障害者施設をスケジュール通りに開設することが最も優先される事項だったはずです。

補助申請の時期が分かっているならば、それまでに何としても解体工事の契約を済まさなければならないということが明らかでした。

・仮に補助申請の時期をきちんと把握できていなかったとすれば、全体的なスケジュール管理の問題があること。

などです。

今後も契約案件等は注視したいと考えております。


【2 旧第十中学校跡地活用等基本計画(案)について】

表記の基本計画案がまとまったため、報告がありました。

供用開始予定は平成34年度(2022年度)末予定です。

 

これまでの議論については、過去blogをご覧ください。

過去blog12/13「旧十中跡地活用等基本計画検討委員会の検討状況 公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会

 

<野外スポーツ施設の基本方針>
幅広く区民をはじめ地域の方々がスポーツに親しめる施設とするため、野外スポーツ施設の基本方針を定める。
(1)多目的なスポーツ利用に対応する施設
(2)多様な主体が利用可能な施設
(3)周辺環境・地域と調和し、くらしを支える施設
(4)経済性に配慮し、環境やニーズの変化に柔軟に対応できる施設

 

<施設整備計画>

多目的グランド…成人のサッカー、少年野球、ラグビー、フットサル、グラウンド・ゴルフ、野外イベントなどの実施を想定
テニスコート…最低限2面を確保 人工芝を想定
管理棟…2階建を想定 更衣室、シャワールーム、トイレのほか、集会機能やミニ備蓄倉庫を整備
駐車場・駐輪場…団体競技の実施を想定した規模 駐車場は有料化予定
その他…夜間利用のための照明機能、非常時のための防災機能(かまどベンチや防災トイレなど)を整備

 

私からは2点確認をしました。

・今回の基本計画の内容に含まれない意見が民間の検討委員からあったと思うが、どのように議論を集約したのか。

⇒ドックランや弓道場、ランニングコース等の意見もあったが、最終的には今回報告の内容に落ち着いた

 

・都の下水道工事について、工期や施設に対しての影響は?

⇒H31からH34年度末まで工事の予定。

運動場の本体に影響のないよう、駐車場スペースなどの中で工事をしてもらえるように東京都下水道局とすり合わせ中。

・第1期工事と表記されているが、内容は?また、第2期はあるのか?

⇒今回の工事は当該施設の下水工事のみを対象としているのではなく、近隣のゲリラ豪雨対策などを行うための工事の起点とするため。

今回の工事後に効果を見て、第二期工事が必要となるか検討すると聞いている

・数年で第2期工事が必要かの効果を見極めるのは簡単ではないと思う。基準を下水道局とすり合わせておいた方がよいと思うがいかがか

⇒下水道局とすり合わせておく

 

以上が質疑の概要です。
午後は委員会視察を行いました。

【視察先】さいたま市子ども家庭総合センター(愛称:あいぱれっと)
さいたま市子ども家庭総合センターは、児童相談所等が入居している複合施設であり、平成 30 年 1 月に落成し、平成 30 年 4 月 1 日には全ての機能が開館となった。
本区の長崎健康相談所(児童相談所)改築業務の設計を担当している佐野建築研究所が、さいたま市子ども家庭総合センターの設計をしている。



【施設概要】(※さいたま市 HP より抜粋)
≪所在地≫ さいたま市浦和区上木崎 4 丁目 4 番 10 号
≪アクセス≫ JR 与野駅東口より徒歩 7 分 
≪施設コンセプト≫
子ども・家庭をとりまく課題に総合的に取り組み、子ども・家庭、地域の子育て機能を総合的に支援する、さいたま市らしさを生かした中核施設
≪敷地面積≫13,923.17 平方メートル
≪延床面積≫12,536.26 平方メートル
≪建物構造・規模≫鉄筋コンクリート造 4 階建て(一部地下機械室)
≪開館≫平成 30 年 4 月 1 日(フルオープン)
≪施設の構成≫
1階 市民コンタクトスクエア
3階 子どもケアホーム・あいぱれっと教育相談室
4階 児童相談所・こころの健康センター・男女共同参画相談室・総合教育相談室(あいぱれっと教育相談室)

さいたま市子ども家庭総合センター外観


【視察目的】
・豊島区では34年1月に児童相談所を開設予定のため
・本区でも当該施設と同様に複合施設を整備予定のため
・本区の長崎健康相談所(児童相談所)改築業務の設計を担当している佐野建築研究所が、さいたま市子ども家庭総合センターの設計をしているため

【施設の5つの機能】
⑴総合相談機能
・乳幼児親子を対象とした「ぱれっとひろば」
・主に小学生が自由に遊べる「屋根付き運動場」
・中高生の集いの場「中高生活動スペース」
⑵専門相談機能
・児童相談所、こころの健康センター、総合教育相談室等、様々な専門相談機能が集積し連携
⑶地域の子育て支援機能
・子育ての担い手向けの研修を企画し、「さいたま子育てカレッジ」として実施
⑷企画・研究機能
・子供・子育てに関する研究、実践実例を持ち寄り意見交換ができる場としての「子ども研究センター」を運営
⑸世代間交流・活動拠点機能
・自分の責任で自由に遊ぶことを基本とした常設のプレイパークである「冒険はらっぱ」など、子供から大人まで交流・活動できる場所

私からは、複合施設にする狙い、実際の効果について質問しました。
上記しましたが、複合施設にする効果は複数専門機関にいる支援を目的としています。
何でも相談は、コーディネートの役割。
開設したばかりなので今の所実例はないが、実務者調整会議で支援方法を調整するので効果はあると考えているとのこと。

ぱれっとひろば、は親子が気軽に訪れられる施設になっていました。


本区の区民ひろばを大きくしたような施設でしょうか。
本区では新区民センターにできる木育広場が同じような役割を果たせると良いなと思います。

その他、本区でいう中高生センタージャンプや池袋本町プレイパークのような目的の施設が入っています。
一か所にこれだけの機能を持てるのはとても良いですが、本区の施設ではスペース的に難しいので、機能は分散せざるを得ません。

本区での施設整備の参考になる有意義な視察になりました。

 

次回の委員会は、5/10(木)に行われます。