作家の井上靖氏は
自伝的小説の中で
小学生時代、野山を駆け回る少年だったと記している。
一方、息子の修一さんが叔父から聞いた話によると
井上氏は座っていた畳がへこむほどの勉強家だったと。
修一さん曰く
父の井上氏は
「才能に恵まれて後に小説家になったのではなく
才能はあったかもしれないが
子供の頃からずっと勉強を続けた末
幸運に恵まれて世に出たのである」と。
勉強し続けるということ自体
氏の才能の一つだったにちがいない。
才能は…
人生において、どう花開き、実を結ぶか分からない。
ゆえに…
一時の成功や失敗をもって
才能の有無を言うのは浅はかだろう。
大切なのは…
誰でも才能が芽吹き成長する可能性の大地を
自分の中に持っているということだ。
私たちは人生で様々な困難に出あう。
が…
それを乗り越えるたびに
きっと何かの才能を鍛え
生かしているのだと思う。
挫けず前を向いて進む限り
才能は必ず磨かれる。
「どんな運命も価値に転換していく人」――。
それが…
人間としての勝利者であり、王者であろう」
何があっても
それを前進の糧にできる
“負けない”という才能の根っこを育んでいきたい。