2018年秋 法政優勝への道② ~「血の法明戦」に連勝、勝ち点2を奪取!! | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

早稲田との開幕カードを2勝1敗で制し、

2015年秋以来、6季振りに開幕カードでの勝ち点を奪取した法政は、

続く第2週で、明治との対決を迎えた。

所謂、「血の法明戦」と称されるカードであるが、

法政が優勝するためには、何としても倒さなければならない相手こそ、宿敵・明治である。

 

そして、2018年秋の「血の法明戦」も、

その名に相応しく、1点を争う好ゲームが続いた。

では、開幕カードの早法戦に続き、激戦の連続となった法明戦の模様を、振り返ってみよう。

 

 

<9/16(日)、法明1回戦は両者譲らず、引き分けに終わる>

 

9/15(土)の立教-東大、明治-法政の1回戦は、雨天中止となり、

翌9/16(日)、仕切り直しで、改めて初戦を迎えた。

 

今季の法明戦の1回戦は、法政は三浦、明治は森下暢の先発で始まると、

3回裏までは、両先発投手が好投げし、双方、無得点のまま、試合が進行した。

 

そして、0-0で迎えた4回表、

法政は1死から2番・小林が三塁打を放ち、1死3塁というチャンスを作ると、

続く3番・向山が、レフト前へタイムリー安打を放ち、

法政が待望の先取点を挙げ、1-0とリードした。

 

続く5回表、先頭の8番・相馬がレフト前安打で出塁すると、

続く9番・三浦が犠打で送り、1番・宇草もセンター前安打を放ち、1死1、3塁とチャンス拡大。

ここで打席に入った2番・小林が、3塁へのタイムリー内野安打を打ち、

法政は貴重な追加点を挙げ、2-0とリードを広げた。

 

法政の三浦は、快調な投球を見せ、6回まで明治を0点に抑えていたが、

7回裏、明治の反撃に遭い、1死1、2塁から明治にダブルスチールを決められ、1死2、3塁のピンチ。

ここで、三浦は明治の代打・内山に2点タイムリー安打を打たれ、試合は2-2の同点となった。

 

8回裏、法政は2番手の朝山をマウンドに送るが、

朝山は2死を取った後、明治の渡辺佳明、逢澤に連打を浴び、

続く越智にも、レフト前への勝ち越しのタイムリー安打を打たれ、明治が3-2と逆転。

法政は、2-3と1点ビハインドで、9回表を迎えた。

 

1点を追う9回表、法政は先頭の8番・相馬は三振に倒れ、1死となったが、

代打の吉岡郁哉がセンター前安打で出塁すると、代走の斎藤卓拓が盗塁を決め、1死2塁のチャンスを作る。

この場面で、1番・宇草が、今日3安打目となる、同点タイムリー安打をライト前に放ち、

法政は、土壇場の9回表で、3-3の同点に追い付いた。

2塁ランナーの代走の斎藤は、本塁は際どいタイミングと思われたが、2塁から一気に本塁を狙う果敢な走塁を見せ、

捕手・氷見のタッチをかいくぐり、同点のホームインを果たした。

 

やはり、今季の法政には、最後まで諦めない、しぶとさと粘り強さが備わっているようである。

しかし、後続は倒れ、法政は勝ち越しをする事は出来ず、9回裏の明治の最後の攻撃を迎えた。

 

なお、この日はプロ野球の試合との併用日のため、延長戦は無いため、

試合は9回裏で打ち切りとなる。

つまり、9回裏の明治の攻撃を法政が0点で抑えれば、この試合は引き分けとなるのだが、

法政は、8回途中から登板していた石川が、明治の先頭の6番・平塚の安打をキッカケに、

2死2塁という、一打サヨナラのピンチを迎えた。

 

この大ピンチの場面で、法政は、早稲田戦でも好リリーフを見せた、菅野をマウンドに送ったが、

菅野は、明治の代打・北本に、センター前に落ちようかという、ヒット性の当たりを打たれた。

「明治、サヨナラか!?」

と、明治側のスタンドからは大歓声が、法政側のスタンドからは悲鳴が一斉に起こったが、

法政は、守備固めでセンターの守りに入っていた船曳が、この当たりに頭から突っ込み、

地面スレスレで打球を掴み取るという、見事なダイビングキャッチ。

 

この船曳の超ファインプレーにより、法政は辛くもサヨナラ負けのピンチを脱し、

法明1回戦を、3-3の引き分けに持ち込んだ。

後から思えば、勝率での勝負となった今季の優勝争いにおいて、

船曳のビッグプレーは、法政のサヨナラ負けの危機を防ぎ、法政に黒星を付けなかったという意味で、

誠に価値有るプレーだったと言えるであろう。

 

そして、土壇場で試合を振り出しに戻した法政の粘り腰は、

やはり、勝利への強い執念を感じさせるものであった。

 

 

<9/17(月)、法明2回戦、法政が劇的なサヨナラ勝ち!明治に先勝>

 

接戦の末、3-3の引き分けに終わった1回戦に続き、

法明戦の2回戦も、終盤まで1点を争う、大接戦となった。

 

この試合の先発は、法政が高田、明治は竹田だったが、

1回表し、明治の3番・逢澤に併殺崩れで出塁された2死1塁の場面で、

続く4番・越智にセンター前安打を打たれた。

 

この当たりを処理した、法政のセンター・向山が、内野へ緩慢な返球をしたが、

逢澤に、その一瞬の隙をつかれ、逢澤は1塁から一気に2塁、3塁を回り、一気にホームイン。

法政は、守備でのミスにより、痛い先取点を許した。

 

0-1と1点を追う法政は、3回裏、1死から9番・高田が左中間へ二塁打を放ち、自らチャンスを作る。

続く1番・宇草のショートゴロの間に、高田は3塁へと進塁し、2死3塁という、一打同点のチャンス。

ここで打席に入った2番・小林が、センター前に同点のタイムリー安打。

法政は、1-1の同点に追い付いた。

 

4回裏、法政は先頭の4番・中山がショートへの内野安打で出塁したのをキッカケに、2死2塁のチャンスを作ると、

左打者の7番・福田が、三塁線へ流し打った強烈な打球が、明治の三塁手・森下智のグラブを弾き、

打球がレフト線を転々とする間に、2塁ランナー・中山が勝ち越しのホームイン。

4回裏、法政が2-1と逆転に成功した。

 

その後、法政の高田は好投を見せ、2-1と法政が1点リードしたまま7回表を迎えたが、

高田は、連打で無死1、3塁のピンチを招くと、代打・添田の一塁ゴロの間に、明治に2-2の同点に追い付かれた。

高田は、7回途中で無念の降板となったが、リリーフでマウンドに登った石川が、その後の明治の攻撃を無得点に抑えた。

 

法政の2番手・石川は、その後、味方の固い守りにも助けられ、明治に勝ち越し点を許さず、誠に素晴らしい投球を見せた。

法政も明治の3番手・入江の好リリーフの前に、なかなか勝ち越し点を奪う事は出来なかったが、

石川の好投が、徐々に法政に勝利の機運を呼び込んで行ったのは、間違いないところであろう。

 

そして、試合は2-2の同点のまま、9回裏を迎えた。

法政は、先頭の5番・中村がレフト前安打で出塁すると、

続く6番・川口が、バスターからライト線に見事な二塁打を放ち、

法政は、無死2、3塁という、一打サヨナラの大チャンスを迎えた。

 

ここで、青木監督は7番・福田に代え、前日も代打で安打を放っている吉岡を、2試合続けて代打で起用。

サヨナラの大チャンスに打席に入った代打の吉岡は、ここで見事に期待に応え、レフト前にサヨナラ安打!

法政は、劇的なサヨナラ勝ちで、大接戦を制し、明治に先勝した。

9回裏の法政のサヨナラの場面では、法政側スタンドは大歓声に包まれ、まるで優勝したかのような大騒ぎとなったが、

法政としては、まだ第2週で明治に1つ勝っただけであり、優勝を云々するには、まだまだ早い段階であっただろう。

 

しかし、今季の法政の粘り強さは誠に素晴らしく、終盤で次々にドラマを起こす法政の戦いぶりは、

スタンドを埋めた法政ファンを感動させるのに充分であった。

そして、この段階で、確かに優勝を予感させるような試合を、今季の法政は続けていたのである。

この試合、私も法政側の応援席で見ていたが、吉岡のサヨナラ打の瞬間、あまりの嬉しさに、思わず飛び跳ねてしまったものである。

 

(※なお、この試合の勝利投手は、石川である。石川は今季2勝目となった)

 

 

<9/16(日)~9/17(月)、立教が東大に連勝>

 

一方、第2週では立教-東大の対戦も行われ、

1回戦は、立教が初回に三井のタイムリー安打で先制した後、

5回表、東大が5回表に笠原の2ランホームランで2-1と逆転したが、

1-2とリードされた立教は、8回裏、種田のホームランで同点に追い付いた後、

伊藤智、中川、種田のタイムリーなどで一挙7点を挙げる大逆転。

1回戦は、立教が東大に8-2で快勝した。

 

続く2回戦は、東大が初回に1点を先取したが、

その後、立教は小刻みに得点を重ね、7-1で快勝。

立教が、東大を連勝で下し、勝ち点1を挙げた。

 

 

<9/18(火)、法政が投手戦を制し、明治から勝ち点奪取!法明戦は法政に凱歌>

 

法政の1勝1分で迎えた、法明3回戦も、

1~2回戦に続き、終盤まで勝敗の行方は全く予断を許さない接戦となった。

 

1回戦に続き、法政は三浦、明治は森下暢の先発で始まったが、

この試合は、三浦森下暢という両投手の素晴らしい投手戦となり、

法明両校とも、0-0の無得点のまま、終盤を迎えた。

 

法政の捕手・中村が、明治の盗塁を阻止するなど、

法政の守備陣も、好投の三浦を盛り立てたが、

法政打線も、明治の森下暢の好投の前に沈黙し、なかなか攻撃の糸口を掴めない。

 

その後、法政は、8回裏から2番手・石川をマウンドに送ったが、

石川は、今季の法政の5試合全てに登板するという、大車輪の活躍である。

石川は、この試合でも素晴らしい投球で、8回裏の明治の攻撃を無得点に抑えた。

 

そして、0-0のまま迎えた9回表、

法政は、遂に好投を続ける明治の森下暢を捉え、

先頭の1番・宇草がレフト前安打で出塁すると、

2番・小林が犠打を決め、法政は1死2塁と、初回以来、久し振りにランナーを得点圏に進めた。

 

この1死2塁のチャンスで打席に立ったのは、3番・向山

向山は、この場面でセンター前にタイムリー安打を放ち、

法政に、待望久しかった先取点が入った。

 

センターからの送球が乱れる間に、向山は3塁へと進塁したが、

1死3塁で打席に立った4番・中山が、レフトフェンス直撃のタイムリー安打を放ち、

法政が遂に2-0とリードを奪った。

今日もまた、法政は終盤にリードを奪うという、粘り強い攻撃を見せた言になる。

 

そして9回裏は、石川が明治の代打・北本に二塁打を打たれ、ピンチを迎えたが、

後続を断ち、明治の反撃を無得点に抑えた。

これで、法政は「血の法明戦」を、大激戦の末、2勝1分で制し、勝ち点を奪取。

法政は、開幕カードの早稲田戦に続き、難敵・明治をも破り、勝ち点2を挙げたのであった。

 

(※石川は、今季3勝目)

 

 

<激闘の末に、早稲田と明治を倒した、価値有る「勝ち点2」。今季の法政は生まれ変わった!>

 

ここまで見て来た通り、法政は、早稲田戦、明治戦と、楽な試合は一つも無く、

全て、終盤まで勝負の行方は全く分からない、激戦の連続だったのだが、

それらの苦しい戦いを、法政は本当に粘り強く、最後の最後まで勝利を諦めない戦いを見せた。

 

今季の法政は、再三、述べて来た通り、

物凄い激闘の連続の中、それらの厳しい戦いを勝ち抜いて来た。

今季の法政には、勝利への、そして優勝への強い思い、執念が有る。

私は、法政の早稲田戦、明治戦での戦いぶりを見て、その事を確信した。

 

まだ、優勝出来るかどうかはわからないが、

少なくとも、今季の法政は、優勝を期待させるような試合を続けている。

私は、久し振りの法政の優勝を期待せずにはいられなかった。

 

しかし、まだ2カードが終わっただけである。

法政優勝への道のりは、まだまだ遠く、ゴールまで、道半ばといったところであろう。

 

 

<2018秋 東京六大学野球 第2週の結果>

 

9/16(日) 法政△3-3△明治、立教〇8-2●東大

9/17(月) 立教〇7-1●東大、法政〇3-2●明治

9/18(火) 法政〇2-0●明治

 

 

<2018秋 東京六大学野球 勝敗表(第2週終了)>

 

①法政 4勝1敗1分 勝ち点2 勝率.800

②慶応 2勝0敗 勝ち点1 勝率.1.000

②立教 2勝0敗 勝ち点1 勝率.1.000

④早稲田 1勝2敗 勝ち点0 勝率.333

⑤明治 0勝2敗1分 勝ち点0 勝率.000

⑥東大 0勝4敗 勝ち点0 勝率.000