今年も慶應義塾大学での『租税法演習』という講義を担当しています。
コロナウィルス感染予防の件も心配しましたが、
リアルで講義ができています。
講義の目的は、
法学部の学生に机上の法律学のみでなく、
実社会での法実務を実感してもらうために、
税法が実社会でどのように表れ、
税法の知識がどのように活かされるかを伝えることです。
私のテーマは、
・税理士の実務を紹介することを通じて、
経済取引に税法がどのように関係してくるかを伝えること
・法の専門家として、リーガルマインドの論理と合理性の
バランス感による「問題解決能力」が社会で求められていること
を伝えることとしています。
先日の講義では、国際取引と課税というテーマで、
国際取引に係る源泉所得税の問題について扱いました。
1.取引の内容を分析
↓
2.国内法の課税関係を整理
↓
3.租税条約での課税関係を整理
(租税条約の優先、プリザベーションクローズ、
国内法での源泉所得の置き換え規定)
↓
4.租税条約の適用についての手続き
と国際取引に関わる源泉所得税の税法の適用について
の一連の確認方法を演習しました。
プロアスリートや芸能人の活動に関する課税について
話をすると、
「eスポーツのプレーヤーが日本に来日することなく
収入を得る場合はどうなりますか?」
とまさに実社会の質問が出ました。
今年も楽しく講義を通して私自身も学んでいます。
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税理士、行政書士、中小企業の経営参謀 星川 望