映画で描かれる大衆演劇 | レイジイの気まぐれブログ

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頑固・天邪鬼と思われようと開き直っています。

これは過去掲載したブログ記事の再掲載&編集。

 

『大衆演劇』と呼ばれる劇団や舞台等が

描かれた或は登場する映画の紹介です。

※(自分が知っているものだけですが)

 

有名なところでは小津監督の『浮草』(1959年)。

主演は中村鴈治郎 共演は京マチ子・若尾文子ら。

1934年の『浮草物語』を監督自らリメイクした作品。

話しは

旅回り一座の久し振りの興行は昔、座長が恋仲だった女が居る町。

二人の間に出来た息子が郵便局に勤めている事で安心するが、

座長の連れ合いがけしかけた一座の若い女と恋仲に成る。

浮き草稼業の不安感で自分の息子が一座に関係する事を恐れる座長は、

二人の中を咎め座長と息子は対立する。

母親は座長が実の父親と打ち明けるが息子は許さずない。

客入りの悪くなった一座はついに解散。

悄然と町を去る座長の側には連れ合いの姿が・・・

 

旅芝居と呼ばれていた時代、

一座の悲哀がにじみ出ている映画です。

 

1934年『浮草物語』監督小津安二郎 主演は坂本武

役名は違うが話しは『浮草』とほぼ同じ。

 

現在は観る事が出来ないのが

『旅役者』成瀬巳喜男監督の作品があります。

これはCS放送見ることができました。

馬の足役をやれば日本一と自慢する二人がメインの話しです。

地元興行者とモメて被り物の馬を壊され舞台に出れなくなり、

舞台には本物の馬が登場。

舞台上で馬が放尿してしまうシーンが笑えます。

相手が馬だけにウマくゆかなかった。

 

 

他にも

つかこうへい原作の

『寝取られ宗介』若松孝二監督 主演原田芳雄

話しは嫁を座員に寝取られる座長の話し。

 

1984年『旅芝居行進曲』高橋勝監督 主演は古尾谷雅人

ドサ回りと呼ばれる旅芝居一座の若き座長の奮闘振りを描いている。

大衆演劇の沢竜二がライバルの人気座長役で出演。

他に数人の大衆演劇の座長が顔出ししている。

 

 

あと、大衆演劇が出て来る映画に、

『喜劇・家族同盟』 前田陽一監督 主演中村雅俊

  劇中、昔の三吉演芸場が登場しているのが懐かしい。

 

『旅の重さ』 監督斉藤耕一 主演高橋洋子

『夢千代日記』監督浦山桐郎 主演吉永小百合 

チビ玉として人気のあった白龍光洋と沢竜二も出演。

 

『男はつらいよ』シリーズにも

寅次郎が旅先で出会う旅芝居の一座

坂東鶴八郎一座、のちに改め中村菊之丞一座がよく登場します。

初めて登場したのは

第8作 『寅次郎恋歌』

四国のとある町で芝居小屋にふらりと立ち寄った寅さん、

座長の娘に宿まで送ってもらった寅さんが小額のおひねりを渡します。

以来寅さんは先生と呼ばれます。

この時の娘役(大空小百合)は声優の岡本茉莉

以後、一座は 18作、20作、24作、

但し24作には岡本さんが出ていません。

第37作『幸福の青い鳥』

贔屓にしていた一座の座長が亡くなり寅は弔問に訪れ

成長した大空小百合こと美保と再会します。

志穂美悦子が大空小百合を演じています。

その恋人役に長渕剛(その二人は私生活で結婚)。

この作品は長渕剛がメインの話しで

私は余り好みでありません。

 

最後に以前紹介しました

 2009年『I LOVE RED LION』

大衆演劇を描いた作品ではなく

東西大衆演劇座長が出演している異色作品です。

主演は里見要次郎 

共演に都 若丸/葵 好太郎/梅沢 菊太郎/錦 はやと/葵 好次郎 

この作品は何度かブログで紹介しています

大衆演劇の座長達が映画を作ってしまった!

『I LOVE RED LION』

続・大衆演劇の座長達が映画を作ってしまった!

『I LOVE RED LION』続き

 

ということで大衆演劇路映画の記事でした。