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たのしいホルン

楽器のおたく話(Kruspe)や日常のことを綴っているブログです。
もっと楽しくホルンが吹きたい!プロオケってどんな世界なのだろう?
初心者だけどホルンが吹いてみたい!・・・このブログを通してそういったこともお伝え出来ればと思っています。

我が家の長男「たろう」の一日

(作:おかあさん)

 

楽器チェック開始します。

「ベルよし!」

「本体よし!」

「チェック完了」

「練習してます!」

「おとうさんの代わりに仕事行きます!」

「作曲もしてみます!」

(猫の手は偉大である・・・)

「あ、おとうさん、1930年代

赤のオリジナルホーナーだね!」

(「幻」が「現実」になったよ(^^;)

 

 

WESTLICH MEISTER WERKSTÄTTE 

「ウエストリッチ マイスターヴェルク」

 

長年、私の愛器 「クルスペ」 がお世話になっていた、

浜松のマイスターヴェルクの本田さん。

 

そのお弟子さん(本田さんのお弟子さんのところで

修行をしたので、孫弟子にもあたる)が、

山口県の周南市で工房を開きました。

マイスターヴェルクの暖簾分けですね。

 

彼は、私と同郷で、高校の後輩でもあります。

そして、リビルドホルンアンサンブルでの

アンサンブル仲間でもあります。

彼の今後の活躍に期待したいですね!!!

 

素敵なホームページもできましたので

よかったら是非ご利用お願いいたします。

 

 

 

第14回リビルドホルンアンサンブル定期演奏会

2020年8月22日(土)「浜松市天竜壬生ホール」

にて予定していましたが・・・

大変残念ながら、今回は中止とさせていただきました。

予定されていた皆様、申し訳ありません。

 

壬生ホールさんのほうでも、現状県外の方々の

受け入れもしていない状況だそうですし、

なにより、アンサンブルメンバーが集まって

練習するということができませんので、

この度は一旦中止し、来年に延期する

という選択をいたしました。

 

また来年の予定が決まり次第

ご連絡させていただきます。

 

いろいろと大変な世の中ですが、

皆様もご自愛ください。


 

オールドクルスペの「エッセンス」・・・

とは言えない話題なのですが・・・・・。

オールドクルスペの製作年代の謎です。

 

最近の楽器であれば、いつ頃作られたか

分かるとは思いますが、

オールドクルスペの場合、古くから長き

渡り作られてきましたので、

断定が出来ないのが現状です。

 

残っているカタログからのモデル名、

当時の職人さんの作り方、使われている部品、

ベルに彫られている彫刻、等々で判断する

しかないのですが、ヴェンドラー氏が

クルスペ工房の工房主になった1928年頃から、

1960年頃あたりまで、製造番号らしきものが、

台座(楽器のキーを支える金属の板)の裏に、

彫られています。

 

これは2000番台から始まる4桁の数字で、

3000番台、4000番台、5000番台と存在します。

1000番台や6000番台があるかどうかは

 分かりません。少なくとも、私は

見たことがありません。)

これが戦後になりますと、

2桁や3桁の数字のものも現れます。

私が実際に見させていただいた、

この数字のサンプルは約50台。

実はそれらを数字順に並べてみて、

特徴などを調べてみましたが、

前述した特徴等々を比較しても、

この数字通りに番号が小さいものが古い・・・

とは言えないのです。

ただ、2000番台と4000番台という

大きな数字を見ると、やはり

間違いなく2000番台のものが古い・・・

と言えるようです。

 

ちなみに(資料に間違えがなければ、

という条件付きですが・・・)

はっきりわかっているのは、

元フィラデルフィア管弦楽団の首席ホルン

奏者だった、メイソン・ジョーンズ氏の

持っていた楽器が

「2405」という台座番号の入ったもので、

1936年頃の楽器であることは、

間違いないようです。

となると、2000番台が、1920年代、

3000番台が1930年代という考えは

間違ったものであると思われます。

 

実は、つい最近、拝見させていただいた

楽器の台座番号と、知人の楽器の持つ

楽器の台座番号が、なんと!

1番差だったのです!

4桁番号の4桁目が、1番違い・・・

サンプル約50件中にこの1番違いが

見つかるのは、なかなかの確率でしょう(^^;

しかし、全く同時代であるとは思えなほど、

似ていません(^^;

同じヴェンドラーモデルではあるのですが、

彫刻も曲げ方も管の特徴も違います。

もちろん、当時の楽器の作り方は、

個人の注文によって作られていますので、

違いがあって当然といえば当然

なのではあるのですが・・・

 

そんな訳で、謎は謎のままではありますが、

この台座番号・・・年代を確定するには、

なかなか難しい要素である事は、

今回の1番違いの件で、難しい・・・と

いうことははっきりしました。

 

ちなみに1928年以降であっても、台座番号の

ない楽器も存在する・・・ということが、

またまた謎を深める要因になっています(^^;

第14回リビルドホルンアンサンブル定期演奏会

を予定しています。

2020年8月22日(土)

静岡県浜松市天竜区

「浜松市天竜壬生ホール」

午後2時開演予定です。

 

我々のメンバーであり、我々の楽器をオーバーホール、

調整していただき、オールドクルスペを現在でも

使用に耐えうる楽器に蘇生していただいた

素晴らしきマイスター、本田悦朗氏の追悼・・・いえ、

悲しむのはご本人の意に反すると思いますので、

本田さんの大好きだったホルンアンサンブルの曲を

心を込めて演奏したいと考えています。

 

本編はメンバーが演奏させていただきますが、

本田さんに楽器を直していただいた方で、

もし、当日会場にいらっしゃれる方

(何日かの練習に参加可能な方、

もちろんクルスペに限らず!)、

特別賛助の形で舞台にお乗りいただき、

何曲かをご一緒できたら・・・と考えています。

もちろん舞台関係上、人数に制限はありますが、

ご希望のある方は、連絡をお待ちしています。

また、こちらからも関係者の方々には

お声掛けさせていただいております。

人数の許す限り、検討させていただきたく思います。

 

また、もし当日、聴きに来ていただける方で、

ホルンを持参可能な方がいらっしゃいましたら、

演奏会の最後に、皆さんで簡単な曲を1曲、

全員で演奏したいとも考えています。

客席は広い(^^;ので、

楽器の持ち込みは全く問題ないと思います。

 

以上・・・具体的には、

まだまだこれから進めて行く予定ですので、

いろいろ決まり次第、お知らせいたします。

 

尚、特別賛助希望の方は、ご面倒ですが、

このHPのメッセージからお問い合わせください。

よろしくお願い致します。

ールドクルスペの入手方法は様々あります。

 

昔はドイツに留学した人や現地の方々に直接頼むしか

方法がなかったのですが、現在ではネットなどで簡単に

入手できるようになりました。

 

ドイツ国内を始めチェコ、ハンガリー、オランダなど

から、昔お爺さんやお父さんがホルンを吹いていて、

当時買った楽器がそのままにされていたものなどを、

ネットで値がつくからと出品されていました。

こうして数多くのオールドが売りに出されました。

 

しかし現在では、需要と供給の関係か?

それとも行き渡ったせいか?は分かりませんが、

値段が下がってきて、

出品する数も減ってきましたね。

 

基本、古い楽器を「使う」場合、オーバーホールは

絶対条件ですので(コレクターの方は別にしても)

その修理代金を考えると、なかなか手を出せなく

なっていることも考えられます。

 

では、なぜオーバーホールが必要か・・・

もちろん長年使われてきたものですので、

当然消耗しているからです。

ホルンの場合、まずダメになるのが

マウスパイプです。

(日本語では「吹込み管」ですね)

マウスパイプの場合は

最も水気に晒される部分であることと

(真鍮の大敵、水気!)、

直接人間が吹き込む部分のために、

いろいろな汚れが貯まる部分です。

のため、管の内側から腐食し

穴があくということになります。

穴があくと、致命的なものとなります。

また、パイプの部分はどうしても細く、

もろいうえに、楽器を置いたり、

外側にある関係上、ぶつけて凹ます、

という危険性も非常に高いのです。

 

そのため、欧米では、この修理のために、

マウスパイプ自体を交換してしまうことが

多々あり、オリジナルでないマウスパイプ

が付けられている楽器になってしまいます。

 

マウスパイプは、オールドクルスペの大きな

特徴のひとつで、その音色にも大きな影響を

与えます。

 

どこがどう違うのか?

それはテーパーに秘密があるようです。

(内側なので目視で

 確認することはできませんが・・・)

 

マウスパイプには、テーパーがついていて、

これが音色の変化を生むとこが分かっています。

これがオールドクルスペの音色を生む

非常に大きな影響ある部分です。

 

このテーパーがどのような形状、角度に

なっているかは、その楽器の特性と

言えるのではないでしょうか。

 

またマウスパイプには、入り口付近に、

必ずプロテクターが巻いてあります。

楽器の構造上、むき出しのままマウスパイプを

取り付けると、おそらく折れてしまうためだと

思います。これが音にも影響します。

 

そしてマウスパイプの先には、必ず「カツラ」

と呼ばれる1~2cmの部品が取り付けられます。

これがまた信じられない程重要な部品で、

わずか1cm程度の部品が音に大きな影響を

与えるのです。この部品については、

私自身が、自分の何本かの楽器で試し、

たったこんな部分だけで音が変わるという

驚きの体験をしています。

 

このことから、クルスペの本体には

クルスペオリジナルの

部品が必須であることが分かります。

 

もちろん、これを別のものに替えたことで、

吹いている奏者が気に入れば、それはそれで

間違ってはいないのです。

 

ただオリジナルのオールドの音色とは

違うものになることは避けられません。

マウスパイプはそれだけ、重要な部品で

あるということになりますね。

 

↑オールドクルスペ(ヴェンドラーモデル)

のオリジナルマウスパイプ

 

ホルンという楽器作りの「エッセンス」

(「要」「肝」「核」とでも言いましょうか)

これこそが各々の工房(メーカー)の音色や吹き心地を

決めるものであると言えるのではないでしょうか。

 

私が長い間使用し、吹いてきたクルスペという工房の楽器は、

初代から現在まで約180年も続くドイツの老舗工房で作られ、古い代の楽器を「オールド」と呼んできました。

 

私の学生時代には、まだ先々代のルディ・シュナイダー氏が

ご存命でしたので、当時は、シュナイダー氏の作るクルスペを「ニュークルスペ」と呼び、戦前のものを「戦前のオールド」、戦後しばらくのものを「戦後のオールド」と呼んで

区別していました。この呼び方は日本だけのものかと思います。

 

シュナイダー氏が工房主になったのが戦後(1956年頃)

でしたので、当時、シュナイダー氏の作は、

その1956年以降だと思われてきました。

そのため シュナイダー=ニュークルスペ、

と思われてきたのです。

ところが、シュナイダー氏は1936年から

すでに工房で働き始めていて、戦前の楽器も、

かなりの数、シュナイダー氏が作っていたようです。

 

シュナイダー氏の後、クルスペ工房を継いだヘルドマン氏も

ホルン、トロンボーンの製作を引き継ぎました。

 

こうして年月を経て、現在では、そのシュナイダー氏の作も「オールド」と呼ばれるようになってきました。

シュナイダー氏の最後の頃の作が、

1979年頃と思われますので、その時新品だった楽器は

すでに40年も経ってしまった訳です。

 

実は私がクルスペを最初に入手したのが、このシュナイダー氏の作で、おそらく最晩年の作です。

 

オーバーホールされて、きれいに見えますが、

40歳を越えています。これだけ歳を取れば、さすがに

オールドと言っても間違いではないでしょう。

んな古い楽器を普通使ってはいませんよね?

 

さて、この楽器が作られた当時は、東ドイツの時代でしたので、彫ってあるのが、「Made in GDR」つまり、

ドイツ民主共和国(東ドイツ)

英語表記のGerman Democratic Republicの略ですね。

 

当時聞いた話ですが、国外向けに作られた楽器に、

この表記をした、と言われています。

Made in East Gemany」とか「Germany East」とか

German Democratic Republic

長々とフル表記の場合もあります。

  

国内向けには、単に「Made in Germany」だけの場合があり、多くは「Made in」そのものが彫られていません。

東ドイツのドイツ語表記は

Deutsche Demokratische Republik」で、

我々が学生時代、東ドイツを「DDR」と言っていたものですが、楽器に彫られることはありませんでした。

国内向けの楽器にドイツ語でそう表記する意味がなかったのか、当時の世相なのかは分かりません。

第13回 リビルドホルンアンサンブル定期演奏会

(旧:クルスペホルンアンサンブル)

2019年4月20日(土) 19時開演 入場無料

コピスみよし

東武東上線 みずほ台駅・鶴瀬駅・ふじみ野駅から

ライフバスが利用できます。

「三芳町役場」下車
  バス時刻表(日曜・祝日)
  バス路線図

クルスペホルンアンサンブルという名前が諸事情により

使用できなくなったため、アンサンブル団体の名称を

変更致しました。内容は全く変わっておらず、

古いクルスペを愛用するメンバーによるアンサンブルです。

リビルドとは、再構築という意味があり、

凄腕のマイスターの手で再構築され、よみがえった

楽器達によるホルンアンサンブルです。

古の響きをお楽しみください。

寒い日が続きますね。大変ご無沙汰しております。

このブログ、半年ぶりの更新となります(^^;

 

今年は久々の風邪で高熱を出したり、

網膜剥離の手術をしたり、と、急に仕事を休むこととなり、

関係各所の皆様には大変ご迷惑をおかけし、

申し訳ありませんでした。

その反動という訳ではないのですが、

ネット上でモノを見たり書いたりすることが

更に(^^;億劫になってきました。

 

このブログを見て、レッスンに来られた方々も、思いの他(^^;

多くいらっしゃいますが

(勇気のいったこととお察し申し上げます(^^;

みなさまがそれぞれ上達される様子が大変嬉しくて、

そのこともこのブログでご報告せねば・・・・・

と思いつつ・・・・・ま・・・

ご本人に伝えているから書かなくてもいいか・・・と、

・・・・・怠惰な私・・・お許しを!!!

 

ご報告がひとつ。クルスペホルンアンサンブルの件です。

許可をいただいていた前オーナーのヘルドマン氏から、

正式に現クルスペ工房となったために、

「クルスペホルンアンサンブル」という名称が

使えなくなりました。

そのため、ホームページも閉鎖し、それに関連することも

全て撤退することになりました。

ご報告が遅くなりまして申し訳ありませんでした。

 

名前は変わりますが、

このホルンアンサンブルは続けて行きます。

現在名前を考案中ですが、アンサンブル名のほうはどうあれ、

内容のほうは、前と変わらず活動して行きますので、

興味のある方がいらっしゃれば、演奏会にいらしてください。

アマチュア団体ですので、入場は無料です(^^;

クルスペという名前は使えませんけど、参加メンバーの

持っている楽器は全く変わりなくクルスペですので、

この楽器の魅力を少しでもお伝えできたらと思っています。

 

ちなみに、今考えているアンサンブル名は

 

「リビルド・ホルン・アンサンブル」です。

 

リビルド(英:rebuild)とは、再構築という意味で、

作り直したり、構築しなおしたりして、組み直す修復作業。

希望や自身を取り戻すなどの意味もあり、

古い楽器達が、職人の手により、本来の機能や

音色を取り戻すということに通じ、

まさに我々の使用している楽器のことを指すのでは?

ということで考えてみました。

 

もし、この名称を使っているアンサンブルや

団体さまがありましたら、お知らせください。

また違う名前を考えようと思っています。

 

また、私が勝手(^^;に書きなぐっていた

クルスペファンタジーもこちらのほうのブログで、

違った形で紹介して行ければ・・・と思っています。

豪雨のあとに猛暑が続いています。

西日本の豪雨で被害に遭われた方々の

一刻も早い復興をお祈りしています。

私も1983723日の山陰集中豪雨を

地元の浜田市で経験した一人です。

実家も胸の高さまで浸水しました。

当時のことは今でも鮮明に覚えています。

後片付けが大変だったことも、

暑さが大変だったことも、

中学校の宿直として学校に集まり、

吹奏楽部の生徒と過ごしたことも、

今でもひとつの人生経験として

忘れないようにしています。

 

こうして還暦を前に若い頃のことを

思い出すと、いろいろ経験したことは、

自分の糧になっていることが実感できます。

これを元に前を見て進んで行くという

気持ちにしたいものです。

 

と、言いつつ、こうしてブログを書いたり、

興味あるホルンのことについてなどを

書いたりすることが、近年非常に

億劫になってきました。

またネットを見ること自体が少なくなり、

(必要な情報以外)パソコン前に座る

時間が少なくなったのもひとつ。

 

逆に最近前向きになってきたのが、

趣味のゴルフです。

ゴルフ歴は長いものの、67年前に

両肩の痛みや家庭の諸事情から、

2年ほどゴルフをやめていた時期があり、

再開後、思うようにならない体と気持ちで

テンションが上がらないまま数年を過ごしました。

もちろん、唯一の趣味ですので、興味が薄れる

ことはなかったのですが。

ところが最近、地道に通ったレッスンと、

(現師匠のMプロには大変感謝しております(^^;

道具に対する信頼感が出てきたためか、

やっとゴルフに対して上向きで、

モチベーションが上がってきた感じです。

こんな猛暑にも関わらず、ラウンドには出ています。

(ゴルフはプレーするだけでなく、ゴルフ場の

  なんとも言えぬ「静けさ」、自然の風、鳥の鳴き声

 など、癒しにもなります!こういう風景も

 美しく、つい見とれてしまいます。コレ

 ゴルフ場ですよ(^^;)

 

昔からこのブログで、

ゴルフとホルンの共通点について

つらつらと述べさせていただいてきましたが、

道具の重要性(=楽器の重要性)とか、

習うことで発見できる技術のあれこれ、

またそれにより、それを練習することに

よって得られる結果・・・そういう流れは

ゴルフもホルンも全く同じです。

特に体の動かし方(=筋肉の使い方)なども、

場所は違えど、動きが頭で理解できても、

その通りに動かないことなどが共通項です。

 

もしホルンに対して行き詰まり(^^;

感じてらっしゃる方がいらっしゃいましたら、

まずは、その道の方に習ってみること、

そして、自分に合う(であろう)道具(楽器など)を

試してみること・・・これも現状打開の

ひとつの方策であろうと、

自分の経験(ゴルフのほうからですが(^^;)から

おすすめいたします。