2020/8/28…安倍晋三首相、辞任を表明~「歴代最長」の長期政権が、遂に幕を閉じる~ | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

昨日(8/28)、安倍晋三首相が、17:00~に開かれた記者会見で、「辞任」を表明した。

昨今、安倍首相は慶応病院に2度にわたり、検診に訪れるなど、俄かに「体調不安」説が急浮上していたが、

昨日(8/28)の記者会見で、安倍首相は「持病である、潰瘍性大腸炎が悪化したため、適切な政治判断が出来なくなる恐れが有る」という事を、「辞任」の理由として述べ、「コロナ禍の中、このような形で辞任するという事に対し、国民の皆様に対し、心からお詫び申し上げます」とも述べていた。

 

 

それにしても、安倍首相の「辞任」発表について、私は大変ビックリした。

この日(8/28)の17:00から、安倍首相の記者会見が開かれるという事は、事前に発表されていたが、

一部で「もしかしたら、安倍首相が、会見で辞任を発表するのではないか?」とも囁かれていたが、

まさか本当に安倍首相が辞任を発表するとは、私個人としては、思っていなかった。

 

<2020(令和2)年8月17日…安倍首相、慶応病院を検診で訪れ、「7時間半」も検診に時間がかかり、俄かに「健康不安説」が高まる>

 

 

 

 

安倍首相の、7年8ヶ月にも及んだ「長期政権」の回顧については、

いずれ、このブログでも書いて行くつもりであるが、今回は、8月に入ってから、安倍首相の「健康不安説」が高まり、

昨日(8/28)、安倍首相が遂に「辞任」を表明するに至った経緯について、書かせて頂きたい。

まず、8月17日、安倍首相は、東京・信濃町の慶応病院に検診のために訪れたが、その検診は、7時間半にも及んだ、という出来事が有った。

そのため、「安倍首相の健康状態は、大丈夫なのか?」といった声が囁かれ始めたが、

この時点では、「安倍さんも、激務で疲れているし、元々、潰瘍性大腸炎という持病もあるし、念のために検査を受けたのだろう」というような見方も多かった。

しかし、今から振り返ると、この時、安倍首相の体調は、かなり悪化していたという事になる。

 

<「コロナ禍」発生以来、ずっと休み無しだった、「激務」の安倍首相>

 

 

そもそも、未曽有の国難である「コロナ禍」発生以来、安倍首相は、ずっと休み無く働いており、

ここ半年ほど、安倍首相はまともな「休日」が無かった。

いかに、国家を運営する最高責任者とはいえ、このような「激務」が続いては、どんなに健康な人でも、体調は崩してしまうのではないだろうか。

人間というものは、どんなに仕事が忙しくても、適切に休息を取らなくては、心身ともに疲弊してしまう。

私は、「安倍首相、そんなに休んでいなかったのか…」と、このニュースを聞いて、率直に安倍首相は気の毒だと思ったのと同時に、

「少し、休んだ方が良い」と思ったものである。

私は個人的に、安倍政権はあまり好きではなかったが、それでも、国家の舵取りを任されている以上、リーダーたる安倍首相が、万全の体調ではないとしたら、それは由々しき問題だと、私は思った。

 

<安倍首相、慶応病院での検診後、8月19日から公務に復帰したものの、安倍首相の「健康不安説」が高まり、マスコミが騒ぎ始める>

 

 

 

8月14日の、慶応病院での検診後、8月17日の午後から、安倍首相は公務に「復帰」した。

その際に、安倍首相は「体調管理に万全を期すために、検査を受けました。これから、再び仕事に復帰して、頑張って行きたいと思います」というコメントを残し、「あくまでも、体調管理に万全を期すため、念のために検査を受けた」という事を強調した。

何処か体調が悪化したから、というわけではなく、今後の仕事の継続のためであるという事だったが、この時点では、

「安倍首相自身がそう言うのだから、健康状態が悪いというわけではないのだろう」

という見方も多くなり、一時は、安倍首相の「健康不安説」も払拭されたかに思われた。

 

 

 

だが、徐々に「安倍首相の健康状態は、本当に大丈夫なのか?」という声も高まり、

マスコミも「安倍首相の健康不安」について、騒ぎ始めた。

これに対し、政府・与党も「火消し」に躍起になっていたが、今思えば、安倍首相はこの時、明らかにやつれた顔をしていた。

安倍首相は、この時、大変に疲れている事だけは間違い無いようであった。

 

<8月24日…安倍首相、佐藤栄作首相の連続在職日数を更新する「2799日」連続首相在任で、「歴代最長」記録を達成~「政権に長く就いているだけで、何をやりたいのかが、よくわからない政権」と批判するマスコミも…>

 

 

 

 

8月24日、安倍首相は、この日で首相連続在職日数が「2799日」に達したが、

これは、従来の記録だった、佐藤栄作首相の「2798日」連続在職日数を更新し、

安倍首相が、「歴代最長」の記録を達成するものであった。

つまり、安倍首相は、日本の歴史上、最も長く首相の座に就いた人物となったわけである。

 

 

 

安倍首相が、「歴代最長」の政権になった事を受け、安倍首相の地元・山口県庁では、

安倍首相の「首相連続在職日数新記録達成」の横断幕が掲げられたが、

一方、安倍首相に批判的なマスコミは、「政権に長く就いているだけで、何をやりたいのかが、よくわからない政権」などと、安倍政権を腐していた。

安倍首相が、長期安定政権を築いたのは確かであるが、色々と批判が多かったのも、また確かであった。

しかし、総理大臣というのは、権力の座にはある一方で、「何をやっても叩かれる」という、非常に損な役割でもある。

従って、精神的にも、かなり図太い人ではないと、首相という仕事は務まらないのではないかとも思う。

 

 

ちなみに、安倍首相が記録を更新する前に、「歴代最長」政権だった佐藤栄作首相も、

最後は、マスコミと対立し、国民にもあまり人気は無かったようであるが、

安倍首相も、もしかしたら、本音としては、マスコミに対し、色々と頭に来ていたのかもしれない。

特に、TBSテレビ朝日は、安倍政権に対し、色々と批判ばかりしていたが、その事については、後述する。

 

<8月24日…安倍首相が「歴代最長」記録を達成したのと同じ日、安倍首相は慶応病院で2度目の「検診」を受ける~安倍首相の「健康不安説」が、更に高まる~マスコミが「今後の政局に影響が!?」と、大はしゃぎ>

 

 

 

ところが、安倍首相が「歴代最長」の長期政権の記録を達成したのと同じ日、

8月24日に、安倍首相は、また慶応病院を訪れ、2度目の「検診」を受けた。

安倍首相は、2週連続で「検診」を受けた事となったが、そのため、一時は沈静化していた、安倍首相の「健康不安説」は、更に高まった。

 

 

 

安倍首相の、2週連続の「検診」を受け、マスコミは、待ってましたとばかり、

「今後の政局は、どうなる!?」と、一斉に大はしゃぎをするようになった。

仮にも、一国の首相に対し、公式には何も発表されていない段階で、

「安倍首相の健康状態は良くない。だから、今後の政局にも影響が出る」

と決めつけ、そして、早くも「ポスト安倍は、誰か!?」と、騒ぎ始めたが、

そんな風に大騒ぎするというのは、いかがなものかと、私は思ったものである。

いくら、安倍政権が嫌いだからと言って、これでは、あまりにも品が無いのではないか。

まあ、マスコミに品を求めても仕方無いのかもしれないが、他の国のマスコミは、果たして、こういう状況の時に、大はしゃぎするものであろうか。

 

<安倍首相、「8月28日の17時から、記者会見を開く」と発表~菅義偉・官房長官や、二階俊博・自民党幹事長をはじめ、安倍政権のブレーン達は、「安倍首相辞任説」を否定するが…>

 

 

こうした中、8月28日の17:00~、安倍首相首相の記者会見が行われる事が発表された。

この時、安倍首相が、記者会見で、どのような事を話すのかについては、何も明かされていなかったが、

「恐らく、体調の事について、言及するのであろう」という事は、予想されていた。

 

 

 

 

この記者会見について、マスコミは「もしかしたら、安倍首相は、辞任を発表するのではないか」と、予想する向きもあったが、菅義偉・官房長官や、二階俊博・自民党幹事長をはじめとする、安倍政権のブレーン達は、

「安倍首相辞任説」について、明確に否定していた。

もしかしたら、それは「建前」だったのかもしれないが、どうやら、安倍首相は「辞任」を1人で決断したらしく、誰にも相談していなかったのかもしれない。

少なくとも、安倍首相が、彼らに「辞任」の意向を告げたのは、ごく最近の事だったと思われる。

ともあれ、菅官房長官や、二階幹事長が、「安倍首相辞任」を明確に否定している以上、安倍首相は辞めないのであろうという見方が、この時には強まっており、私も、正直言って、そう思っていた。

「安倍首相を辞めさせたいマスコミが、勝手に騒いでいるだけだろう」

という見方も、強かったのである。

 

<8月27日夜…麻生太郎・副総理兼財務相が、「麻生派」の緊急会合を開く~「もしかしたら、政局に何か重大な動きが!?」と、緊張感が高まる>

 

このように、8月28日の安倍首相の記者会見の直前まで、

安倍首相は、辞めるのか辞めないのか、まだ何とも言えない状況が続いていた。

しかし、記者会見の前夜、8月27日夜、麻生太郎・副総理兼財務相が、

「麻生派」の緊急会合を開いた事により、一気に緊張感が高まった。

麻生太郎は、自分の派閥の子分達を集めて、一体、何を話し合ったのであろうか?

「もしかしたら、今後の政局に、何が重大な動きが!?」と、マスコミも注視したが、

麻生は、マスコミに何を聞かれても、ダンマリを決め込んでいた。

後から思えば、この時、麻生は安倍首相から「辞任」の意向を告げられ、善後策を協議していた、という事であろう。

 

<8月28日、午後2時過ぎ…「安倍首相、辞任の意向を固める」という「第一報」が!!~たまたま、職場の「昼休み」だった私も、ビックリ仰天!!>

 

 

 

そして、昨日(8/28)の午後2時過ぎ、突如、「安倍首相、辞任の意向を固める」という「第一報」が、

マスコミで、一斉に報道された。

この時、私はたまたま、職場の「昼休み」の最中だったのだが、スマホで、このニュースを見た時、私はビックリ仰天してしまった。

 

 

実は、この直前に、私は電話で、私がお付き合いしている女性と話していた。

その時、安倍首相の記者会見についても話題も出て、

「安倍首相、記者会見するみたいだけど、多分、辞任するっていう話じゃないと思うよ。今後も、引き続き頑張りますとか、そういう話をするんじゃないの?」

などど、私は言っていたのである。

ところが、その電話を切った直後、スマホで「安倍首相、辞任の意向を固める」という「速報」を見たのだから、私は本当に驚いてしまった。

これは、嘘のようだが、本当の話である。

私はすぐに、LINEで、その人に「安倍首相、辞めるんだって…」と送ったら、彼女も「えーーーー!?」と、ビックリしていた。

その直前までの、あの会話は何だったのか、という話である。

 

<8月28日、午後5時…安倍首相、記者会見で「辞任」を発表>

 

 

 

 

そして、冒頭でも述べた通り、昨日(8/28)の17:00~、

安倍首相は、自らの健康状態の悪化を理由に、遂に、首相を「辞任」する事を発表した。

「安倍首相辞任」のニュースは、マスコミでも大きく報じられ、早速「号外」が配られたが、

遂に、7年8ヶ月にも及んだ「長期政権」に、終焉の時が訪れたのであるから、これは本当に大きなニュースであった。

 

<最後まで「反安倍政権」を貫いた、テレビ朝日とTBS~政権に批判的なメディアが有っても良いが、中国・韓国に媚びすぎるなど、やり方が「下品」では??&まずは安倍首相の労を労うのが、筋ではないですか??>

 

 

 

さてさて、先程も少し書いたが、「反安倍政権」という旗幟を鮮明にし、安倍政権批判を繰り返していた、TBSテレビ朝日の報道姿勢について、書かせて頂きたい。

TBSとテレビ朝日は、とにかく安倍政権が嫌いであり、年がら年中、安倍政権批判を行なっていた。

しかし、私としては、全部のメディアが政権にベッタリでは、それこそ恐ろしいので、政権に文句を付けるメディアも必要であると思っている。

なので、政権を批判するのは一向に構わないし、むしろ、どんどんやって頂きたいのであるが、

しかしながら、例えば、TBSは、安倍首相が「戦後70年」の談話を発表した時、「植民地支配」「侵略」「おわび」「反省」というキーワードを言うかどうか、などという「チェックシート」を表示させたりしていた。

これは、ハッキリ言って、物凄く気持ちが悪い。

TBSは、中国・韓国に媚びを売り過ぎており、一体、何処の国のマスコミなのかと言いたくなってしまうが、

正当な批判をするのであればまだしも、こういう気持ちの悪い事をやるから、TBSの報道姿勢は、日本国民に反感を買ってしまうのではないだろうか。

 

 

 

テレビ朝日も、「報道ステーション」では、しょっちゅう安倍政権批判を行なっていた。

例えば、所謂「モリカケ問題」とか、そういう黒い疑惑に対して、追及したり、批判をしたりするのはともかく、

毎日新聞系のTBSと同様、朝日新聞系のメディアは、中国・韓国に媚びるきらいが有る。

 

 

それに、昨夜(8/28)の、「安倍首相辞任」を受けての「報道ステーション」を見たところ、

安倍政権の7年8ヶ月を振り返り、ネチネチと「揚げ足」を取ってばかりで、

「安倍政権の、ここがダメだった」という、ダメな部分ばかりを報じているのを見て、正直、私は気分が悪かった。

前述の通り、私も安倍政権はあまり好きではなく、批判されても仕方無い部分は沢山有ったと思うが、

それでも、これだけの長期政権を築き、国民のために頑張って来たのは確かなのだから、

せめて、まずは「今まで、お疲れ様でした」と、労を労うのが筋ではないかと、私は思ったものである。

それに、「安倍政権の、ここが良かったけど、ここがダメだった」と、「功」と「罪」を、両方とも冷静に分析するのが、マスコミの役割ではないのだろうか。

「罪」の部分ばかりを、ネチネチと論(あげつら)うのは、あまりフェアではないし、こういうやり方は「品」が無いと、私は思ってしまう。

私も、このブログで、色々と安倍政権を批判した事も勿論有ったが(特に、コロナ問題では)、

それでも、「安倍首相、今まで本当にお疲れ様でした。まずは、ゆっくりと静養して下さい」という事は、お伝えさせて頂きたいと思っている。

 

<1972(昭和47)年6月17日…佐藤栄作首相、「偏向的な報道をする新聞は嫌いだ」「新聞記者は出て行け!!」と、新聞記者を全て追い出し、テレビカメラのみに向かって、「辞任」の弁を述べる>

 

 

 

最後に、安倍首相が更新するまで、「歴代最長」の長期政権の記録を保持していた、

佐藤栄作首相のエピソードをご紹介し、この記事の締めくくりとさせて頂きたい。

1972(昭和47)年6月17日、当時の佐藤栄作首相は、7年8ヶ月に及ぶ政権に幕を下ろすため、

「辞任」の記者会見を行なっていたが、この時、佐藤栄作首相は、

「私は、偏向的な報道をする新聞は嫌いだ」と、言い放った。

佐藤栄作首相は、自らを批判ばかりする、新聞というメディアに対し、よほど頭に来ていたものと思われる。

 

 

 

つまり、この時、佐藤栄作首相は、新聞記者に対し、喧嘩を売ったのであるが、

更に、佐藤栄作首相は「新聞は嫌いだから、新聞記者には何も話したくない。テレビカメラは何処に居る?」と、

露骨に、新聞よりもテレビを優先する姿勢を示した。

これに対し、首相に喧嘩を売られた新聞記者達は、猛反発し、

「総理、今の発言は聞き捨てなりません。テレビを優先しろという事は、我々は絶対許す事が出来ません」

と、佐藤栄作首相に対して、食ってかかった。

 

 

 

すると、佐藤栄作首相は、

「だったら、貴方がたは、ここに居なくて結構。新聞記者は出て行け!!」と言い放った。

これに対し、新聞記者達は「だったら、我々は出て行きます」という事で、全員、退出してしまった。

こうして、大嫌いな新聞記者達を全て排除した佐藤栄作首相は、ニンマリと笑い、

新聞記者が全員出て行って、ガランとした会場で、テレビカメラに対してのみ、「辞任」の会見を行なったのであった。

 

 

 

…という事で、安倍首相も、この時の佐藤栄作ばりに、色々と言いたい事は有ったのかもしれないが、

それよりも、彼の疲れ切ったような表情が、私にはとても心配であった。

先程も書いたが、安倍晋三氏には、首相を退いた後は、どうか、くれぐれも静養に専念して頂きたく思っている。

そして、冒頭でも書いた通り、安倍政権の「総括」について、近々、このブログで書かせて頂く予定である。