コロナ後、世界はどうなっていくのか。
今、「食料危機」についての記事が増えつつあります。
まず、世界最大の小麦輸出国のロシアが、小麦の輸出を停止。
ロシア農業省は6月末まで穀物の輸出を停止することを4月26日に発表しました。
世界最大の米輸出国インドも国内の配給を優先し、米と小麦の輸出を停止しています。
ご存知の方も多いと思いますが、日本は食料自給率は37%(2018年カロリーベース)。とても低いです。
世界の食料生産国が国内備蓄を優先することで輸出制限がおこると、食料を輸入に頼る日本に影響はないのでしょうか?
現在、日本では主食となるお米は100%自国で賄えています。
小麦は8~9割を輸入に頼っていますが、輸入国はアメリカ、カナダが主なので、今のところ安定供給が保たれています。
とはいえ、「ステイホーム」の影響で小麦粉、ホットケーキミックスなどがスーパーから消える現象もおきていますが。
日本で今、心配されているのは食肉。
日本の豚肉自給率は48%(2018年)。
最大の輸入国はアメリカです。
アメリカでは新型コロナウィルスの影響で、豚肉加工工場が相次いで閉鎖に追い込まれています。
アメリカが自国の安定供給を優先すれば、その影響がでることも考えられます。
また、中国からは玉ねぎやニンジン、ニンニクなどを加工したものを多く輸入しています。
新型コロナウィルスの感染拡大は世界規模の問題です。
食料生産国が国内の安定供給を優先すれば、いつ食料供給が止まるかわからないのが現状です。
食料自給率が低い日本ですが、「食品廃棄」が多いのです。
輸入に頼りつつ、物を無駄にしている…。なんと愚かなことでしょう。
恵まれた生活で「平和ボケ」してしまった私たち。
世界で食料争奪戦が始まる可能性がある今、日本の国の在り方、食料問題について考える必要があります。