終末論的な気候変動研究は、大袈裟でナンセンスである事が判明
2022年2月21日


この研究は、2月3日にPLOS Biology誌に掲載されたもので、海洋酸性化が魚の行動に与える影響に関する91の研究を調査したものである。その結果、質の高い研究では魚の行動への影響が少なく、最も顕著な結果を示した研究でもサンプル数が少なく、統計的に信頼できないことが分かった。

 

 

科学者たちは10年以上前から、海洋酸性化が魚の個体数に壊滅的な打撃を与えるかもしれないと警告してきた。

 

多くの研究が、酸性化が魚の行動に影響を与え、捕食者をかわし難くする事を指摘していた。

気候変動活動家は、二酸化炭素の排出によってpH値がどんどん高くなるのを黙示録的な調子で見ていた。

 

魚の数が減れば漁場も減り、世界中の何百万人もの漁師の生活が危うくなる。

 

また、多くの医薬品が海洋生物から作られているため、医薬品の減少を意味するかもしれない。

一流の科学雑誌に掲載された新しい研究によれば、こうした懸念は大幅に誇張されているという。

2月3日にPLOS Biology誌に掲載されたこの研究は、海洋酸性化が魚類の行動に与える影響に関する91の研究を調査したものである。

 

その結果、質の高い研究では魚の行動への影響が少ないこと、最も顕著な結果を示した研究はサンプルサイズが小さく、統計的に信頼できないことがわかった。

 

 

たとえ質の劣る研究であっても、「インパクトのある雑誌に掲載され、不釣り合いなほどの影響力を持っている」と著者らは述べている。"海洋酸性化が魚の行動に与える直接的な影響は無視できると主張する。"

この研究は、科学的な結論を再度検証すると結論が出ないという、いわゆる再現性のジレンマを示す証拠が増えてきていることに付け加えています。この問題は社会科学の分野で最も深刻とされているが、医学や生物学にも影響を与えている。例えば、多くの癌研究結果が再現されない。

PLOS Biology誌に掲載された論文は、海洋酸性化に関する科学的コンセンサスに疑問を投げかけた最初のものではありません。2020年にNatureに掲載された研究によると、「海洋酸性化はサンゴ礁の魚の行動を損なわない」という。