有毒な養殖サーモンが糖尿病や肥満のリスク上昇につながる
2022年7月11日(月) by: ラモン・トーミー

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養殖サーモンを摂取すると、糖尿病や肥満などの代謝異常の発症リスクが高まる可能性がある。

 

養殖サーモン。ジャンクフード並みの毒性、糖尿病や肥満との関連性
 

これは、デンマーク、ノルウェー、フランスの研究者が、養殖サーモンの摂取がマウスに及ぼす長期的な影響を調べた結果である。

 

研究結果は、学術誌「PLOS One」に掲載された。

 

残留性有機汚染物質を含む養殖サケの慢性摂取はマウスにインスリン抵抗性と肥満をもたらす

 

研究者らは、養殖のアトランティックサーモンの切り身を与えたマウスは、腹に脂肪が蓄積し、その脂肪組織からはより多くの炎症マーカーが分泌されたと報告している。

 

又、養殖サケの切り身を与えたマウスは、血糖値とインスリン抵抗性のレベルが高い事も判明しました。

「養殖魚の慢性的な摂取は」

「インスリン抵抗性と肥満の原因となる」

 

「我々のデータは」

「養殖サケの切り身の摂取が」

「幾つかの代謝障害に」

「寄与していることを示している」

 

と、研究者は報告書に書いている。

 

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この研究によると、サケの様な脂肪分の多い魚に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)等の健康な脂肪は、インスリン抵抗性や心血管疾患に対処することが判明している。

 

しかし、養殖サケに含まれる残留性有機汚染物質(POPs)の存在が、その効果を打ち消してしまうのです。

 


ワシントンDCに本拠を置く

非営利団体Beyond Pesticidesは、

 

「養殖サケは、天然のサケに比べて」

「脂肪分が多いため」

「より親油性の(又は脂肪を好む)」

「有害化学物質を蓄積する可能性があります」

 

と、述べている。


研究者たちもこれに同意し、次のように指摘した。

 

「POPsの様な環境汚染物質が」

「魚介類の摂取による」

「健康への影響を調節する可能性を示唆する」

「新たな証拠が現れています」

 

「親油性POPsは」

「主に魚の脂質画分に存在し」

「その濃度は、赤身の魚よりも」

「脂身の多い魚で高くなると予想されます」

 

 

悪しき慣習、有毒化学物質がサケを汚染する

 

Beyond Pesticidesによると、養殖サケの毒性は不適切な養殖方法に起因しているとのことです。

 

養殖サーモンはジャンクフードと同じように健康に害を与える

「養殖魚は...」

「最もリスクの高い養殖方法のひとつである」

「沿岸や沖合での」

「開放型ネットペンを使用しています」

 

「これらの網は」

「養殖場と周囲の海洋環境との間で」

「廃棄物、化学物質、寄生虫の交換を容易にします]


「一般的に、これらのペンは比較的遠隔地にあり」

「人目から幾らか『隠されて』いる」

「しかし、これらの魚は、天然魚とは異なり」

「非常に混雑した状況で生活しています」


この様な設定は、NPOは、

 

「海洋生物と植物に悲惨な影響を与え」

「生態系サービスを混乱させる可能性があります」

 

と、付け加えました。

 


養殖セットアップの他に、魚の餌と環境の両方に含まれる有毒化学物質も、養殖サーモンの有害な影響の原因である。

 

魚に与えられる餌には、養殖場の害虫や病気をコントロールする為の様々な薬剤が含まれている事があり、それが『病気の蔓延と害虫への耐性』に繋がっている。

 

 

エトキシキンは、養殖魚を汚染するその様な化学物質の一つである。

 

 

エトキシキンは、動物用飼料の脂肪酸の酸化を防ぐ防腐剤として使用されている事から、サケは魚の餌を通してこれを摂取する。

 

 

1950年代に、モンサント社が開発したこの食品保存剤を、養殖サケを食べた人間が摂取する可能性があるのだ。

検査の結果、養殖サケのエトキシキンの含有量は、果物、野菜、肉の許容量の最大20倍である事が判明した。

 

エトキシキンの消費は人間の健康に影響を与えないという主張にも関らず、人間の細胞のDNA損傷を誘発し、突然変異を引き起こす可能性がある事が研究で示されている。


有毒な養殖ノルウェー産サーモンに関するドキュメンタリーをご覧ください。

ノルウェー産養殖サーモンは世界で最も毒性の強い食品である