解散の危機を乗り越え、コンビとして「再生」を果たした南海キャンディーズは、
「山ちゃん」こと山里亮太と、「しずちゃん」こと山崎静代の絆が深まり、再び、お笑いコンビとして、活発に活動するようになった。
そして、2018（平成30）年頃、山崎静代（以下、しずちゃん）は、親友の蒼井優を、山里に紹介し、２人を引き合わせた。
こうして、山里亮太と蒼井優は出会いを果たしたが、
今回は、２人がどのようにして結婚に至ったのか、そして、南海キャンディーズが出演した、
2018（平成30）年末の「しくじり先生」で、山里としずちゃんが、２人のこれまでの歩みを、どのように振り返っていたのか等について、描いてみる事としたい。
＜2018（平成30）年8月17日…フジテレビ「脱力タイムズ」で、山里亮太＆蒼井優が共演！！…山里の「結婚会見リハーサル」が行われていた！？＞
2018（平成30）年8月17日の事であるが、フジテレビ「脱力タイムズ」という番組で、
この日、３３歳の誕生日を迎えた蒼井優と、山里亮太が共演している回が放送された。
この当時、山里と蒼井優は、既にしずちゃんの紹介により、「出会い」を果たしているが、２人はまだ友人同士という間柄であった。
この「脱力タイムズ」という番組で、山里が、「もしも、自分が結婚会見を開くとしたら」という設定で、
「結婚会見リハーサル」を開くという企画が行われた。
山里は、結婚会見で、番組の司会の有田哲平らに、「プロポーズの言葉は？」などと質問され、それに答えるという形式で番組が進行したが、この時、山里は、突然ポーランド人になったり、パンダになったりと、変幻自在なやり取り見せたが、
この番組に、ゲストで来ていた蒼井優も、そんな山里の芸を見て、大笑いしていた。
しかし、それから１０ヶ月後に、まさかこの２人が本当に結婚記者会見を開く事になろうとは、この時、当の本人達も、夢にも思っていなかったのではないだろうか。
＜2018（平成30）年12月14日…大反響を呼んだ、南海キャンディーズの「しくじり先生」出演…山里がしずちゃんに、数々の悪行を詫びる＞
そして、同年（2018年）12月14日、これまで述べて来た通り、南海キャンディーズは、
テレビ朝日「しくじり先生」に出演し、コンビが歩んで来た壮絶な道のりを、赤裸々に語った。
それは、山里が自らの嫉妬により、相方のしずちゃんの足を引っ張り続け、
遂に、南海キャンディーズが事実上の解散状態に追い込まれるという、山里が、自らの嫌な部分を全て曝け出したという、歴史的な放送であった。
番組の最後に、しずちゃんが明かした所によると、南海キャンディーズが事実上の解散状態にあった時、
しずちゃんは、吉本新喜劇に誘われたり、先輩芸人から、コンビ解散を促されたりしていた事が何度も有ったそうであるが、
その都度、しずちゃんは「私は、山ちゃんに拾ってもらったんで、南海キャンディーズを私から解散する事はありません」と答え、自ら南海キャンディーズを辞めたり、解散したりする事は、頭に無かったという。
あれだけ、山里に色々と酷い事をされて来ても、しずちゃんは、最後まで山里を信じようとしていたのである。
しずちゃんというのは、何という心優しい女性であろうか。
山里は、この番組の最後で、しずちゃんに対し、
「今までごめんなさい。そして、有り難うございました」と、
今までの悪行の数々を詫びたが、その声は涙で震えていた。
そして、山里が謝るのを受けたしずちゃんもまた、泣いていたのであった。
山里としずちゃんは、2015（平成27）年12月に、山里のラジオ番組で、「和解」を果たしてはいたが、
ここまで、ハッキリと山里がしずちゃんに「謝罪」したのは、この時が初めてだったのではないだろうか。
そして、それを受け入れたしずちゃんも、とても心が広い、本当に素敵な女性であるというのは、今更、言うまでもない。
南海キャンディーズによる、歴史的な「しくじり先生」出演の最後に、
山里が、それまでの壮絶な体験から得た教訓として、このように述べていた。
「嫉妬で自分を見失うな！新たなチャンスだと思え！」
嫉妬により、大事な相方を傷つけ、全てを失う所だった山里は、自らの悪行の数々を反省し、心からしずちゃんに詫びた。
そして、嫉妬で自分を見失うよりも、努力して、自分を高めて行く事を心がけて行かなければならないという大事な教訓を、
山里は、自らの体験を通して、視聴者に伝えたのであった。
そして、この「教訓」は、我々の人生にとっても、物凄く大切な「金言」であると言えよう。
＜2019（令和元）年…新番組もスタートし、レギュラー番組１６本を抱える、「超売れっ子」の山里亮太＞
2019（令和元）年、山里はNHK「逆転人生」や、TBS「メイドインジャパン」という新番組のMCに抜擢されたが、
これで、山里は何と、レギュラー番組１６本を抱えるという、芸能界の「超売れっ子」になっていた。
もはや、相方のしずちゃんの活躍に対し、嫉妬に苦しみ、醜い行動ばかり取っていた、かつての彼の姿は、そこには無かった。
山里は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いであり、その実力は誰もが認める存在となっていた。
しかし、ここまで辿り着くまでには、物凄い紆余曲折が有り、山里の苦労と努力が、遂に実った結果であると言えよう。
＜2019（令和元）年6月5日…山里亮太と蒼井優の「電撃結婚」が発表！！…「世紀の結婚」に、マスコミも世間も芸能界も騒然＞
2019（令和元）年6月5日、「山里亮太と蒼井優が結婚した」というビッグニュースが、突如、報じられた。
私も、その第一報を聞いた時は、「えー！？まさか…」と思い、本当にビックリしてしまった。
まさか、山里と蒼井優が結婚するなどとは、私は全く夢にも思っていなかったが、それは、マスコミも世間一般の人々も、そして芸能界も、誰しもが、同じ思いだったのではないだろうか。
そして、同日（6/5）夜、山里と蒼井優の結婚記者会見が行われたが、
２人を引き合わせた「キューピッド」である、しずちゃんも登場し、３人で行われた会見は、
笑い有り涙有りの、近来稀に見る、素敵な記者会見であった。
以下、その記者会見の様子と、２人が結婚に至った経緯などについて、描かせて頂く事とする。
＜蒼井優が、山里との結婚を決めた「決め手」とは…！？＞
記者会見の冒頭で、緊張のあまり、山里がマイクを持たずに話し始めようとする「ハプニング」が有った後、
集まった記者から、蒼井優に対し、「蒼井さんが、結婚しようと決めた最大の理由は？」という質問が有ったが、蒼井優は、首を傾げて、考え込むような仕草をしてしまった。
すると、すかさず山里から「首ひねっちゃダメよ。今の質問に、絶対首はひねっちゃダメ」というツッコミが入り、蒼井優は、思わず噴き出してしまった。
このように、山里と蒼井優の２人は、終始、息の合った所を見せていた。
蒼井優は、その後、気を取り直し（？）、山里との結婚を決めた理由として、
「人に対しての、感動する事と、許せない事のラインが一緒」「金銭感覚が似ている」「冷蔵庫をちゃんとすぐ閉める」
といった事を挙げたが、山里は「今の出し方で冷蔵庫きたら、もう出きった感がすごい」と、すかさずツッコミを入れた。
やはり、山里は、普段、数々のバラエティー番組で鍛えられているだけあって、頭の回転が物凄く速い。
その後、蒼井優は、「あっ！」と、結婚の決め手として、大事な理由を思い出し、
「優しい」と言ったが、あまりにもざっくりした答えに、記者会見場では笑いが起こった。
＜そもそも、２人が交際し始めたキッカケとは！？…山里の「蒼井さん、ちょっと僕と付き合ってみます？」という「告白」を、蒼井優が承諾し、交際がスタート！！＞
そもそも、この２人が付き合い始めたキッカケとは、一体、何だったのであろうか？
記者会見場に集まったマスコミの関心も、当然そこへと向けられたが、
山里が語ったところによると、そのキッカケは、次のようなものであった。
当初、しずちゃんの紹介で知り合った山里と蒼井優は、友人同士として、一緒に食事をしたりする間柄だった。
しかし、徐々にではあるが、２人の距離は縮まっているように、山里には感じられた。
そして、ある日、山里は思い切って、蒼井優に対し、
「蒼井さん、ちょっと僕と付き合ってみます？」と、言ってみたというのである。
これが、山里の蒼井優に対する「告白」の言葉であった。
「ちょっと僕と付き合ってみます？」というのは、「上から目線」の言葉のようにも思われるが、
何故、そのような言い方になったのかといえば、山里には、その時、とても自信など無かったので、
ついつい、そのような言い方になってしまった、との事であった。
しかし、山里は、「自分の一生の内で、こんなに素敵で、自分と合う人は、もう出て来ないと思った」ので、思い切って告白した。
その告白を受け、蒼井優は「はい」という返事をしたのである。
蒼井優の「はい」という返事を聞いて、山里は「メチャクチャ嬉しかった。夢かと思った」と、記者会見で、その時の心境を振り返っている。
きっと、それまでの山里の人生において、最も緊張し、そして最も嬉しかった出来事が、この時の「告白」だったのではないだろうか。
ともあれ、山里の「告白」を蒼井優が受け入れ、こうして、２人は付き合い始める事となった。
＜そもそも、２人はいつから付き合い始めたのか！？…４月初めに交際がスタートし、僅か２ヶ月で「電撃結婚」！！～とても「積極的」だった、蒼井優＞
そもそも、山里と蒼井優が付き合い始めたのは、今年（2019年）の４月初め頃の事だったという。
つまり、交際期間は僅か２ヶ月ほどで、２人は「電撃結婚」に至ったという事になるが、
山里が、結婚会見の翌日（6/6）、日本テレビ「スッキリ」に出演し、語ったところによると、
４月初めのある日、山里は、蒼井優と会った際に、うっかりカバンを忘れてしまった。
すると、蒼井優から「このカバン、早くお渡しした方が良いですよね？」という連絡が来た。
その日の夜、早速、山里は蒼井優にまた会いに行き、そこで告白したというのである。
つまり、山里が、そのチャンスを逃さず、思い切って告白し、それが上手く行ったとの事であった。
また、２人は付き合い始めて間もなく、山里が「結婚を前提にして付き合って欲しい」という意思を蒼井優に伝え、蒼井優がそれを受け入れた。
ある日、山里が蒼井優に対し、「そんな深い意味は無く、（家の）鍵を渡してもいいですか？」と言ったところ、
蒼井優は「別に、深い意味でもいいんですよ」と答えたとの事であるが、
そのやり取りに、手応えを感じた山里は、蒼井優に対し、またしても「上から目線」で、
「僕と結婚してみます？」とプロポーズしたところ、蒼井優が「はい」と答えたという。
つまり、当初は、何処か探り探りだった山里に対し、むしろ蒼井優は大変「積極的」だったというのである。
こうして、山里亮太と蒼井優のカップルは、結婚に向けて歩み始めた。
（つづく）