エジプトの古代遺産を守る日本のプロジェクト
by Euronews 更新日 18/03/2019

 

カイロ近郊の大エジプト博物館が完成すると、2020年にオープンすることになります。新館には、ツタンカーメンの全コレクションを含む、エジプトの最も貴重な宝物が展示される予定です。

 

 


セルジュ・ロンビ、Euronews

"ここは、約10万点の美術品が、5万平方メートルの広さで展示されるユニークな場所です。ここでは、1922年に発見された素晴らしいツタンカーメンの宝庫を、初めて完全な形で鑑賞することができます。ツタンカーメンは、3000年以上前のエジプトの黄金時代に王国を治めていたファラオです。

日本は博物館の主要な資金パートナーであるだけでなく、エジプトの古代美術品の保存と修復にも重要な役割を果たしています。その多くは、カイロの中心部にある旧博物館から移送されています。

今回のGlobal Japanの撮影では、4000年前の壁画が入った箱が新博物館の保存センターに移される様子を見ました。この絵は、国際協力機構(JICA)が実施しているプロジェクトに参加している72点の古代遺物のひとつです。この貴重な絵に傷がつかないようにすることが重要で、日本の輸送専門家がこの繊細な作業を監督し、無事に完了しました。

日本の専門家は、エジプトの古美術品を安全に輸送するだけでなく、エジプトの同僚に、エジプトの宝物を保存・修復するための重要な技術と道具を教えてきました。当初はレプリカを使用していましたが、2016年からは本物の工芸品を使用しています。

また、博物館の木材専門の研究室では、日本製の3Dスキャナーが、さまざまな作品に使われている木材の種類を特定するのに役立っています。

カイロのJICA代表は、エジプトの遺産を守るという意味でも、博物館がもたらす大きな経済効果という意味でも、このプロジェクトは大きな成功を収めたと語っています。

坂本圭(JICAエジプト事務所代表

"エジプト人と日本人の専門家の間で多くの信頼関係が築かれています。大エジプト博物館が設立されれば、エジプトに多くの観光客を呼び込む原動力となるでしょう。"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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