⬆️このお話の続き
ケントは京都に引っ越してから、夜中に泣くようになった。
一人でベッドに寝ていたが、数日に1回くらいのペースでギャン泣きをする。
いわゆる夜驚症というものだと分かった。
どんなに声をかけても、まるで聞こえていない感じで、ひたすら激しく泣いている。
調べたら、「声をかけても無駄」と書かれていた。
しかし、なんかおびえたように泣き続けるので、なんとかしてあげたかった。
なんとかしてあげたかったが、何をやっても泣き続けた。
それで、ちょっとかわいそうだけど、ほっぺをペンってたたくと目が覚めるというか、われに返るようで泣き止むようになった。
そして、すやすや眠ることができる。
この方法が良いのかどうかは今でも分からないが、放っておけないほどひどく泣くので、「ほっぺをペンッ」はそこから抜けることができるありがたい方法だった。
はっきりとは覚えていないが、数ヶ月で夜驚症は次第に消えて行った。
‥‥
写真のケントは目の下をケガしているが、ケガはしょっちゅうだった。
ある日雪が降った。
朝,雪景色を2階から観たケントは興奮して「ウキ〜(ゆき)」と言いながら2階から転げ落ちた。
たまたまその階段には踊り場はなかったので上から下まで勢いよく落ちた。
びっくりしたのと痛いので、ケントはしばらく泣きじゃくっていたが、このときはどこもケガをしていなかった。
考えた末,病院には連れて行かなかった。
その後も変わくなく多動だし,言うことを聞かないことも同じだったが、他に変わったことはなかった。
しかし,なんだか執拗に同じことを繰り返しているケントは,どうしても普通だとは思えず,もしかして,階段から落ちて頭を打って,なんか異常になったのかとチラッと思ったりした。
考えてみたら,階段から落ちる前からそんなふうだったのに‥
多分,ケントが大変過ぎたので、その原因を探していたのだと思う。
その後も困りことは続いた。
続く
次回,zoomお話会は、
4月18日(木曜日)です。
丁度,新学期が始まっていますので、ご質問のある方はぜひご参加くださいね。
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