⬆️続き



2歳と言えばイヤイヤ期。



なので「一度言い出したらママの言うことは聞かない」は、それほど大きく受け止めることはなかった。



ただ、ケントは本当に頑固(このときはただの頑固だと思っていた)で、けっこう毎日戦っている感はあった。



ある日、内容は覚えていないが、わたしのイライラは限界まで達したのだろう。



ケントを外に出した。



外と言っても日中だったし、庭で泣いていたのでしばらく様子を見ていた。



すると泣き声はやんだ。



ドアを開けると、涙でグショグショの顔で手には赤いミニトマト🍅をいっぱい載せていた。



その小さな手を差し出して「ママのために、ヒック、トマト🍅採ったの、ヒック‥」



ちなみにこの「ヒック」は泣き止んだ後のなごりの「ヒック」である。



ケントは庭になっていたミニトマトを、泣きながらわたしのために採ってくれていたのだ。




今だから思うのだが、ケントはわたしを困らせようと同じことを言い続けたのではない。



こだわりの強さから、そこから抜けられなくなって言い続けてしまう。



ケントは自分でも困っていたのではないか?



それをケントの特性としてとらえることができていたら、ケントもわたしもそんなに大変な思いをしないで済んだのではないか?




しかし、あのときのわたしにはそういう発想もなかったし、ケントの頑固さは相変わらずだったし、毎日バトルは繰り返された。



続く




次回,zoomお話会は、

4月18日(木曜日)です。

丁度,新学期が始まっていますので、ご質問のある方はぜひご参加くださいね。

聞くだけって方ももちろん❣️

無料です。

ご参加される方は公式ラインにご登録くださいね。