アルバムで振り返るサザンオールスターズの歴史(後) ~『さくら』から『葡萄』まで | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

本日(2022/6/25)サザンオールスターズは、「デビュー44周年」を迎えた。

1978(昭和53)年6月25日、サザンオールスターズは、シングル『勝手にシンドバッド』をリリースし、デビューしたが、

その日から、ちょうど44年が経ったという事である。

そして、私は今、サザンがこれまでにリリースして来た、全15枚のアルバムを、年代順にご紹介させて頂いている。

 

 

現在、私がサザン史の「正史」として書いている、「サザンオールスターズと野球界の40年」は、「2015(平成27)年編」まで書いているが、

その2015(平成27)年に、サザンが10年振り通算15枚目のアルバムとしてリリースしたのが、『葡萄』である。

という事で、「アルバムで振り返るサザンオールスターズの歴史」として、

「前編」では『熱い胸さわぎ』(1978年)から『KAMAKURA』(1985年)まで、

「中編」では『サザンオールスターズ』(1990年)から『Young Love』(1996年)までを、それぞれご紹介させて頂いたので、

今回は「後編」として、残り3枚のアルバムについて、ご紹介させて頂く。

それでは、ご覧頂こう。

 

<1998(平成10)年10月21日…13thアルバム『さくら』>

 

 

1998(平成10)年10月21日リリース…『さくら』

 

【収録曲】

①NO-NO-YEAH/GO-GO-YEAH

②YARLEN SHUFFLE ~子羊達へのレクイエム~

③マイ フェラ レディ

④LOVE AFFAIR ~秘密のデート~

⑤爆笑アイランド

⑥BLUE HEAVEN

⑦CRY 哀 CRY

⑧唐人物語(ラシャメンのうた)

⑨湘南SEPTEMBER

⑩PARADISE

⑪私の世紀末カルテ

⑫SAUDADE ~真冬の蜃気楼~

⑬GIMME SOME LOVIN' ~生命果てるまで~

⑭SEA SIDE WOMAN BLUES

⑮(The Return of)01 MESSENGER ~電子狂の詩~(Album Version)

⑯素敵な夢を叶えましょう

 

 

 

1998(平成10)年にリリースされた、サザンオールスターズの2年振り通算13枚目のアルバムが、『さくら』である。

この年(1998年)サザンオールスターズは、「デビュー20周年」を迎えたが、

その「デビュー20周年」を飾るべく、サザンが渾身の力を込めて制作したアルバムが、全16曲入りの『さくら』であった。

だが、『さくら』のセールスは、同年(1998年)リリースされた、サザンのベスト盤『海のYeah!!』が、300万枚超と大ヒットしたのに反して、今一つ、伸び悩んだ(※とは言っても、『さくら』も100万枚近くは売り上げている)。

桑田佳祐にとって、この結果は、ショックだったようである。

『さくら』は、意欲作である事は間違いないが、全体的に、トーンが渋めであり、派手さには欠ける。

そこが、今一つセールスが伸びなかった要因かもしれない。

だが、私が大好きな、『LOVE AFFAIR ~秘密のデート~』をはじめ、収録されている曲は、どれも素晴らしい作品ばかりである。

 

 

『爆笑アイランド』は、サザンが当時の世相を思いっきり皮肉った曲であるが、

サザンの「風刺ソング」は、毒が有って、私は大変好きである。

やはり、ミュージシャンやアーティストたる者、これぐらい、「世の中に対し、物申す」という姿勢でいて頂きたいと、私は思う。

『BLUE HEAVEN』は、桑田佳祐「自分が作った曲の中では、大変気に入っている」と語っているほどの名曲だが、前年(1997年)にシングルでリリースされた際には、今一つ、売上は伸び悩んでいた。

『01MESSENGER ~電子狂の詩~』も、1997(平成9)年にシングルとしてリリースしたが、今一つヒットしなかった。

このように、この時期のサザンは、実はセールス的には苦戦していたのだが、それでも彼らは意欲的に、新たな音楽を作り出そうと奮闘していた。

『唐人物語(ラシャメンのうた)』は、原由子がメイン・ボーカルを務めているが、幕末の日本に来日した、アメリカ総領事ハリスに嫁いだ、「唐人お吉」の物語をベースにしているという。

『SAUDADE ~真冬の蜃気楼~』「SAUDADE」「サウダージ」と読み、ポルトガル語で「懐かしさをそそる郷愁」を意味する。

この2年後、ポルノグラフィティ『サウダージ』という大ヒット曲を飛ばす事となるが、この言葉に目を付けたのは、サザンの方が実は2年も早かったという事になる。

 

 

 

『私の世紀末カルテ』は、桑田佳祐がギター一本で、人生の悲哀を切々と歌っているが、ライブの度に、歌詞を「替え歌」にして、その時の世相を織り込んだりしている。

ある時のライブで、『私の世紀末カルテ』を歌った時、桑田は「宇多田ヒカルの才能に痺れている」という意味の歌詞を歌っていたが、この頃、いよいよ宇多田ヒカルがデビューし、桑田がその才能に脅威を感じていた。

それにしても、「家に帰るとテレビが無くては生きていけません…」という歌詞で始まる『私の世紀末カルテ』の歌詞は、本当に凄い。

「人生の悲哀」「哀愁」を歌わせたら、桑田の右に出る者は居ないのではないだろうか。

 

 

 

『さくら』で注目すべきは、『PARADISE』で、

「Japanese RAP Inspired by 北原白秋」

と記されている事である。

この頃から、桑田佳祐は日本文学の関心を高めていた事がわかる。

『CRY 哀 CRY』も、古典文学に影響を受けた歌詞が書かれており、私はとても好きである。

そもそも、『さくら』というタイトルからして、

「日本の伝統的な美」

に対する、こだわりが感じられる。

 

 

なお、『SEA SIDE WOMAN BLUES』は、

かつて、桑田佳祐と大喧嘩した(?)ビートたけしがカバーしているが、

この事を見ても、やはり、ビートたけしは桑田の音楽の才能を、高く評価していたという事が、よくわかる。

そして、前述の通り、1990年代後半、サザンは色々な葛藤が有り、苦労も多かったようだが、

『さくら』のリリースから2年後の2000(平成12)年、サザンは『TSUNAMI』という超大ヒット曲を飛ばし、底力を見せ付ける事となる。

その後、2001(平成13)年に大森隆志が脱退してしまったため、結果として、『さくら』はサザンオールスターズのオリジナル・メンバー6人が揃って制作した、最後のアルバムになった。

 

<2005(平成17)年10月5日…14thアルバム『キラーストリート』>

 

 

2005(平成17)年10月5日リリース…『キラーストリート』

 

【収録曲】

(DISC-1)

①からっぽのブルース

②セイシェル ~海の聖者~

③彩 ~Aja~

④JUMP

⑤夢と魔法の国

⑥神の島遥か国

⑦涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~

⑧山はありし日のまま

⑨ロックンロール・スーパーマン ~Rock'n Roll Superman~

⑩BOHBO No.5

⑪殺しの接吻(キッス) ~Kiss Me Good-Bye~

⑫LONELY WOMAN

⑬キラーストリート

⑭夢に消えたジュリア

⑮限りなき永遠(とわ)の愛

 

(DISC-2)

①ごめんよ僕が馬鹿だった

②八月の詩(セレナード)

③DOLL

④別離(わかれ)

⑤愛と欲望の日々

⑥Mr.ブラックジャック ~裸の王様~

⑦君こそスターだ

⑧リボンの騎士

⑨愛と死の輪舞(ロンド)

⑩恋人は南風

⑪恋するレスポール

⑫雨上がりにもう一度キスをして

⑬The Track for  the Japanese Typical Foods called "Karaage" & "Soba" ~キラーストリート(Reprise)

⑭FRIENDS

⑮ひき潮 ~Rbb Tide~

 

 

2005(平成17)年、サザンオールスターズは、前作『さくら』以来、7年振り通算14枚目のアルバム『キラーストリート』をリリースした。

『キラーストリート』は、2枚組全30曲という、超大作アルバムであり、サザンが渾身の力を込めて制作した、文字通り、サザンの「集大成」のアルバムである。

『キラーストリート』は、サザンがレコーディングを行なっている、ビクター・スタジオの所在地である、青山の「キラー通り」から、タイトルが取られているが、これは明らかに、ビートルズの事実上、最後のアルバムとも言われている『アビイ・ロード』を意識した物であろう。

 

 

『キラーストリート』は、2枚組全30曲という、サザン史上最大規模のオリジナル・アルバムであり、文字どおりの「集大成」のアルバムだった。

『彩 ~Aja~』『BOHBO No.5』『涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~』『愛と欲望の日々』『君こそスターだ』といった、近年のサザンのシングル曲も多数収録されているが、

アルバム1曲目を飾る『からっぽのブルース』は、戦争の悲惨さや、この世の儚さなどを歌っており、大変、深みが有る素晴らしい曲である。

この1曲目からして、ハートを鷲掴みにされてしまうという感じである。

『ロックンロール・スーパーマン ~Rock'n Roll Superman~』は、桑田としても大のお気に入りのようで、今でもサザンのライブでは必ずと言って良い程、演奏されている。

勿論、私も大好きな、素晴らしい曲である。

このように、『キラーストリート』は、流石はサザンの「集大成」のアルバムなだけあって、とても聴きごたえが有り、非常に素晴らしい名盤なのだが、全体的に漂う雰囲気は、何処となく物悲しい。

『キラーストリート』『限りなき永遠(とわ)の愛』『ひき潮 ~Rbb Tide~』といった曲を聴くと、

「サザンは、黄昏を意識しているのか…」

と、思わざるを得ない。

そう、『キラーストリート』は、サザンの「終焉」を予感させるようなアルバムなのである。

 

 

そして、『キラーストリート』のリリースから3年後の2008(平成20)年、「デビュー30周年」の年に、サザンオールスターズは遂に「無期限活動休止」を宣言するに至るが、

「『キラーストリート』で、サザンとしてやれる事は、全てやり尽くした」

という思いが、サザンのメンバー達には有ったのかもしれない。

当時、私は『キラーストリート』を聴きまくっていたが、

サザンの「無期限活動休止」は、非常にショックではあったものの、

「ああ、やっぱりサザンは、『キラーストリート』で終わるつもりだったんだな…」

と、妙に納得してしまうような部分も有ったかもしれない。

だが、「サザンだけは、絶対に解散しない」と、私は心の何処かで信じているような所が有ったので、

サザンの「無期限活動休止」には、非常に寂しい思いをしたものである。

ともあれ、『キラーストリート』も、サザン史上では非常に重要な分岐点となるアルバムであった。

 

<2015(平成27)年3月31日…15thアルバム『葡萄』>

 

 

2015(平成27)年3月31日リリース…『葡萄』

 

【収録曲】

①アロエ

②青春番外地

③はっぴいえんど

④Missing Persons

⑤ピースとハイライト

⑥イヤな事だらけの世の中で

⑦天井桟敷の怪人

⑧彼氏になりたくて

⑨東京VICTORY

⑩ワイングラスに消えた恋

⑪栄光の男

⑫平和の鐘が鳴る

⑬天国オン・ザ・ビーチ

⑭道

⑮バラ色の人生

⑯蛍

 

 

2013(平成25)年6月25日、サザンオールスターズ「デビュー35周年」を迎えたが、

同日(2013/6/25)サザンオールスターズは、5年振りの「活動再開」を発表した。

「遂に、サザンが帰ってくる!!」

勿論、私は大喜びしてしまったが、あの「無期限活動休止」以降、

桑田佳祐の大病が有ったり、2011(平成23)年3月11日の「東日本大震災」など、実に様々な出来事が有った。

そういった出来事を経ての、「サザン復活」だったが、恐らく桑田佳祐は、

「残りの人生を、サザンのために捧げる」

という覚悟を決めたのだと思われる。

そして、2015(平成27)年にサザンオールスターズは、前作『キラーストリート』以来、10年振り通算15枚目のアルバム『葡萄』をリリースした。

 

 

 

『葡萄』には、2013(平成25)年のサザンの活動再開曲『ピースとハイライト』や、2014(平成26)年にリリースされた名曲『東京VICTORY』をはじめ、「今のサザン」だからこそ作る事が出来た曲が詰め込まれている。

『葡萄』のリリース当時、サザンのメンバー達の年齢は、そろそろ60代に突入しようとしていたが、そんな年齢を感じさせない勢いが有り、一方、大ベテランならではの円熟味も感じられる。

1曲目『アロエ』は、一度聴いたら忘れられないインパクトが有る曲であり、

『青春番外地』は、アルバム『葡萄』のレコーディング中に亡くなった、高倉健へ、オマージュを捧げた曲である。

『天井桟敷の怪人』『道』は、かつての名作映画を彷彿させるようなタイトルの曲であるが、

桑田佳祐は、サザンをバンド単位ではなく、サポート・メンバーも含めた、

「一つの音楽芸能集団」

と捉えているという。

そんなサザンらしさが詰まった曲である。

 

 

 

『栄光の男』については、このブログでも何度か述べているが、

「栄光の男」とは、プロ野球界のスーパースター・長嶋茂雄の事である。

かつて野球少年だった桑田佳祐にとって、長嶋茂雄といえば「雲の上の人」であった。

いや、当時の日本人にとっては、長嶋茂雄の事を知らない人は居ないぐらいの、超別格のスーパースターであり、

王貞治・長嶋茂雄「ON砲」は、「栄光の巨人軍」の象徴的存在であった。

 

 

 

 

 

 

その長嶋茂雄が、1974(昭和49)年に遂に「現役引退」し、17年間のプロ野球人生に別れを告げた。

「長嶋引退」は、当時の重大ニュースだったが、「長嶋引退」の年(1974年)、桑田佳祐青山学院大学の1年生であった。

当時、桑田佳祐青年は長嶋茂雄の華やかな引退セレモニーを、蕎麦屋のテレビで見ていた。

「長嶋さんは、本当に華やかなスーパースターだな…。それに比べて、俺の学生生活はパッとしないな…」

と、長嶋茂雄という大スターと、一介の冴えない学生(※と、自分では思っていた)である自分(桑田)を比べて、何とも言えない、寂しく惨めな気持ちになっていたという。

『栄光の男』は、その頃の桑田の心情を元に作られた曲であり、「青春哀歌」とも言うべき曲であるが、

このような背景を知ってから『栄光の男』を聴くと、何とも言えない味わいが有る。

なお、『栄光の男』桑田佳祐についてのエピソードは、以前(2020/10/14)、このブログでも書かせて頂いたので、宜しければお読み頂きたい。

 

 

 

『天国オン・ザ・ビーチ』は、「サザンらしさ」全開の曲であり、

シングル『東京VICTORY』のカップリングとしても収録されていたが、

『天国オン・ザ・ビーチ』の曲のミュージック・ビデオ(MV)には、11組19人もの豪華アーティストが出演しており、楽曲に華を添えている。

以下、そのアーティストについて、ご紹介させて頂くが、

「よくぞ、これだけの人達が出演したものだ」

という、豪華な顔ぶれであり、

「流石はサザンだ!!」

といった所である。

 

 

 

★サザンオールスターズ『天国オン・ザ・ビーチ』ミュージックビデオ出演者(50音順)
安倍なつみ(モーニング娘。OG)
飯田圭織(モーニング娘。OG)
AKB48 (小嶋陽菜、指原莉乃、島崎遥香、渡辺麻友、高橋みなみ、柏木由紀)

奥田民生

ガッツ石松
木村カエラ
斉藤和義
DREAMS COME TRUE(吉田美和、中村正人)
中澤裕子(モーニング娘。OG)
平井堅
星野源

増田惠子
吉井和哉

 

 

という事で、アルバム『葡萄』は、

「10年間、待っていた甲斐が有った!!」

と、サザンファンも皆、大満足の出来栄えであった。

やはり、サザンはいつも、我々の期待に応えてくれる、スーパースターであるという事を、改めて示してくれたアルバムであると言えよう。

長嶋茂雄「栄光の男」なら、サザンオールスターズは間違いなく「栄光のバンド」である。

 

<改めて、サザンオールスターズの歴代アルバムを振り返ると…>

 

 

 

 

 

 

…というわけで、サザンオールスターズの全15枚のオリジナル・アルバムを、年代順にご紹介させて頂いたが、

1978(昭和53)年のデビュー当時の『熱い胸さわぎ』に始まる、初期の頃のサザンのアルバムは、やはり若さが溢れており、とても勢いが有る。

今聴いてみると、少々、粗っぽい面も有るかもしれないが、どれもこれも瑞々しく、全く古びていないと思う。

サザンが売れたのは、やはりその音楽が素晴らしかったからであるという事が、それらのアルバムを聴くと、とてもよくわかる。

そして、1978(昭和53)年の『熱い胸さわぎ』から1985(昭和60)年の『KAMAKURA』まで、「年に1枚」のペースでアルバムをリリースして行ったサザンは、めきめきと力を付けて行き、気が付けば「国民的バンド」と言われるまでのアーティストになっていた。

初期サザンのアルバムを年代順に聴いてみると、上記の時代の、サザンのバンドとしての急成長ぶりが、一緒に追体験できるのである。

 

 

 

 

1985(昭和60)年の『KAMAKURA』を最後に、一旦、活動休止したサザンであるが、

1988(昭和63)年にサザンは活動再開し、1990(平成2)年の『サザンオールスターズ』『稲村ジェーン』、1992(平成4)年の『世に万葉の花が咲くなり』の頃のサザンはまさに脂が乗り切っているという表現がピッタリである。

1996(平成8)年の『Young Love』、1998(平成10)年の『さくら』の頃になると、サザンは色々と葛藤も有ったようだが、それでも音楽界の第一線に、しぶとく生き残り続けた。

それが、2000(平成12)年の『TSUNAMI』の大ヒットに繋がって行った。

 

 

 

 

 

2005(平成17)年の『キラーストリート』で、サザンは全てを出し尽くし、

2008(平成20)年、遂にサザンは「無期限活動休止」を宣言し、一旦はその歴史に幕を下ろす。

だが、5年後の2013(平成25)年にサザンは活動再開し、2015(平成27)年、10年振り通算15枚目のアルバム『葡萄』のリリースに漕ぎ着けた。

こうして、歴代のアルバムを通して見ても、サザンの歴史は波乱万丈であるが、

サザンの歴代アルバムの共通点は、どれもこれも、

「聴けば聴くほど、味が出る」

という事である。

もし、これからサザンのアルバムを聴いてみようという方が居れば、是非とも、何度も何度も味わって、お聴き頂ければと思う。

そうすれば、聴く度に新たな発見が有るだろうと、私は思っている。

そして、これだけの作品を生み出して来たサザンオールスターズは、やはり偉大なバンドだと、改めて思っている次第である。

 

<「サザンオールスターズと野球界の40年」の連載、最終章へ>

 

 

そして、私が連載している「サザンオールスターズと野球界の40年」の連載は、

現在、「2015(平成27)年編」まで書き終わっているが、この連載では、私は「2018(平成30)年編」「サザンのデビュー40周年」までを書くつもりでいる。

従って、この連載も、いよいよ終盤、あとは「最終章」という事である。

ゴールまで、あと一息という所であるが、もう少しお付き合い頂ければ幸いである。