アボカドオイルの衝撃的な調査により、ほぼ全てのアボカドオイルが、安価な大豆油で混入されている事が判明
2021年12月27日(月) by: イーサン・ハフ

Tags: 

 

ここ数年、アボカドオイルは、アボカドの果実が持つ多くの健康効果が知られるようになり、本当に人気が高まっています。

 

しかし、全てのアボカドオイルが同じように作られているのでしょうか?そうではありません。

オリーブオイルと同様に、アボカドオイルも純度や品質に大きな差があることが、『Food Control』誌に掲載された新しい研究により明らかになりました。

 

『偽物』のオリーブオイルの注意書きは、本当のことを伝えていない。実は、人気のあるオリーブオイル製品は、酸化していたり、腐っていたり、安いオイルでカットされている「本物」のオイルなのです

 

この報告書によると、「エキストラバージン」や「精製」と表示されている市販のアボカドオイルの大半は、不純物が混入しているか、または品質が低いことが判明しました。

 

また、実に82%が賞味期限内に腐敗していることが判明しました。

更に、22種類の「アボカドオイル」の内3種類は、アボカドオイルを全く含んでおらず、大豆油など他の物質で構成されていることも判明しました。

共同研究者のセリーナ・ワンは「何%かの不純物が見付るだろう」と予想していましたが、テストした全てのアボカドオイルが不純物であることを知り、ショックを受けたと語っています。

「本研究では、現在米国で販売されているアボカドオイルを分析し、品質(遊離脂肪酸度、過酸化物価、紫外線吸収率、ビタミンE等)及び純度(脂肪酸、ステロール、トリアシグリセロール等)を評価しました」

 

と、彼女は述べています。

「我々の結果は、市販サンプルの大半が、ボトルに記載された賞味期限に達する前に酸化している事を示しました。更に、100%に近いレベルで大豆油が混入している事が、2つの『エクストラバージン』サンプルと1つの「精製」サンプルで確認されました」

 

と、述べています。

腐敗や不純物の可能性がある油を家族に与える前に、何を買っているのか知っておきましょう

 

オイルは、他の添加物やオイルが加えられていない場合にのみ、本物で純粋なものとみなされます。

 

100%本物でなければ、特定のオイルとして表示することはできません。

 

その他、原料の品質、使用する抽出工程、保存方法なども考慮されます。

 

しかし、最大の要因は『果実の加水分解の度合いと油の酸化の度合いにほぼ関係している』という。

これを踏まえて、研究の著者らは現在『この業界の規格開発を支援するための』データベースを作成しています。

研究のために入手した22の「アボカドオイル」サンプルは全て、6つの異なる食料品店または2つのオンラインソースのいずれかから購入されたものです。

 

エキストラバージン、未精製、精製など、主なブランドと種類が網羅されています。

 

産地は、カリフォルニア、メキシコ、ブラジル、スペインのいずれかです。

その大半は「低品質」と判定され、不適切な保存や長期保存、傷ついたり腐ったりした果実が使用されていることが分かりました。

 

また、極端な加工や過酷な処理によってオイルの品質が損なわれているケースもありました。

「これまでの研究者は、精製されたアボカドオイルの遊離脂肪酸(FFA)の健康的なレベルは0.1%から0.55%であるべきだと提唱していますが、22サンプルの内3つのFFA値は2.5%に近かった」

 

と、研究結果についてジョセフマーコラ博士は報告しています。

『エクストラバージンアボカドオイルは、FFAが0.03%~2.69%で、全体の平均は1.31%でした』

不健康なアボカドとは、傷付いたり、アザができたり、熟れ過ぎたりしたものです。

 

また、アボカドオイルのラベルが貼られた瓶に詰められ、過熱処理される前に、虫が入っていたり、黒くなっている場合もある。

市販のアボカド・オイルのもう一つの大きな問題は、酸化が進んでいることです。

 

酸化した油は炎症を起こし易く、本質的に有毒であるが、室温で液体のままの油は、アボカドオイルも含めて殆どがこの部類に入る。

このような状況を招いたのは、業界標準の欠如が大きな原因であり、そのため現在では改革を求める声も上がっています。

 

アボカド・オイルは非常にヘルシーなオイルですが、問題は本物を見付けることです。