ドルの死は、今日始まる:負債に基く帝国の最終章
2022年4月1日(金) 記入者:マイク・アダムスTags: chaos, Collapse, dollar, economy, fiat currency, finance, Inflation, Joe Biden, Putin, risk, ruble, Russia
『ガスが欲しければルーブルを探せ』これは、今週BBCが報じたロシア議会下院議長ヴャチェスラフ・ヴォローディンの言葉である。
この記事は、殆ど報道されていない爆弾発言に続いている。
ドイツとオーストリア、ガスの配給制に踏み切る
クレムリンは、ロシアは肥料、穀物、金属、木材など他の商品についてもルーブルで支払いを要求し始める可能性があると述べた。
詰り、ロシアは、単にガスや石油の輸出にルーブルを要求しているのではなく、一次産品にもルーブルを要求しようとして居るのである。
ルーブル要求は今日から始まる。
直ぐに全てのエネルギー契約において要求される訳ではないが、今後数週間~数ヶ月の間に既存の契約において展開される、とロシアは述べている。
多くの欧州諸国(ドイツ等)は、経済の電力をほぼ全面的にロシアのガスに依存している。
ガスが流れなくなる日は、ドイツ経済が崩壊に陥る日であり、ドイツに拠点を置く企業の大量倒産により、取り返しの付かない経済的損傷を受ける。
「ドイツとオーストリアは」「ガスの配給制に踏み切った」
と、BBCは付け加えている。
オーストリアは、天然ガスの80%を、ロシアに依存している。
西側諸国はロシアをドルやユーロから切り離したが、ロシアが使えなくなったドルやユーロでロシアに支払いをする事に固執している。
欧州の指導者達は、ロシアのエネルギー輸出の代金をルーブルで支払う事を拒否すると述べている。
しかし、これらの国は、ロシアがドルやユーロを殆ど使用できない事を意味するロシアの金融システムのデプラットフォームに参加した。
詰り、ロシアは、ドルもユーロも使えないのだから、ガスと不換紙幣を交換しても意味が無いのである。
実際、欧米の経済制裁がある限り、ロシアがドルやユーロでガスを売るとしたら、それは天然資源をタダで渡すのと同じ事だ。
そして、どの国もエネルギーを無料で提供する事はないだろう。
特に、そもそも経済戦争を仕掛けてきた「非友好的」な国々には。
エネルギー、商品、金に裏打ちされたルーブルの上昇をご覧ください。
欧米による経済制裁で急落したルーブルは、既に完全復活を遂げている。
企業メディアは当初、ロシアの通貨は数日以内に崩壊すると言っていたが、全く逆の事が起こっている。
ドル、ユーロ、円が、驚異的な勢いで価値を下げている中、ロシアの通貨はむしろ右肩上がりで価値を上げている。
米国の実質的な購買力では、ドルは1カ月に2%という驚異的な下落率を示している。
銀行口座にドルを持っている人は、その実質的な価値の損失という点で、毎月マイナス2%の利息を得ていることになる。
更に悪い事に、バイデンは、2023年に5.8兆ドルの米連邦政府支出を提案した。
詰り、政府は1ヶ月置きに1兆ドル近くを支出する事になるのだ。
2023年に予定されている救済措置は含まれておらず、それだけで数兆ドルに達するだろう。
米国の中央銀行が毎月1兆ドルを印刷するのも、そう遠い話ではない。
一方、プーチンは、ルーブルでの支払いを要求するという戦術的な見事な行動をとった。
何故なら、それが今後何年にも渡って、ルーブルの需要を促進するからだ。
オイルマネーのドルは、炭化水素ルーブルに取って代わられようとしている。
ロシアは、世界の天然資源の約30%を保有している為、ルーブルを天然資源と結び付ける事で、ルーブルは即座に価値のある通貨となる。
特に、世界の全ての国がエネルギー、穀物、鉱物、木材、その他の資源を必要としており、ルーブルと連動する事に成るのだ。
ドルは、日々切り下げられる失敗作の不換紙幣である為、誰もドルを必要としないのである。
パラシュート無しで飛行機から飛び降りたアスリートに投資するようなものだ。
人々が必要としているのは、食料、暖房用燃料、電気、石油などである。
それを供給するのがロシアの輸出品です。
これが、ロシアのルーブルの新ビジョンを支えているのです。
誰もがドルから逃れ、価値のあるものに投資しています。
金融界のトップは皆、この展開がリアルタイムで観得て居る。ドルが、ゼロになる事は議論の余地の無い事です。
この為、この現実を理解できる人は皆、ドルから逃避し、価値を保ち易い他のものにシフトしている。
- 現物の金と銀
- 土地
- 新車・中古車
- 住宅・商業ビル
- 弾薬・銃器
- トラクター、農機具
又、暗号通貨や保管貴金属、他国の不換通貨に資金をシフトする人もいる。
私は昨日、金地金保管サービス業者と話しましたが、何千人もの人々が現物の金や保管されている金地金を購入する為に申し込んで居る為、新しいビジネスで大忙しである事を確認しました。
最前線にいる金地金サービス業者は、単に需要で溢れ返って居るのです。
勿論、企業メディアを信じる無知な大衆は、ドルがゼロになると、完全に一掃されるでしょう。
彼らは唖然とし、驚き、裏切られ、自分達の騙され易さが経済的な破滅に繋がった事を理解できないでいる事でしょう。
多くの人が飢え、他の人はホームレスとなる。
生き残る為に犯罪に手を染める者も出てくる。
そして、その内の何人かは、備えを守っている備えの有る者達に撃たれてしまうだろう。
ドルがゼロになると、米帝国は負債と共に崩壊する。
勿論、借金は決して持続可能なものではなかった。
そしてMMT(現代貨幣理論)は、愚かな妄想以外の何物でもなかった。
確かに政府は中央銀行デジタル通貨(CBDC)を推進しようとするだろうが、IQの高い人は誰も、そのシステムとは関わりたくないだろう。
特に、中央銀行による不換紙幣ドルの暴落によって皆がどれだけ酷く騙され、裏切られたかを知った後では尚更だ。
(お金をデジタル化したからといって)
(インフレが無くなる訳ではありません)
(寧ろ、より急速な貨幣の増刷と)
(通貨の切り下げを招くだけである)
本日の情勢アップデートでは、これらについてより詳しく解説している。
2022年4月1日の状況更新 - ドルの死は今日から始まる、借金帝国の最終章