11/7(火)、公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会が行われました。

調査案件

1 旧区民ひろば池袋跡地活用障害者地域生活支援拠点整備計画の変更について 

 

【1 旧区民ひろば池袋跡地活用障害者地域生活支援拠点整備計画の変更について 】

重度知的障害者の受入れを含めたグループホームの整備で、本区では初めての施設となります。

当事者やその家族にとっては待望の施設であり、予定地周辺にお住いの方々の理解もあって整備計画が立てられていました。

今回は残念ながら開設時期が最大1年間延びてしまうという報告、理由は解体工事業者の入札不調に伴う遅れです。

 

[整備概要]

所在地:豊島区池袋2-24-17

実施事業:共同生活援助(グループホーム15名)、短期入所(3名)、指定特定相談支援事業

 

[整備運営法人]

社会福祉法人東京都知的障害者育成会

 

[変更前・変更後スケジュール]

解体工事業者決定 29年5月(着工6月)⇒8月(着工9月) 

障害者通所施設等整備費補助金の都への交付申請 29年6月又は10月⇒30年6月

※補助金は施設整備に関してのもの。解体工事は都からの補助金はなく、豊島区からの補助。

 

施設建設着工 29年12月⇒30年12月

施設建設竣工 30年12月⇒31年12月

施設開設    31年4月⇒32年4月

※上記は最も遅いパターンであり、31年度内の部分開設も検討しているとの整備運営法人の意見あり。

 

[質疑]

私からは解体工事業者の入札で不調になった理由、当該運営法人との契約範囲と時期の確認、解体工事が遅れた結果で施設の開設が最大1年も遅れることに対しての区の見解、障害者団体や保護者会に対しての丁寧な説明、などを求めました。

 

解体工事の入札不調⇒解体工事着工が遅れる⇒地下構造物の解体工事が進まないと構造計算ができない⇒都の補助金申請時期に間に合わない⇒補助金申請が30年6月にずれ込む⇒施設の開設時期が最大1年遅れることに。

※整備費の3/4が出る補助金であり、補助金申請が前提の事業

 

解体工事業者の入札で不調になった理由は、発注者である当該運営法人の予定価格が低すぎたことに起因しています。

入札不調で解体工事の着工が遅れ、その結果施設の開設時期にまで影響を及ぼしているというのは、重大な結果であると言えます。

その事を強く主張し、指摘をしました。

 

他の委員からは、入札が不調になった時点で最安値の業者と随意契約に切り替えるなど、何かしらの対応は出来なかったのか、という指摘もありました。

そのような対応を取っていれば開設時期に影響がなかったかもしれません。

 

今回の入札不調については、区はやむを得ない状況だったという見解でした。

しかしながら開設時期を遅らせてはならないと強く意識してその後の対応を取っていれば、違う結果があり得たのではないかと考えます。

発注したら業者へ丸投げ、ということではなく、区としてももう少し関与をすべきではないかという意見が複数委員からありました。

似たようなケースでの教訓にして頂きたいです。

 

【その他】
12月に委員会視察を検討していましたが、受入先とスケジュールが合わず30年4月に延期

次回の委員会は、12/13(水)10時からです。