中国が、EU諸国を脅迫する様な対応
リトアニア代表団の台湾訪問を巡り、北京が断固とした対抗措置を約束

2022年8月11日

中国外務省の王文斌報道官。© AFP / GREG BAKER

 

中国外交部の報道官は木曜日、リトアニア政府高官の台湾訪問を非難し「一つの中国」の原則に対する侮辱であるとし、断固とした対応を取る事を宣言した。


先週、台湾外交部は、リトアニアのアグネ・ヴァイチュケヴィシュテ交通通信副大臣が11人の代表団とともに台湾に到着し、5日間の滞在を予定していると発表した。

 

 

この訪問は、8月2日に米国のナンシー・ペロシ下院議長が同島を訪問し、北京から激しい反発を受けたものの、ビリニュス政府からは祝福された直後のことである。

「中国は、リトアニアの反中国勢力が」

「中国の主権を意図的に侵害し」

「中国の内政に重大な干渉を行って居る事を」

「強く非難する」

 

と、外務省の王文斌報道官は毎日のニュースブリーフィングで述べた。

また、北京は「一つの中国」原則を

 

「国際関係の基本的な規範の一つであり」

「中国がリトアニアを含む」

「他国との二国間関係を」

「発展させる為の政治的基礎」

 

と見ていることを強調しました。

王文斌報道官は、中国とリトアニアの外交関係樹立の条件として、ビリニュスは北京を中国と台湾の唯一の法的政府として認める義務があり、詰りビリニュスは台北と公式関係を構築したり公式接触をしたりする事はできないと主張した。

 

中国政府関係者は、リトアニア側関係者の台湾訪問は「あからさまな背信行為」だとし「悪質な挑発行為」に対して北京が厳しい対応を出すと誓った。

王文斌報道官は、

 

「リトアニア側の関係者が」

「『台湾独立』や反中国勢力の」

「手先となり続けることなく」

「これ以上間違った道を」

「歩まないよう強く求める」と警告した。

 


国営の環球時報が報じたように、中国とリトアニアの外交関係は既に低水準にある為、北京の対応は通商・貿易制限に関わるものと思われる。

2021年、中国は台湾がリトアニアに所謂、駐在員事務所を開設し、北京が事実上の大使館と解釈した事から、バルト三国に厳重な抗議を表明し、リトアニアとの外交関係を代理大使のレベルに格下げした。