日曜日に鑑賞してきました。
山田孝之プロデュースのこちら。
『デイアンドナイト 』
これね~、全くのノーチェックだった作品。
公開前に友達が教えてくれて、あらすじ見たら面白そうじゃん
しかも地元で公開あるし、行ってきちゃいました。
ストーリーは~
明石幸次(阿部進之介)は、内部告発した父が自殺に追い込まれたのを機に実家に帰るが、家庭は崩壊寸前だった。そんなとき、児童養護施設のオーナーの北村(安藤政信)が彼に救いの手を差し伸べる。明石は、孤児を養う一方で子供を守るためなら罪を犯すのもやむを得ないという考えを持つ北村に魅了される。
これ、すごく見ごたえありました
世の中の不条理というか、
色々考えさせられながら最後まで飽きずに鑑賞出来ました。
父親が自殺し実家に戻った明石。
父は大企業の不正を内部告発したものの返り討ちに遭い、一家は村八分状態に。
父親の自殺の原因を探るうちに見えてくるものと、
北村との出会いによって明石自身も犯罪に手を染めていくといったお話。
一般常識的に正しい事とは何ぞやというのは分かってはいるけど、
この作品を鑑賞しているとその境界線がすごく薄れていく。
北村自身、裏の顔では犯罪集団のトップでありながら、
昼間の顔というのは養護施設のオーナーとして、行き場のない子供たちを育て、
愛情を注いでいる。
確かに犯罪は悪いことだけど、
北村が罪を犯すのが子供たちの生活のためであり、犯罪集団のメンバーも北村に賛同し、
自分たちの行いによって生活が出来ない人々がいるということを自負して行動しており、
この作品で法で守られてる人間たちというのがすごく外道な人間に見えてくる。
そのため、普通だったら犯罪者として見てる人物たちに感情移入して、
少しでも報われるようにと思ってしまう自分がいました。
善と悪、生と死、昼と夜などなど。
世の中の対極にあるはずのものの境界線が曖昧になる。
抽象的な表現だけど、そんな表現が合う作品でもありました。
法律のすべてが正しい事でもないし、救ってくれるわけでもない。
確かにその通りだし、
色んな意味で考えさせてくれる作品でもありました。
原案も兼ねた主演の阿部進之介さん、ヒロインの清原果耶ちゃん、北村役の安藤政信さん、
本当に演技が素晴らしかった。
重い作品ではあるけど、おススメです。
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