新型コロナウィルスの影響で海外からの技能実習生が来られなくなったことで、農家の人手不足が深刻な
状況となっています。
海外からの技能実習生は本来の目的は、技術や知識を一定期間日本で学んで帰国し、自国の発展に貢献すること。
しかし、事実上は人手不足を補う労働力として頼りにされています。
来日の見通しが立たない農業関係の技能実習生や特定技能外国人は1900人とされています。
農水省はこの事態に対応するため、「農業労働力確保緊急支援事業」として46億4600万円の補正予算を計上しています。
さらに、いままで禁じられていた技能実習生の転職も可能にし国内で農業就労者を補おうとしています。
それでも人材が確保できるかはわかりません。
各地で作付けの見直しも行われ、農作物の生産性が低下することが予測されます。
それに世界各国が自国ファーストのとなったら、いつ食料供給が止まるかわかりません。
自分たちの生活を支える食事情について真剣に考えることもなく来た人も多いと思います。
しかし、緊急事態宣言が出た時、「小麦粉」などがスーパーから消えるという「プチ食料危機」がありました。
いつもあるものが突然なくなると不安と恐れを感じます。
「プチ」で体験したことを生かし、まだ、備蓄があるうちに緊急事態にそなえる生活を考えるべきです。
自らが農業をやる、農家を応援する、農業に取り組む若い世代を支援するなど…できることはいろいろあります。
世界が大きく変わる中、自分の置かれている状況を客観的に観て、優先して取り組むことを考えていきましょう。