日本経済新聞社がまとめた
「人事トップが求める新卒イメージ調査」によると
採用したい人材像の具体的な項目で
「コミュニケーション能力」が
全体の約60%を占めた。
家族や学校という閉じた空間での対話には
共通の基盤がある。
それに対し…
社会で要求されるのは
異なる年代、文化、業種の人々の価値観を
理解し説得できる力だ。
言語教育の専門家である北川達夫氏は
「自分のことばが通じないということの体験」
が重要だと語る。
「いつでも通じていたら表現は上手にはならない。
わかってくれない人という存在が絶対に必要になってくる」
釈尊は「自分から語りかける人」だったという。
粘り強い「対話」で、納得のいくまで何度も語る。
語らいは時に数日間にも及んだと、仏典には説かれる。
「対話の達人」ともいうべき人は
誰もが最初から達人だったわけではない。
拒絶され、時に見下され
それでも「伝えたい」情熱を絶やさずに
「対話力」を磨いていったからこそ
「対話の達人」になれたのではないだろうか。
誠実に粘り強く語る。
それが…
人の心と心を結ぶ
唯一の方法ではないだろうか。