ブラックサンデー (新潮文庫) / トマス•ハリス (訳)宇野利泰 | アラ還男の終活日記

アラ還男の終活日記

50代半ばの男です。四捨五入すれば還暦なのでジャンルはアラカン。
終活として人生で起きた出来事を書き残して行くことにしました。
色事多し(苦笑)

振り返ると間違ってばかりですが、その辺りも包み隠さずに。
間違い=色事関連多し(苦笑)

 

ブラックサンデー (新潮文庫)

 

 

・文庫本:1979年3月 新潮文庫

 

<内容紹介>

1月12日の日曜日、スーパー・ボウルが行われる競技場を、大統領と8万人の観客もろとも爆破する

――米政府の対イスラエル武器供与に報復するため、パレスチナ・ゲリラ『黒い九月(ブラック・セプテンバー)』

は想像を絶する方法による無差別テロを計画した。情報をキャッチしたイスラエル秘密諜報機関とFBIは、

全力を挙げてこれに立ち向う。恐るべき迫力と現実感で読者に迫る、超大型のスパイ小説。

 

 


読了日:2023年12月13日

 

 

トマス・ハリスの処女作「ブラック・サンデー」を昨年末読了。

これで、彼の作品は全て読み倒しました。

トマス・ハリスは「羊たちの沈黙」・「ハンニバル」等の作者と言ったほうがわかりやすかもしれませんね。

 

 

本作品は、1979年に発売され既に廃刊になっています。

新装版なども発売されておらず、

古本屋で手に入れた文庫本は、字が小さくて読みにくい・・・

老眼泣かせです(苦笑)

 

この「ブラック・サンデー」・・・

映画化もされ日本でも公開予定だったのですが、上映中止を求める脅迫状が届いたため、日本での公開は中止になったとか。

なので映画の方は未鑑。

 

 

<内容紹介>で記したようなあらすじなので、

色々とセンシティブな事案が発生したのでしょう。令和になった現在でも

イスラエル・パレスチナ大モメですからね。。。

 

 

 


「ブラック・サンデー」以前に読んだトマス・ハリスの作品

 

 

 

レッド・ドラゴン 上 決定版 (ハヤカワ文庫 NV ハ 11-3)

 

 

 

レッド・ドラゴン 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 11-2)

 

 

レツド・ドラゴン〈上〉<下> (ハヤカワ文庫NV) / トマス・ハリス  (訳)小倉多加志

 

・文庫本:1989年10月 新潮文庫

 

<内容紹介>

元FBI捜査官ウィル・グレアムが、一家惨殺事件の犯人を捜し求める模様を描く。

『ハンニバル・レクター・シリーズ』の1作目でもあり、

主人公がかつて逮捕し犯罪者病院に収容されている脇役の精神科医ハンニバル・レクターは

2作目『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)以降の主役である。

 

FBIアカデミー教官のウィル・グレアムは、目下世間を騒がせている一家惨殺事件の犯人を捜し求めていた。

事件の全体図を把握しかねているグレアムは、なんとしても犯人の人物像を掴むべく、

かつて自分が逮捕したことがある「人食いハンニバル」こと

猟奇殺人鬼の精神科医ハンニバル・レクター博士の収監されている療養施設へと赴く。

 

ハンニバルは、異常殺人鬼でありながら極めて高い知能を有しており、檻の中で料理や専門分野の書物を読み、

科学雑誌にめざましい論文を執筆していた。ハンニバルのもとには、各地から彼を崇拝する様々なサイコ的人物からの手紙が届く。

その中には、ある殺人鬼からの熱烈なファンレターも混じっていた。

 

殺人鬼は、自分の持つ障害への劣等感や、厳格な祖母へのトラウマに悩まされていた。

しかしある日出会った絵画『巨大な赤い龍』(ウィリアム・ブレイクがヨハネ黙示録の情景に基づいて描いた水彩画)

に魅せられてしまった。殺人鬼は「赤き竜」レッド・ドラゴンを自分と同一視し、

いつかは自分も竜になるのだと信じて凶悪犯罪を重ねていた。

 

グレアムは、ハンニバルから殺人鬼のヒントを得て犯人を追い求めるが、同時にハンニバルはひそかにその殺人鬼と「文通」していた。

 

読了日:<上> 2020年12月 5日

        <下> 2020年12月10日

 

羊たちの沈黙の前日譚。

本作では、レクターは端役に過ぎなかったが、

サイコを操るサイコを始めとした作中での存在感が続編(「羊たちの沈黙」以降)に繋がったようです。

 

新訳版も出ているようですが、入手したのが小倉多加志さん訳の版。

日本語がわかりにくかったです…

 

内容は面白いだけに、機会があれば新訳で再読したいかも。

 

 

2回映画化されています。

2回目の映画化は、「羊たちの沈黙」・「ハンニバル」の映画ヒットを受けて

リメイクされたようです(ハンニバル役は勿論、アンソニー・ホプキンス)

 

 

 


 

羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

 

羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)

 

羊たちの沈黙〈上〉<下> (新潮文庫) / トマス・ハリス  (訳)高見浩

 

・文庫本:2012年1月 新潮文庫

 

<内容紹介>

獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル“と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。

要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。

彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが――。

1980年代末からサスペンス/スリラーの潮流を支配する“悪の金字塔”!

 

読了日:<上> 2021年11月22日

              <下> 2021年11月25日

 

 

菊池 光さんが訳した 1989年1月版というのもあるようですが、

新訳版で読みました。

「羊たちの沈黙」はやっぱりスゴイ。その後のサイコスリラー系の小説に与えた影響は大ですね。

 


 

 

ハンニバル(上) (新潮文庫)

 

 

ハンニバル(下) (新潮文庫)

 

 

ハンニバル〈上〉<下> (新潮文庫) / トマス・ハリス  (訳)高見浩

 

・文庫本:2000年4月 新潮文庫

 

<内容紹介>

あの血みどろの逃亡劇から7年――。

FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され、

窮地に立たされる。そこに届いた藤色の封筒。しなやかな手書きの文字は、追伸にこう記していた。

「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ」……。

だが、欧州で安穏な生活を送るこの差出人には、仮借なき復讐の策謀が迫っていた。

 

読了日:<上> 2022年2月12日

               <下> 2022年2月19日

 

映画は2回ほど見ましたが、小説の方は初読。

 

小説の結末は映画とは違います。

個人的には、映画の結末の方が好きです。

小説の方はやはり受け入れ難いかな。

 

 

「羊たちの沈黙」で主演したジョディ・フォスター、

ジョディの代役で「ハンニバル」の主演を務めたジュリアン・ムーア 

ともに原作版「ハンニバル」の結末に難色を示したとか・・・

 

 

実は、原作者のトマス・ハリスが映画「羊たちの沈黙」でクラリスを演じていた

ジョディ・フォスターに惚れてしまった上に、

自らをハンニバル・レクター博士に同化させて、「ハンニバル」(原作)

をこのような結末にしてしまったという噂もあります。

 

ジョディ・フォスターが続編「ハンニバル」に出演しなかったのは、

そのトマス・ハリスを気味悪がった(結末も含めて)という噂も・・・

 

 

 

ちなみに、上の写真の人がトマス・ハリスです。

アンソニー・ホプキンスが演じるハンニバル・レクター博士よりも不気味に見える…

 

 

 


 

ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

 

ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

 

ハンニバル・ライジング〈上〉<下> (新潮文庫) / トマス・ハリス  (訳)高見浩

 

・文庫本:2007年3月 新潮文庫

 

<内容紹介>

1941年、リトアニア。ナチスは乾坤一擲のバルバロッサ作戦を開始し、

レクター一家も居城から狩猟ロッジへと避難する。

彼らは3年半生き延びたものの、優勢に転じたソ連軍とドイツ軍の戦闘に巻き込まれて両親は死亡。

残された12歳のハンニバルと妹ミーシャの哀しみも癒えぬその夜、ロッジを襲ったのは飢えた対独協力者の一味だった……。

ついに明かされる、稀代の怪物の生成過程!

 

読了日:<上> 2023年1月14日

              <下> 2023年1月19日

 

 

トマス・ハリスの小説でハンニバル・レクターが出てくるものは、

刊行順に以下のものがありました。

 ・レッド・ドラゴン

 ・羊たちの沈黙

 ・ハンニバル

そして、これらは刊行順=物語の時代順 でもあり、

レッド・ドラゴンの時には、既にハンニバル・レクターは

刑務所内にいました。

 

 

「ハンニバル・ライジング」では、

時代を遡ってハンニバルの幼少期から少年期の話です。

まぁ前日譚ってやつですね。

 

今後、ハンニバルの続編が書かれることがあるとすれば、

このライジングの続編になるのでは? と思った次第です。

 

映画も観ました^^

 

 

 


 

カリ・モーラ(新潮文庫)

 

 

カリ・モーラ (新潮文庫) / トマス・ハリス  (訳)高見浩

 

・文庫本:2019年7月 新潮文庫

 

<内容紹介>

彼女はカリ、25歳。

美しく、心優しく、傷を負った女。

 

『羊たちの沈黙』の巨匠による新たなヒロインが誕生!

全世界待望、13年ぶりの新作。

 

『羊たちの沈黙』『ハンニバル』の巨匠、トマス・ハリスの13年ぶりの新作。

マイアミに暮らす美貌のカリ・モーラは25歳。故国のコロンビアでの凄惨な過去を背負い、

移民として働きながら、いつか獣医になることを夢見ている。カリは麻薬王の邸宅管理のバイトがきっかけで、

屋敷に隠された金塊を狙う犯罪集団の作戦に巻き込まれ、彼らと対立する臓器密売商の猟奇殺人者シュナイダーの妄執の的になってしまう――。

『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリング以来のハリスのニューヒロインは、

ハンニバル・レクターを彷彿とさせるおぞましき異常者の魔の手を逃れられるのか。

極彩色の恐怖と波乱の展開に震える傑作サイコ・スリラー。

 

読了日:2023年2月23日

 

 

処女作「ブラック・サンデー」よりも先に

こちらを読んだため、私にとって「カリ・モーラ」が

初のハンニバル・レクターが出てこないトマス・ハリス作品でした。

人はたくさん死にますが、ハンニバルのような緊迫感は

あまり感じず。。。

カリ・モーラ主役でシリーズ化するつもりなのだろうか?

本作は、まだ映画化されていない模様。