悪化している10の不足要因
2021年10月15日（金） by：ニュース編集部Tags: Collapse, economic collapse, electricity, energy, food supply, global supply chain, grocery, Inflation, labor shortage, market crash, pandemic, panic, power, products, USA
世界のサプライチェーンは完全に崩壊しています。
何万ものアイテムやサービスが不足しているか、全く手に入らない状態になっています。
これが物価の上昇、詰りコストプッシュ・インフレに繫がり、米ドル、日本円、ユーロなど全ての不換紙幣の購買力が低下しているのです。
ここに掲載するアイテムの選択は、膨大な量になります。
ここでは、ケチャップやパレットなど、一見すると何の変哲もないものでも、現代の生活には欠かせないものをピックアップしました。
パレット 紙製品、食料品、自動車部品、紙おむつなど、ありとあらゆるものを運ぶのに必要な木製の輸送用パレット。これまでは、当たり前のように使われていました。しかし、この1年間でパレットの価格は2倍以上に上昇し、7ドル以下だったものが15ドル以上になりました。ブルームバーグによると、パレットは今や注目の商品であり、買い占めや盗難まで発生しているという。最近、木材の価格が下がっている一方で、パレットの価格は上昇し続けており、当面は供給が非常に厳しい状態が続くと思われます。
アルミニウム アルミニウムは、供給不足に陥ったもう一つのありふれた商品です。現在の供給不足は前例がなく、価格は上昇し続けています。2021年には50％以上の値上がりがあった。ロックダウンや検疫の影響が大きい。その結果、家庭での飲み物の消費量が増え、飲料缶の消費量が増えたのです。炭酸飲料やビールのメーカーの間で、世界的な供給競争が勃発した。炭酸飲料やビールのメーカーは、地球の隅々まで十分な供給量を求めて奔走している。
CO2 気候変動論者の説に反して、実はCO2は不足している。反対派の人たちは、CO2の価格がこの1年で5倍になったことを喜んでいる。CO2は、清涼飲料水やアルコール飲料の炭酸化、温室効果のある植物の成長促進、輸送中の食品の鮮度保持、包装された肉やベビーフード、ベーカリー製品の保存期間の延長など、余り知られていない多くの用途がある。CO2は、天然ガス原料価格の高騰により多くの工場が閉鎖されている肥料工場で発生する副産物です。
トラックドライバー アメリカでも海外でも、トラックドライバーの不足は何年も続いています。トラックドライバーはサプライチェーンを支える存在ですが、同時にロドニー・デンジャーフィールドでもあります。尊敬もされず、お金も余り貰えません。米国の長距離トラックドライバーは、かつては高度に組合化されており、手厚い給与や福利厚生を受けていた。現在では、殆んどが個人事業主である。賃金の引き下げにより、多くの有能なドライバーがこの業界を去っていった。燃料代（85％増）、タイヤ代（20％増）、保険料（10％増）、高速道路通行料など、トラック輸送にかかる費用も高騰しており、その結果、賃金がさらに低下している。トラック運転手の数を増やすには、より高い賃金を支払うしかありません。しかし、他のコスト面での制約を考えると、それは難しいでしょう。
ケチャップと調味料 信じられないかもしれませんが、ハインツはケチャップの生産不足に直面しています。余りに酷い状況なので、ハインツはケチャップの最後の一滴まで搾り取る事ができる新しいローラータイプのパケットを発表しました。パンデミック以降、米国で人気の調味料は常に不足しています。また、マスタードやレリッシュなどの調味料も不足しています。当然のことながら、価格は上昇し、消費者の負担は大きくなっています。
シャンパン この人気の高い発泡性飲料は、クリスマスの大規模な品薄状態に向かっている可能性があります。2020年のロックダウンにより需要が減少し、パンデミックの間、多くの人々が祝っていなかった。シャンパンメーカーは生産本数を減らすことで対応しました。しかし、状況が好転するにつれ、多くの人々が新たに手に入れた自由を祝い、シャンパンの需要は回復しています。これからホリデーシーズンに向けて、さらに需要が増えるでしょう。
建設資材 パンデミック前は、建設サイクルがピークに達しており、すでに供給が逼迫していました。これは典型的な例です。しかし、最近の調査では、建設業者の71％が少なくとも1つの資材不足に直面していることがわかりました。最も多かったのは木材で、次いで鉄鋼、電気・照明器具の順でした。2021年には、鉄鋼と木材の価格が大幅に上昇しました。港湾のバックログがほぼ壊滅状態であることから、正常な状態に戻るのはかなり先になるでしょう。
石炭・エネルギー ワシントンポスト紙によると、石炭不足により中国の一部の州では電力の配給が行われており、ヨーロッパでは天然ガスが高騰し、インドでは発電所の石炭が枯渇しそうになっており、米国ではレギュラーガソリンの1ガロン当りの平均価格が4月の1.72ドルから現在は3.25ドルになっています。急激とはいえないエネルギー危機は、既に疲弊したサプライチェーンに更なるストレスを与えています。これにより、世界的な資源獲得競争が始まり、グリーンエネルギー革命の優先順位が低くなっています。ロシアの天然ガス供給量の減少により、ヨーロッパの状況はより深刻になっています。寒い冬は、世界を災害モードにする可能性があります。
医療従事者 医療従事者へのワクチン接種義務化により、病人や高齢者のケアに当たる労働者の稼働率が劇的に低下します。ニューヨークだけでも、推定7万人の医療従事者が職を失うことになります。この問題に対処するため、ホーシェル知事は国家警備隊を呼びました。しかし、医療訓練を受けたガードマンの数は十分ではありません。このような事態は、国内の他の州でも繰り返され、大きな災害に繋がる可能性があります。
自動車整備士・技術者 筆者は、自動車タイヤ店を訪れた際にこのような事態に遭遇しました。店長から「人手が足りないので、車の準備ができるのは遅くなる」と言われたのだ。かつては人手不足でもそこそこ稼げる仕事だっただけに、非常にショックだった。彼は、有能な整備士や技術者を見付けるのは殆ど不可能で、雇っても1日か2日働いただけで辞めてしまうことが多いと訴えていた。このような状況は、全国のガソリンスタンドや自動車ディーラー、サービスセンターで繰り返されています。電気自動車への移行が進む中、高度な訓練を受けた有能な技術者は何処からやってくるのだろうかと疑問に思う。
ボーナス：港の貨物輸送能力 パンデミックにより、輸送サイクルが大幅に短縮されました。数ヶ月間、国際貿易は停止し、港からは何も出てきませんでした。しかし、保健衛生上の制限が解除されたことで、世界的な海運の大混乱が起こりました。誰もがクリスマスの需要を満たす為に、失われた時間を取り戻そうとしていました。現在、ロングビーチ港では134隻の船が荷揚げを待っています。同様のことが世界中の港で起こっています。たった1年で、世界の港のキャパシティを全て超えてしまったのです。そして、終わりは見えません。
世界各地で不足が発生しているため、寒い冬が続き、メリークリスマスどころではなくなりそうです。
