緊急事態宣言下の飲食店のリアルと本気の『恵方巻』 | 中小企業の経営参謀「税理士星川」の戦略、税制、法務、海外展開のお役立ちブログ

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2月2日、10都府県で緊急事態宣言が3月7日まで延長されることが

発表されました。

 

我々のクライアントも飲食店や旅行業に携わる方も多く、

感染防止対策と景気刺激策のブレーキとアクセルについては、

大方のブレーキ優先の世論に対し、複雑な思いがあります。

 

ある飲食店の社長さんからお電話を頂きました。

「緊急事態宣言が延長され、時短営業の要請が延長されても

店を開けようと思います。」と。

1店舗1日6万円の補助は、この社長さんのお店にとって

十分とは言えないまでも、

現状に鑑みると経済的には給付を受けた方が

良いですし、モラルを大切にされる会社なので驚きました。

 

「20時で営業終了となると、

スタッフの気持ちが浮ついてしまい、

仕事に気持ちが入っていないように感じます。

コロナが収まり、さぁいよいよというところで店舗が一丸となって

頑張っていこうという時に、

今の生活に慣れてしまったメンバーの

気持ちを戻すのに苦労しそうでして。。。」

 

と協力要請に背くことのうしろめたさを大変に気にされつつも

従来の店舗のクオリティを維持し、

アフターコロナの状況下で街を活気づけるためにはこの時点で

苦渋の決断をしなければならないという

飲食店経営者の思いに触れました。

 

飲食店のスタッフさんは、売上はもちろんですが、お客様からの

「美味しい」「ありがとう」を直接もらえる

ことが大きな喜びで、仕事のやりがいになっているでしょう。

外出自粛要請下での20時までの営業ということで喜びや仕事のやりがいを感じる機会が少なくなっているでしょう。

1店舗1日6万円の協力金は、「血液」にはなるものの、

組織を維持するために喜びややりがいという「酸素」も

必要なのでしょう。

コロナ下の来店型のサービス業の課題です。

 

さて、そんな状況ですが、

珍しく節分が2月2日という2021年。

大田区蒲田の京急梅屋敷駅を中心に

ドミナント出店をする

居酒屋梅林グループ

「恵方巻」販売プロジェクトを

実施しました。

梅林グループのスローガンは、

『本気の恩返し』という

お客様のおもてなしです。

ということで、この恵方巻は

「本気の恵方巻」。

 

梅屋敷の事業者さんに声をかけ

地元の海苔屋さんや飲食店の協力を得て

はじめて恵方巻を販売するというものです。

近隣はもちろん、注文いただいた先には配送までも行う

という企画、製造、販売、配達までを行う

一大プロジェクト。

 

梅林グループの小林社長に

お話を伺うと、

『緊急事態宣言で時短営業を

余儀なくされていますが、

この「恵方巻プロジェクト」で

スタッフみんなが一丸となっていて

とてもいい雰囲気です。

ちょっとやり過ぎちゃって、

予定数量を超えて受注しちゃいました!笑』

ということでした。

普通に店舗でお米を炊いたのでは足りないという状況らしく、

無事に受注数を販売できるのか気がかりでしたが、

私のところにも届きました。

 

 

 

豪華で、美味しくて、

小林社長のおっしゃった

スタッフ一丸のおもてなしが詰まった

恵方巻のように感じました。

 

ちょうど恵方巻を食べた場所から

梅林グループのある

梅屋敷は今年の恵方の南南東。

「ありがとう」と「美味しいです」を込めて、黙食。

 

コロナ禍を乗り越えるための飲食店の葛藤と工夫。

経営者とスタッフの皆さんに心からエールを送ります。

 

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税理士、行政書士、中小企業の経営参謀 星川 望