CFP試験金融資産運用設計の問題の中で「デュレーションの計算」が出題されます。

 

こちらを苦手にされている方も多いのではないでしょうか。

デュレーションの計算問題は慣れると簡単に解ける為、得点源になります。

 

私の解法を紹介いたします。

 

まず、デュレーションとは

現在の債権価格を回収するのに、何年かかるか?ということです。

 

SMBC日興証券のホームページにわかりやすく書かれています。

 

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/te/J0230.html

 

『実際に問題をといてみよう』

 

では下記の問題を解いてみましょう。

 

 

この問題がでたら表を書いて計算を行うと早く、正確に計算ができます。

表はこのように書きかます。

 

 

これは完成図です。

まず

 

① 利息と召喚金を書きます。上部にある数字ですが、残存期間3年なので1、2、3、合計と書きます。

   利息は債権価格100円に0.83%ですので、1.08ですが、計算せずに表面利率の数字をそ 

   のまま記入します。

   そして3年後には召喚されますので、100円も記入します。

 

② 次にそれを現在価値に直す値を用いて現在価値に直していきます。

   ②の欄には現在価値に直す値を記入します。

   1年目は1+0.0083で1.0083、2年目は2乗した値なので(1.0083)の2乗、3年目は(1.0083)

   の3乗となりますが、

   シャープの電卓ですと2年目は1.0083×=、3年目は1.0083×==で計算されます。

   =を押すだけで2乗、3乗と計算されますのでこの電卓の使い方は覚えておきましょう。

   なお、CASIOの電卓では1.0083××=で2乗、1.0083××==で3乗になります。

 

③ ①の値を現在価値に直します。

   ①÷②ですが、

   1年目、2年目、3年目と縦に計算してください。(青字で記入してあります)

   1年目ですと① 1.08÷1.0083=1.071109・・・となります。2年目、3年目も同様に計算してい

   きます。

   ここで端数処理が発生しますが、「計算過程は小数点以下第5位を四捨五入」とあります。

   これは小数点の次の数字から5番目の数字を四捨五入すれば良いです。

   小数点以下〇位を四捨五入と出題されたら、小数点の次の数字からかぞえて〇番目を

   四捨五入すると覚えれば覚えやすいと思います。

 

④ そして③の値を加重平均します。

   単純に③に年数をかけます。1年目なら1年目の③×1、2年目なら2年目の③×2、3年目

   は3年目の③×3です。

 

   ここまで出来たらあとは

   ③の合計額と加重平均の合計額を足し算します。

   そして加重平均の合計値を③の合計値で割れば、それが解答になります。

 

全文を載せましたのでこの表をみながら計算してみてください。

 

慣れれば簡単に解けますよ。