本日(10/23)、プロ野球の日本シリーズは、
3連勝で日本一に王手をかけていた福岡ソフトバンクホークスが、巨人を4-3で破り、
福岡ソフトバンクホークスが、3年連続日本一を達成した。
ソフトバンクの日本一は、2017(平成29)年以来3年連続であるが、
これは1990(平成2)~1992(平成4)年の西武ライオンズ以来、27年振りである。
そして、ソフトバンクとしては、3年連続日本一は球団史上初の快挙であった。
まさに、現代のプロ野球の最強球団はソフトバンクであるという事を、
ソフトバンクは圧倒的な強さで証明して見せた。
<ソフトバンク、ストレートの4連勝で巨人を破る!!~圧倒的に強かったソフトバンク>
今回の日本シリーズは、ソフトバンクは下記のスコアで、
巨人をストレートの4連勝で破り、日本一を達成した。
10/19 ソフトバンク〇7-2●巨人
10/20 ソフトバンク〇6-3●巨人
10/22 ソフトバンク〇6-2●巨人
10/23 ソフトバンク〇4-3●巨人
第4戦は、最後まで1点を争う、緊迫した好ゲームとなったが、
基本的には、終始、ソフトバンクのペースで試合が進み、
ソフトバンクが、巨人を圧倒したままで、日本シリーズが終わった、と言って良い。
ソフトバンクは、本当に圧倒的に強く、巨人は何も出来ずに終わってしまった。
<ソフトバンク、プロ野球タイ記録のポストシーズン10連勝!!>
ソフトバンクは、今年(2019年)、シーズン終盤まで首位を独走しながら、
9月上旬に、西武に首位を逆転され、レギュラーシーズン2位に終わるという、悔しいシーズンであった。
ソフトバンクは、ポストシーズンでは、その悔しさを晴らすように、物凄い勝ちっぷりを見せた。
以下、そのスコアをご紹介しておく事としたい。
【クライマックスシリーズ・ファーストステージ】
10/5 ソフトバンク●3-5〇楽天
10/6 ソフトバンク〇6-4●楽天
10/7 ソフトバンク〇2-1●楽天
【クライマックスシリーズ・ファイナルステージ】
10/9 ソフトバンク〇8-4●西武
10/10 ソフトバンク〇8-6●西武
10/11 ソフトバンク〇7-0●西武
10/13 ソフトバンク〇9-3●西武
【日本シリーズ】
10/19 ソフトバンク〇7-2●巨人
10/20 ソフトバンク〇6-3●巨人
10/22 ソフトバンク〇6-2●巨人
10/23 ソフトバンク〇4-3●巨人
ソフトバンクは、楽天とのクライマックスシリーズのファーストステージで、
初戦に楽天で敗れ、崖っぷちに追い込まれたが、そこから連勝で、ファーストステージを突破した。
そして、ファイナルステージでは、何とリーグ優勝の西武を、ストレートの4連勝で破り、
2年連続で、2位からの「下克上」でリーグ優勝の西武を破り、日本シリーズ出場を決めてしまった。
更に、日本シリーズでも、巨人を無傷の4連勝で破り、ソフトバンクは、都合、ポストシーズン10連勝で、日本一まで駆け上がってしまった。いやはや、恐るべきソフトバンクの強さである。
<ソフトバンク、セ・リーグ全6球団を破り、日本一!!~ホークス、福岡移転後初の「打倒・巨人」を果たし、プロ野球史上初の「セ・リーグ6球団を倒しての日本一」を達成!!>
ソフトバンクは、今回、巨人を破った事により、
これで、ソフトバンクはセ・リーグの全6球団を倒しての日本一、という快挙を達成した。
以下、ホークスが福岡に移転した以降の日本シリーズの勝敗をご紹介しておく事とする。
1999 ダイエー〇●〇〇〇〇中日
2000 ダイエー〇〇●●●●巨人
2003 ダイエー〇〇●●●〇〇阪神
2011 ソフトバンク●●〇〇〇●〇中日
2014 ソフトバンク●〇〇〇〇阪神
2015 ソフトバンク〇〇●〇〇ヤクルト
2017 ソフトバンク〇〇〇●●〇DeNA
2018 ソフトバンク△●〇〇〇〇広島
2019 ソフトバンク〇〇〇〇巨人
ご覧頂いた通り、福岡移転後のホークスは、
9度、日本シリーズに出場し、その内の8度、日本一になっている。
そして、福岡移転後のホークスが、唯一、日本シリーズで敗れたのが、
2000(平成12)年、「ON対決」と騒がれた巨人であり、
今回、その巨人を破った事により、ソフトバンクは、「セ・リーグ6球団を破り、日本一」という快挙を達成した。
勿論、これはプロ野球史上初の快挙であるが、そもそも、DeNAが殆んど日本シリーズに出て来ないので、
日本シリーズDeNAと対戦するという事自体が、非常にレアである。
ソフトバンクは、2017(平成29)年に、そのDeNAと日本シリーズで対決し、ソフトバンクが4勝2敗でDeNAを破り、日本一となった。
これもまた、ソフトバンクの強さを示すデータであると言えよう。
<ホークスが1959(昭和34)年の南海ホークス以来、「60年越しの打倒・巨人」達成!!~60年前と同じ、ストレートの4連勝で、ホークスが日本一>
今回、ソフトバンクがストレートの4連勝で、巨人を倒したわけであるが、
これは、ホークスという球団にとっては、実に60年越しの悲願達成であった。
そもそも、ホークスはこれまで、南海~ダイエー時代を通じて、巨人と10度、日本シリーズで対戦し、1度しか勝っていなかった。
1951 南海●●●〇●巨人
1952 南海●●〇●〇●
1953 南海〇●△●●〇●巨人
1955 南海●〇〇〇●●●巨人
1959 南海〇〇〇〇巨人
1961 南海〇●●●〇●巨人
1965 南海●●●〇●巨人
1966 南海●〇●●〇●巨人
1973 南海〇●●●●巨人
2000 ダイエー〇〇●●●●巨人
2019 ソフトバンク〇〇〇〇巨人
まさに、「何回戦っても、巨人に勝てない南海」であったが、
1959(昭和34)年、1人の大投手の力投により、遂に南海ホークスは「打倒・巨人」の悲願を成し遂げた。
その男の名は、この年(1959年)、南海に入団2年目の杉浦忠である。
杉浦忠は、「シーズン38勝4敗」という、超人的な大活躍を見せたが、
巨人との日本シリーズでは、何と、「4連投4連勝」という、神の領域とも言うべき投球を見せた。
【1959(昭和34)年・日本シリーズ】
10/24 南海〇10-7●巨人
10/25 南海〇6-3●巨人
10/27 南海〇3-2●巨人
10/29 南海〇3-0●巨人
「4連投4連勝」を成し遂げ、胴上げされた杉浦忠投手は、
試合後のインタビューで、「ホテルに帰って、1人で静かに泣きたい」という、有名な言葉を吐いた。
ともかく、杉浦のお陰で、南海ホークスは遂に巨人を倒したのであった。
そして、巨人を遂に倒した南海ホークスは、
地元・大阪で「涙の御堂筋パレード」を行なった。
しかし、これが後にも先にも、ホークスが巨人を倒した、唯一の例であった。
しかし、今回、福岡ソフトバンクホークスが、4連勝で巨人を倒し、
遂に、ホークス球団60年越しの、「打倒・巨人」を成し遂げた。
工藤公康監督以下、ホークス関係者の感激も、ひとしおであろう。
ソフトバンクは、圧倒的に強かったが、このように、様々な因縁にまつわる、歴史的な日本一だったという事が、おわかり頂けたのではないだろうか。
<ソフトバンクの王貞治・球団会長、2000(平成12)年の「ON対決」の雪辱を果たす!!~王貞治、無念の巨人監督退任から31年、遂に「打倒・巨人」成る!!>
現在、王貞治はソフトバンクの球団会長を務めているが、
かつて、王貞治は、1984(昭和59)~1988(昭和63)年まで、5年間、巨人の監督を務めた。
大きな期待を受けていた王監督であったが、結局、5年間で1度(1987年)しか優勝出来ず、
1988(昭和63)年、王監督は巨人監督を辞任に追い込まれたが、これは、事実上の「解任」であった。
この時、王監督は、腹心の友であり、巨人のコーチを務めていた国松彰に、
「国やん、俺は悔しい!!」
と、心境を吐露し、大粒の涙をこぼしたという。
その後、王貞治は、福岡ダイエーホークスの監督に就任し、
負け犬根性の染みついていたダイエーの選手達を鍛え上げ、後の常勝ホークスの礎を築き上げた。
そして、2000(平成12)年には、王ダイエーは長嶋茂雄監督率いる、古巣の巨人と日本シリーズで対決したが、
残念ながら、王ダイエーは2勝4敗で長嶋巨人に敗れ、王貞治の悲願の「打倒・巨人」は成らなかった。
そして、この程、王貞治は巨人を追われて31年、「ON対決」から19年という年月を経て、
ソフトバンクの球団会長として、生涯の悲願であった「打倒・巨人」を成し遂げた。
王貞治も、きっと感激で胸がいっぱいなのではないだろうか。
という事で、私から、この言葉を贈らせて頂きたい。
福岡ソフトバンクホークスの皆さん、そしてホークスファンの皆さん、日本一達成、おめでとうございます!!