サザンオールスターズと野球界の41年⑥ ~2019年「一緒にやろう2020」と「横浜 夏の陣」~ | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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法政大学野球部を中心として、東京六大学野球についての様々な事柄について、思いつくままに書いて行くブログです。
少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

2013(平成25)年9月8日のIOC総会で、

「2020年・東京オリンピック」

の招致が決まり、日本中が喜びに沸いたが、

その1年後の2014(平成26)年9月10日、サザンオールスターズは、

『東京VICTORY』

という楽曲をリリースし、

「2020年・東京オリンピック」

開催決定に、祝意を表していた。

だが、この「2020年・東京オリンピック」招致の裏側には、

首相経験者で、「スポーツ行政」に隠然たる力を持つ森喜朗が、

「明治神宮外苑再開発」

の野望を実現させるために「2020年・東京オリンピック」招致に躍起になっていた…。

 

 

…というような事を、前回の記事では、2024年1月の「東京新聞」の記事を元にして書かせて頂いたが、

今回は、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビの民放5社が、

「一緒にやろう2020」

のテーマソングを、桑田佳祐に依頼する事になる経緯などを描く。

そして、2019(令和元)年夏、横浜DeNAベイスターズ「優勝」目指して奮闘した、

「横浜 夏の陣」

についても書かせて頂く。

それでは、「サザンオールスターズと野球界の41年(その6)」を、ご覧頂こう。

 

<2009(平成21)年8月30日…衆議院解散総選挙で民主党が大勝し、自民党⇒民主党への「政権交代」が実現、しかし…?~「民主党政権時代」(2009.9~2012.12)とは何だったのか…?>

 

2009(平成21)年8月30日に行われた衆議院総選挙で、歴史的な「激変」が起こった。

鳩山由紀夫代表率いる民主党「308議席」を獲得する大勝利を収め、

当時の麻生太郎首相が率いる与党・自民党「119議席」しか獲得出来ず、大敗を喫した。

この結果、自民党⇒民主党への、

「政権交代」

が実現する事となった。

そして、これは個人的な出来事だが、その直後、私は職場の先輩の女性と、一緒に食事に行った。

その食事の席で、その女性は、

「民主党が勝っちゃったね。民主党が政権を取るようじゃ、日本も終わりだなあ…」

と、溜息をつきながら言っていたのである。

私は、彼女のその言葉を聞いて、

「はあ、そうですか…」

としか言えなかったが、間もなく、その方が言っていた通り、

「民主党政権」

は迷走を繰り返し、日本国民の期待は失望へと変わって行った。

 

 

 

民主党は、当時、流行語にもなった、

「マニュフェスト」

なる物を掲げ、民主党としての「公約」を国民に対して約束していた。

だが、その「マニュフェスト」の殆んどは実現出来ないままに終わってしまった。

そして、一番まずかったのは、鳩山由紀夫首相時代に、「普天間」基地移設問題を巡るゴタゴタが有り、一時、日米関係がギクシャクしてしまった事だった。

民主党政権は、

鳩山由紀夫内閣(2009.9~2010.6)⇒菅直人内閣(2010.6~2011.9)⇒野田佳彦内閣(2011.9~2012.12)…

という歴代内閣だったが、菅直人内閣時代の2011(平成23)年3月11日、

「東日本大震災」

が発生し、その際に起こった、

「福島第一原発事故」

に対する対応で、菅直人内閣は右往左往してしまい、混乱を招いていた。

そんな事が重なり、民主党政権時代(2009.9~2012.12)、すっかり日本国民は政治に失望してしまっていた。

なお、この「民主党政権時代」(2009~2012)は、ちょうどサザンオールスターズ「無期限活動休止」の真っ最中で、桑田佳祐がソロ活動を行なっていた時期でもあった。

その間、2010(平成22)年に桑田佳祐が「食道癌」を患い、大手術を経て復帰を果たす…という出来事も有った。

 

<2012(平成24)年12月16日…衆議院総選挙で安倍晋三・総裁が率いる自民党が大勝~自民党が民主党から政権を奪還し、「第2次安倍政権」が発足>

 

 

前述の通り、民主党政権はすっかり国民を失望させてしまっていた。

そんな中、2012(平成24)年9月26日、当時は野党だった自民党の総裁選が行われ、

その結果、安倍晋三が、自民党総裁に選ばれた。

「私が自民党総裁になるのは2度目だが、責任の重さを感じている」

その時、安倍晋三は、そのようなコメントを残していた。

安倍晋三は、かつて2006(平成18)年9月~2007(平成19)年8月に、一度、首相を経験していたが、

その時は、安倍首相は体調不良もあって、志半ばで、無念にも首相の座を退いていた。

その後、自民党は前述の通り、2009(平成21)年の麻生太郎首相時代に衆議院総選挙で民主党に大敗してしまい、自民党は下野して野党に転落していた。

その後、民主党政権の「失政」もあり、国民の不満が高まっていた中で、安倍晋三「野党」の自民党の総裁の座に就いた。

 

 

 

そして、安倍晋三が「野党」自民党の総裁の座に就いた直後、

民主党・野田佳彦内閣は、起死回生を狙って衆議院解散総選挙に打って出た。

だが、2012(平成24)年12月16日に行われた衆議院解散総選挙は、

今度は安倍晋三総裁率いる自民党が大勝し、自民党が民主党からの「政権奪還」に成功した。

その時、有権者が何故、自民党に投票したのかと言えば、

「民主党政権に失望した」

という理由が最も大きかった。

こうして、再び政権を奪還した自民党は、

「第2次安倍内閣」

を発足させたが、以後、安倍政権は8年間に及ぶ「長期政権」を実現させる事となった。

そして、この「第2次安倍政権」時代に、

「2020年・東京オリンピック」

の招致が決定した…という事である。

 

<オバマ(アメリカ)、習近平(中国)、朴槿恵(韓国)、プーチン(ロシア)…安倍首相、世界の「曲者」指導者達と渡り合う>

 

 

 

 

 

さて、「第2次安倍政権」が発足した頃、

日本を取り巻く世界の指導者達は「曲者」揃いだった。

アメリカのオバマ大統領、中国の習近平国家主席、韓国の朴槿恵大統領、そしてロシアのプーチン大統領…。

安倍首相は、こんな「曲者」達と渡り合って行かなければならなかった。

民主党政権時代、日米関係はギクシャクしてしまっていたので、安倍首相はオバマ大統領との関係強化を図る必要が有ったが、オバマ大統領は民主党の人である。

アメリカは、どちらかと言えば、共和党の大統領の時は日米関係は緊密になり、民主党の大統領の時は、日米関係はドライな関係になりがちな傾向が有った。

オバマ大統領も、クールでドライな人(?)だったので、安倍首相も関係構築には、苦労したようである。

そして、露骨に「反日」政策を掲げる韓国や、軍事大国の中国やロシアの指導者とも緊密な関係を築いて行かなければ、日本の「国防」は危うくなってしまう。

「北方領土問題」「竹島問題」「尖閣諸島問題」

…といった、これら周辺諸国との間に抱える問題とも向き合って行かなければならない。

それにしても、こうした問題を背景にして、習近平プーチンとも会って話さなければならないとは、総理大臣というのは、かなり大変な仕事である。

 

<2013(平成25)年8月7日…サザンオールスターズ、通算54枚目のシングル『ピースとハイライト』リリース~何かと物議を醸した「問題作」>

 

 

 

さて、「第2次安倍政権」が発足した翌年、

2013(平成25)年6月25日、「デビュー35周年」を迎えたサザンオールスターズは、5年振りに活動再開する事を発表した。

そして、2013(平成25)年8月7日、サザンオールスターズは通算54枚目のシングル、

『ピースとハイライト』

をリリースしたが、この曲は、かなり政治色の強い歌詞の曲であり、何かと物議を醸した。

という事で、まずは、

『ピースとハイライト』

の歌詞を、ご紹介させて頂こう。

 

 

『ピースとハイライト』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:サザンオールスターズ

 

何気なく見たニュースで

お隣の人が怒ってた

今までどんなに対話(はな)しても

それぞれの主張は変わらない

 

教科書は現代史を

やる前に時間切れ

そこが一番知りたいのに

何でそうなっちゃうの?

 

希望の苗を植えていこうよ

地上に愛を育てようよ

未来に平和の花咲くまでは…憂鬱(Blue)

絵空事かな?お伽噺かな?

互いの幸せ願う事など

 

歴史を照らし合わせて

助け合えたらいいじゃない

硬い拳を振り上げても

心開かない

 

都合のいい大義名分(かいしゃく)で

争いを仕掛けて

裸の王様が牛耳る世は…狂気(Insane)

20世紀で懲りたはずでしょう?

燻る火種が燃え上がるだけ

 

色んな事情があるけどさ

知ろうよ 互いのイイところ!!

 

希望の苗を植えていこうよ

地上に愛を育てようよ

この素晴らしい地球(ふるさと)に生まれ

悲しい過去も 愚かな行為も

人間(ひと)は何故に忘れてしまう?

 

愛することを躊躇(ためら)わないで

 

 

…という事であるが、

改めて『ピースとハイライト』の歌詞を読んでみると、

やはり、政治色が強いというか、かなりメッセージ性の有る曲である。

先程、日本は「曲者」揃いの周辺諸国との間に、色々な問題を抱えている…と書いたが、

この曲で、サザンは、

「お互いに主張が有るのはわかるけど、それを乗り越えて、仲良くやって行こうよ。戦争ばかり繰り返していた、20世紀の悲劇は繰り返さないようにしようよ」

という事を訴えている。

そして、私がもっともだと思ったのは、

「教科書は現代史をやる前に時間切れ」

という箇所である。

学校の歴史の授業は、古代史から始まり、延々と続くので、終盤の近現代史になる頃には「駆け足」になってしまいがちである。

「学校の歴史の授業は、つまらない」

と言われてしまうのも、それが原因ではないだろうか。

やはり、今の時代に直結する近現代史から、先に授業を行ない、今起こっている様々な問題の原因を生徒に教える方が有意義ではないか…と、私は思う。

 

 

 

そして、話題になったのは、

『ピースとハイライト』

のPV(MV)の内容である。

まず、戦隊ヒーローが登場し、愛の心を持って、人々を助けて行こう…という事を表しているのだが、

これは、『ピースとハイライト』という楽曲の趣旨を、わかりやすく表現しているのだと思われる。

 

 

 

 

そして、何かと物議を醸したのが、

『ピースとハイライト』のMVには、安倍晋三首相、韓国の朴槿恵大統領、アメリカのオバマ大統領、中国の習近平国家主席…といった、各国首脳の「お面」を着けた人達(?)が登場し、互いに言い争ったり、喧嘩したりしている様子が描かれている…という事だった。

そんな彼らを、あの戦隊ヒーロー達(?)が、

「まあまあ、落ち着いて…」

と言って、宥めている(?)様子が描かれている。

 

 

…という事であるが、

「お互いの主張ばかりを繰り返すのではなく、お互いの良い所を認め合って、仲良くやって行こう」

というのが、『ピースとハイライト』で、サザンが言わんとしている所だった。

だが、この楽曲に対し、

「政治的に、深い考えも無い癖に、呑気な事を言ってるんじゃねーぞ」

というような「反発」が、一部の人達に有ったようである。

そして、この「火種」が大きく炎上してしまう大事件が起こってしまう事になる。

 

<桑田佳祐、「紫綬褒章」受章を巡る大騒動~2014(平成26)年11月2日…桑田佳祐が「紫綬褒章」を受章~2014(平成26)年12月31日…「紅白」「年越しライブ」でのパフォーマンスが物議を醸す~2015(平成27)年1月15日…桑田佳祐が一連の騒動を「謝罪」>

 

 

 

2014(平成26)年11月2日、桑田佳祐は、長年に渡る日本音楽界への貢献が評価され、

「紫綬褒章」

を受章した。

この時、桑田佳祐は、

「身に余る光栄であるのはもちろんのこと、私のような者が本当にいただいてしまってよいものかと、非常に驚いております…」

「たくさんのファンの方々と、大衆芸能を導いて来られた、数多の偉大なる先達たちのおかげであると、心から感謝いたしております」

とのコメントを発表した。

桑田佳祐「功績」が、遂に国家にも認められた…という事だったが、桑田も大変恐縮していた。

 

 

 

 

そして、2014(平成26)年12月31日、サザンオールスターズは、

「第65回NHK紅白歌合戦」

に出場したが、これはサザンにとって31年振りの「紅白」出場となった。

この時は、サザンの年越しライブが行われる横浜アリーナからの生中継という形で、サザンが登場したが、

「紅白」の司会者・中居正広の呼び掛けに応え、サザンが画面に登場した時、

桑田佳祐は何故か、「チョビ髭」を付けて登場していた。

そして、この後、サザンは、

『ピースとハイライト』『東京VICTORY』

の2曲を歌ったが、この時のネット上の反応は、

「あのチョビ髭は、安倍首相をヒトラーになぞらえ、安倍政権を批判するという意味合いが有るのではないか!?」

という声が多く上がり、騒然となっていた。

そして、

『ピースとハイライト』

も、安倍政権を批判する曲であり、「反日ソング」である…などと言った声まで上がってしまう始末であった(※そもそも、気に入らない人を、誰彼構わず「反日」呼ばわりするのは大変危険な風潮である)。

だが、これはまだ騒動の「序章」に過ぎなかった。

 

 

そして、「紅白」の後、サザンは横浜アリーナで年越しライブを行なったが、

この年越しライブで、桑田佳祐はポケットから無造作に(?)紫綬褒章を取り出し、

「じゃー、まず5000円から行きましょう」

などと言って、ネットオークションにかける…というジョーク(?)を言ってしまった。

これは、

「俺が、こんな大層な物を貰ってしまっても良いのか…」

という事に対する、桑田の照れ隠しのパフォーマンスだったと思われるが、これが大騒動になってしまったのだった。

 

 

「名誉ある紫綬褒章を、こんなに粗略に扱うとは、何事か!?」

桑田のパフォーマンスに対し、ネット上は大炎上してしまい、

「天皇陛下への侮辱を行なった桑田佳祐は、不敬である。即刻謝罪せよ」

と、右翼団体が大騒ぎし、サザンの所属レコード会社・ビクターの前に右翼団体が押し寄せるという大騒ぎになってしまった。

サザンに対し、猛烈な「逆風」が吹き荒れる事態となってしまったのである。

 

 

だが、桑田佳祐は普段、インターネットは全然見ないらしく、

2015(平成27)年の年明け以降、暫くは、ネット上の「炎上」騒ぎにも全く気付かなかった。

だが、右翼団体からの抗議が来るに及び、桑田も驚いた。

そして、2015(平成27)年1月15日、桑田佳祐は、一連の騒動に対し、

紫綬褒章の扱いは、配慮が足りなかったとして、

「深く反省するとともに謹んでおわび申し上げます」

という内容の謝罪文を発表した。

また、あの「チョビ髭」パフォーマンスにしても、政治的な思惑など一切無かった…と、釈明している。

その後、ようやく騒動は収束に向かって行ったが、ちょっとした「失言」や「失敗」が、忽ちに大炎上してしまうという、現代のネット社会の恐ろしさを、まざまざと実感させられる出来事であった。

そして、それは国民的スターである桑田佳祐とて、例外ではなかった…という事である。

 

<「2020年・東京オリンピック」を巡るドタバタ劇~森喜朗の「2019年・ラグビーW杯」を「新国立競技場」で迎えるという「野望」も潰える>

 

 

さて、サザンが思わぬ「逆風」に晒されてしまった後、

「2020年・東京オリンピック」

は、様々なドタバタ劇が起こってしまい、すっかり国民を失望させていた。

詳しくは、上記の年表をご覧頂くとして、一番酷かったのは、

「新国立競技場」

の建設を巡る問題だった。

2012(平成24)年に、一旦は、「新国立競技場」建設は、ザハ・ハディドの案に決定したものの、

その案に基づく建築は、現実的には無理である事が判明し、2016(平成28)年、安倍首相は、その案の「白紙撤回」を発表した。

そして、改めてコンペをやり直し、2018(平成30)年に隈研吾の案が採用されたが、それから建築に取り掛かるので、

「2019年・ラグビーW杯」

までには、「新国立競技場」の建設は間に合わない事になってしまった。

こうして、森喜朗があれだけこだわっていた、

「2019年・ラグビーW杯を、新国立競技場で迎える」

という野望は、潰えてしまった。

これでは、一体、何のために国立競技場と建て替えるのか…と、森はガッカリしていたかもしれない。

だが、森の個人の事は置いておくとしても、当初の予算案から見ると、大幅にお金がかかる事も露呈してしまい、

日本国民の「東京オリンピック」に対する熱は、すっかり冷めてしまっていた。

 

<2015(平成27)~2018(平成30)年…サザンオールスターズと桑田佳祐の活躍は続く>

 

 

 

さて、前述の大騒動をなんとか乗り切った後、サザンオールスターズは態勢を建て直し、更に音楽活動に邁進して行った。

2015(平成27)年、サザンオールスターズは10年振りとなるオリジナルアルバム、

『葡萄』

をリリースし、そのアルバムのリリースを記念して全国ツアーを行なうなど、精力的に活動した。

「やっぱり、サザンの音楽は素晴らしい!!」

長年、第一線で音楽業界を牽引して来た、サザンの実力が、改めて示された形となった。

 

 

 

2016(平成28)~2017(平成29)年にかけては、サザンの活動は一旦「お休み」し、桑田佳祐はソロ活動を行なったが、

桑田のソロ活動30周年にあたる2017(平成29)年には、桑田佳祐は、

『がらくた』

というソロアルバムをリリースし、そのアルバムのリリースを記念し、桑田ソロとして、全国アリーナ&5大ドームツアーを開催した。

勿論、どの会場も超満員の大盛況だった…という事は、言うまでもない。

ちなみに、『がらくた』には、ネットの炎上騒ぎをテーマにした、

『サイテーのワル』

という楽曲も有るので、ご興味が有る方は、お聴き頂きたい。

 

 

 

そして、2017(平成29)年12月31日、

「第68回NHK紅白歌合戦」

に、桑田佳祐が出場し、この年(2017年)の大ヒット曲、

『若い広場』

を歌ったが、この時も、あの大騒動の時と同じく、横浜アリーナでの年越しライブ会場からの生中継という形での「紅白」出場であった。

なお、横浜アリーナからの中継レポートで、NHKの有働由美子アナウンサーが登場し、桑田佳祐達と肩を組んで『若い広場』を歌っている姿が印象的であった。

 

 

2018(平成30)年6月25日、サザンオールスターズは、花も嵐も踏み越えて、遂に、

「デビュー40周年」

を迎えた。

そして、この日(2018/6/25)サザンは、「デビュー40周年」を記念し、初めてNHKホールで単独ライブを開催している。

その記念ライブのタイトルは、

「ちょっとエッチなラララのおじさん」

という物だった。

 

 

 

そして、2018(平成30)年12月31日、

「第69回NHK紅白歌合戦」

で、サザンオールスターズは35年振りに、NHKホールでの「紅白」の舞台に登場し、

この時の「紅白」で、サザンとユーミン(松任谷由実)が、「夢の共演」を果たした…という事は、これまで何度も書いて来た通りである。

あの「大騒動」から4年の月日を経て、サザンは改めて、日本の音楽界の頂点に立つ圧倒的な存在感を見せ付けた。

もはや、サザンが、そして桑田佳祐が、

「国民的スター」

である事に、異論を挟む者など居なかった。

 

<そして、2019(令和元)年7月24日…日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビの民放5社の「一緒にやろう2020」のテーマ曲を歌うアーティストに、桑田佳祐が選ばれる>

 

 

「2020年・東京オリンピック」

を巡るドタバタ劇に、日本国民がすっかり嫌気が差し、オリンピック熱は下がる一方だった。

「この状況を打開出来るのは、あの人しか居ない…」

テレビ関係者の間で、そんな声が上がるようになっていた。

そして、「2020年・東京オリンピック」の開会式まで、ちょうど1年前となった、2019(令和元)年7月24日、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビの民放5社は、

「一緒にやろう2020」

という共同企画を行なう事を発表し、そのテーマ曲を歌うアーティストは桑田佳祐であると発表した。

「オリンピックのテーマ曲を歌えるのは、桑田さんしか居ない」

これまでの経緯から考えて、東京オリンピックのテーマ曲を歌えるアーティストは桑田佳祐しか居ない…と、満場一致で決定したものであった。

そして、この大役を任される事となった桑田佳祐は、

「こんにちは!八村塁です…」

と、バスケットボールのNBAで活躍する八村塁の名前を挙げる「ボケ」をかました後、

「大役ですが、精一杯、務めます」

との決意表明を行なった。

こうして、あの大騒動と逆風を乗り越えた桑田佳祐が、

「2020年・東京オリンピック」

のテーマ曲を歌うという大役を担う事となったのである。

 

<2019(令和元)年の横浜DeNAベイスターズ~4月に「10連敗」を喫し、最下位に沈むも、夏場に急上昇し、巨人を猛追>

 

 

さて、2019(令和元)年に、大洋ホエールズの球団創立以来の、

「球団創立70周年」

の記念イヤーを迎えていた、横浜DeNAベイスターズであるが、

ベイスターズは、ラミレス監督体制の4年目を迎えていた。

それまで、ラミレス監督体制のベイスターズは、

「3位」(2016)⇒「3位(※CS突破⇒日本シリーズ進出)」(2017)⇒「4位」(2018)…

という結果だったが、この年(2019年)のベイスターズは、開幕直後の4月、

「10連敗」

を喫してしまい、最下位に沈むなど、ドン底に喘いでおり、ラミレス監督に対する、ファンからの批判が高まっていた。

 

 

 

 

ところがである。

この年(2019年)の夏場以降、ドン底だった横浜DeNAベイスターズが、突如、目を覚ました。

7月15日の時点で、DeNAは首位・巨人に、最大「10.5ゲーム差」を付けられていた。

だが、そこからDeNAは猛烈な勢いで勝ちまくり、首位・巨人を猛追したのである。

そして、8月2~4日にかけて、横浜スタジアムで、

「DeNA VS 巨人」

の3連戦が行われた。

この3連戦の前の時点で、首位・巨人と2位・DeNAは、

「3.5ゲーム差」

だったが、ここでDeNA巨人に3連勝し、DeNAは一気に首位・巨人に、

「0.5ゲーム差」

と迫った。

8月4日の試合では、ベイスターズ一筋15年目の石川雄洋が、

「通算1000安打」

を達成し、ベイスターズの3連勝に華を添えた。

ベイスターズは、後半戦に入り、

「14勝4敗1分」

という快進撃を見せ、遂に首位・巨人に肉薄した。

「今年のベイスターズ、もしかしたら優勝出来るんじゃないか!?」

熱い熱い「横浜 夏の陣」でのベイスターズの戦いぶりを見て、私も含め、ベイスターズファンは皆、そう期待していたのだが…?

 

(つづく)