デイサービスから帰ってきた母に電話した。
貴重品の入ったバッグをデイサービスに持って行ってはいけないと伝えるが、そのことを忘れて持って行ってしまうため、バッグに入っているGPS が動いてバッグを持って行ったことが分かる。
「お母さん、バッグを持って行かないで」
「持って行っちゃいけないんだっけ?」
「そう、いけないの」
「分かった。紙に書いておくね」
「お母さんに暖かいコートを買ったよ」
「あら、悪いね‥
じゃなかった。
ありがとう、嬉しいなぁ」
いつも、母が「悪いねぇ」と言うと、「違うでしょ。
そういうときはありがとうだと思うよ」と言っていたので、それを思い出したみたいで、自分で言い換えた。
実家から帰ってきた翌日に、電話で「ゆーちゃんいつ来るの?」と聞かれる。
「○日に行くけど、昨日の夜遅くに帰ってきたばかりだよ」
「でも、いつも会いたいの」
そんなやり取りをしながら、つくづく母は、素直だなぁと思った。
母は認知症だが、こんなにもはっきりと自分の希望を伝える。
何度も何度も言われると、なんとか希望を叶えてあげたいと思ったりする。
願い、希望を伝え続けることって大切だなぁ。
前回の旅行でとんでもないことをした母だが、結局わたしは、また旅行の予約をした。
今度は部屋に露天風呂がついている。
これで、1月と2月の旅行は予約済み。
ちっとも懲りない。
それはやっぱり、母の喜ぶ顔を見たいから‥
母を見ていたら、わたしも自分の願いや希望をもっともっと素直に伝えて行こうと思った。
そうしたら、きっと願いは聞き届けられる*\(^o^)/*