保育園、年少〜年長クラスの指導です。 年度の最後は、1年のまとめで、特に年長さんは保育園の 総まとめとなります。
こんな感じ
年度の最後は、子どもたちが大好きな巧技台の全ての種類の棒や台を使ってのフルセットです。 多少の制限を設けつつ、ほぼ自由に渡ってもらいます。 これまで習ってきたことを、難しそうな状況でどの様に活かせるか、どんな面白い創造的な動きを見せてくれるか、それを見るのが楽しみです。
これから卒園していく年長さんにとっては、保育園生活での運動遊びの総決算となります。小学校には、こういった組み合わせて遊べる 運動器具はありません。
最初は、動物になって渡ってもらいました。 つまり、二足で立って渡らないということです。 立つ意外なんでもオッケーです。
このように棒を組み合わせセットを作ると、多くの子が最初から 立って渡ろうとします。でも、経験の浅い子どもが、細くて高い棒の上を最初から立って渡ろうとすると、非常にリスクが高く、怪我をしてしまいます。
動物(立つ以外)で渡るという条件をつけることで、手足や胴体を使ってバランスを取る方法を学びます。時にはサルの様にぶら下がって移動する子もいます。
そのうちに、だんだんと立ちたくなり、立ち始める子が出てきます。でも、そこから「まだまだ動物で!」と、もう少し我慢させます。 その後、「人間になってもいいよ(立ってもいいよ)!」と言うと、立ちたかった子から少しずつ二足でバランスを取り始めます。 こうやって最初制限を設けるという手順を踏むことで、その後の動きがとても良くなります。
立ち以外での渡りをたくさんやった後では、バランスが崩れそうな時、いきなり落ちるのではなく、咄嗟に手を出せる様になり、棒を握ったり、安全に跳び下りたりして、自分を守れる様になります。 大人から安心して見ていられます。
手足の四足でしっかり棒を捉えることで、直立二足になった時にも、全身でバランスを取りやすくなります。 我々の祖先が、四足から二足へ進化したのと同じように、子どもたちも成長進化していくのだと思います。 |