
製作年:1997年
製作国:アメリカ
上映時間:106分
<内容紹介>
イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウが共演したSFサスペンス。
遺伝子操作で生まれた“適性者”が社会を支配する近未来。
自然出産で誕生したビンセントは、“不適正者”として冷遇される人生を歩んでいた。
彼は幼い頃から宇宙飛行士を夢見ていたが、それは適性者のみに許される職業だった。
ある日、ビンセントはDNAブローカーの仲介で、
下半身不随となった元水泳選手ジェロームの適性者IDを買い取る。
ジェロームに成り済まして宇宙局「ガタカ」に入社したビンセントは、
努力の末についにタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが……。
アンドリュー・ニコルの監督・脚本デビュー作。
<あらすじ>
冒頭、次の言葉が紡がれる。
Consider God's handiwork, who can straighten what He hath made crooked?! ECCLESIASTES 7:13
(「神の御業を見よ。神が曲げたものを誰が直しえようか」旧約聖書『伝道の書』7章13節)
“I not only think that we will tamper with Mother Nature, I think Mother wants us to.” WILLARD GAYLIN
(「我々は母なる自然に手を加えようとするが、母もそれを望んでいると私は思う」
(ウィラード・ゲイリン(英語版))
近未来、人類は人工授精と遺伝子操作により優れた知能・体力・外見を持った「適正者」と、
自然妊娠で生まれた「不適正者」に分けられていた。
「適正者」たちは教育課程や社会において「不適正者」よりも優位な存在であり、
両者の間には社会レベルでも個人レベルでも大きな隔たりがあった。
ヴィンセント(イーサン・ホーク)は自然な生き方を求める両親によって
「不適正者」として産まれたが、
生まれつき虚弱体質であるというハンデを背負っていた。
「不適正者」の生きづらさを実感した両親は、弟アントン(ローレン・ディーン)
を「適正者」として誕生させる。
ヴィンセントは子供のころから「適正者」の能力を目の当たりにし、
弟を含めた「適正者」たちには勝つことができない。
それでも、度胸試しを兼ねた弟との遠泳勝負には最後の一度だけ勝つことができた。
そんな彼が小さな胸に抱いた夢は宇宙飛行士になることだったが、
宇宙飛行士は「適正者」のみに許された仕事で、
「不適正者」には夢のまた夢、なれる可能性など皆無であることを成長するにつれ実感していく。
大人になっても夢を諦めないヴィンセントは、
最後の望みをかけてDNAブローカー(トニー・シャルーブ)に接触する。
ブローカーの仲介で出会ったのは、事故によって脚の自由を失い選手生命を絶たれた
「適正者」の元水泳選手ジェローム・モロー(ジュード・ロウ)だった。
ヴィンセントはブローカーと契約し、違法な生体偽装をしてジェロームになりすますと、
晴れて宇宙局「ガタカ」の局員となる。
日常的に偽装用の生体ID(血液や指紋など)を提供するジェロームに対し、
ヴィンセントは彼と共に暮らして生活を維持するのが交換条件だった。
ヴィンセントは度々行われる生体認証をジェロームのDNAで切り抜け、
必死の努力を重ねて「適正者」に劣らない結果を出し、
その結果ついに念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれた。
月日を経てヴィンセントと親しくなったジェロームは、
優れた「適正者」でありながら銀メダル止まりだった事に絶望して
自殺しようとしたことを打ち明け、
逆境を跳ね除けて夢を叶えるヴィンセントを称える。
探査船の出発が間近となったある日、
ヴィンセントの上司が何者かによって殺されるという事件が起き、
事件現場の近くから「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見されてしまう。
正体の発覚を恐れるヴィンセントだが、
咄嗟の機転やジェロームの協力により警察の捜査をすり抜けていく。
デートを重ねていた「適正者」の女性アイリーン・カッシーニ(ユマ・サーマン)
には正体を知られてしまうも、被害者の眼球から唾液が見つかった局長の
ジョセフ(ゴア・ヴィダル)
が殺害を自供したことで難を逃れる。
しかし、ヴィンセントを追うことを諦めない捜査官は彼と対面すると、
弟のアントンであることを明かして兄を匿おうとする。
ヴィンセントがそれを断ると、アントンは度胸試しの遠泳勝負を持ち掛けて
諦めさせようとするが、勝利したのはヴィンセントだった。
出発当日の朝、ジェロームは大量のサンプルをヴィンセントに見せて「旅に出る」と告げ、
互いに感謝の言葉を掛け合う。
「ガタカ」に向かい船に乗り込もうとするヴィンセントだが、
直前に抜き打ちで生体IDの提出を要求される。
手元にジェロームの生体IDがないヴィンセントは諦めの言葉を口にするが、
検査官のレイマー医師(ザンダー・バークレー)は「息子が君の大ファンだ」と語り掛けた後、
息子の遺伝子に問題があることを打ち明ける。
レイマー医師はヴィンセントの検査結果をジェロームの物に書き換えると、
「遅れるぞ、ヴィンセント」と言って彼を見送る。
ヴィンセントは探査船に乗り込み、宇宙へ旅立っていく。
ロケットが打ち上げられる頃、ジェロームはある狭い空間に入っていた。
彼は水泳選手時代に獲得した銀メダルを首にかけると扉をロックする。
そこは自宅の焼却炉であり、ジェロームの体を炎が包んでいく。
宇宙に出たヴィンセントがジェロームから渡されていた手紙を開くと、
そこには彼の遺髪が入っていた。
監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
出演者:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、アラン・アーキン、
ジュード・ロウ、ローレン・ディーン、ゴア・ヴィダル、
アーネスト・ボーグナイン、ザンダー・バークレイ、
イライアス・コティーズ、ウナ・デーモン、エリザベス・デネヒー、
マーヤ・ルドルフ、ブレア・アンダーウッド、メイソン・ギャンブル、
トニー・シャルーブ、ジェイン・ブルック
[視聴媒体] Amazon Prime Video
原題 "Gattaca" のクレジットで強調されるGとAとTとCは、
DNAの基本塩基である
guanine(グアニン)、
adenine(アデニン)、
thymine(チミン)、
cytosine(シトシン)
の頭文字だそうだ。
主演のイーサン・ホークは、この映画の翌年に
共演したユマ・サーマンと結婚したそうだ。
で、浮気がバレて 2004年に離婚したそうだ。
人工授精と遺伝子操作により優れた知能・体力・外見を持った「適正者」を優遇・・・
究極の優生思想ですね。
優生思想とは、人間の遺伝的素質を改良し、優良な子孫を残すことを目的に、
障害や疾病を持つ人々を「劣等」として排除・制限する思想のこと。
19世紀末にフランシス・ゴルトンによって提唱され、
歴史的には強制不妊手術やナチスの大量虐殺(安楽死計画)などの暴力的な排除に繋がった。
現代では、出生前診断や遺伝子操作技術に伴う「新優生学」への懸念も存在する。
某ロシアとか某中国とかは、
オリンピックとかで勝てる選手を作るために、
遺伝子操作とかやってそうな気がする(偏見です 笑)
ま、近い将来には「受精卵」の段階で診断が行われ、
治療と称して遺伝子操作が行われていくようになる気がする。
また認知症対策として、
老人に対しても遺伝子操作が行われるかも!
ロボトミー手術を受けた三國連太郎みたいに、
頭に傷痕を持つ老人が増える?
(たぶん、遺伝子操作手術で頭部に傷痕ができるようなことは無いと思うけど・・・)

この映画で、最後までわからなかったのは
「不適正者」のイーサン・ホークは、なぜ火星に行くことにこだわったのか?
優生思想に陥った地球に失望し、火星が桃源郷にように思えたのだろうか・・・