千のナイフ -4ページ目

映画【WHAT HAPPENED,MISS SIMONE?ニーナ・シモン~魂の歌】

もう随分と時間が経ってしまいましたが、Nina Simoneの映画がネット上で公開されてて(今はどうなんだろ?)相棒が早速動いてくれたので先日無事に視聴できました。

相棒いつもありがとう!!!






天才と言われつつも公私共に決して平坦な道を歩んだわけではなく、夫からのDVを受けたり、公民権運動に参加したり、結果的にはその事でキャリアを失い、ボロボロになりながら世界各地を転々とし、ホームレスと同等までに堕ちて最終的にはかつての仲間の手助けによりカムバックするという彼女の人生をライブシーンや仲間、かつての夫やたった1人の娘さんへのインタビューで構成されており、淡々とではありますが非常に丁寧な作りだと思いました。
女性であること、黒人であること、2つの差別の中で彼女自身が公民権運動に目覚めるのは当然のことだったと思います。
そんな中でリリースされた【Mississippi Goddam】は熱狂的な喝采で迎え入れられた一方、業界を干される一因になってしまったという皮肉な結末に例えようのない怒りとともに悲しくもなりました。
だって守ろうと思えば守れた、それまでに大切に積み上げてきた大事なキャリアを棒に振ってまで自分の信じる正義を貫くことを選んだが為に身を堕としてしまった事を考えると、【正義】の意味って何だろう?って改めて思ったよ。


この辺のエピソードはNina Simoneファンなら知ってる事でもあろうかと思います。
勿論他にも様々な出来事がありますが、この映画に於いてはこの辺りが一番詳しく描かれています。
あまり書いてしまうとネタバレになりますのでこれ以上は書きませんが、彼女の人生で1番のターニングポイントは明らかにこの時期だったように思えます。
また、愛娘にさえ暴力をふるっていた時もあったという証言もとてもショックを受けました。
ましてや自身がゆっくりとした時間の流れの中で比較的平和に暮らしていたアフリカに居た頃に起こしていたことを考えるとやるせない気持ちになります。





ちょっと映画の趣旨とは変わってしまいますが言っておきたいことがあります。
俺はこの世で大好きな曲って沢山あって、その大好きな曲のグループの中に絶対に入れたい曲がNina Simoneのこの曲→【Ain't Got No,I Got Life】なんです。
女性万歳!女性讃歌!
本当に聴いてると泣けてきますが、たまらなく踊りたくもなります。
かつて日本のM◎Dバンド【backdoor men】がこの曲をカバーしてライターのエガイツ氏が『この曲をセレクトしたセンスに何も感じないとしたらちょっとどうかと思う。』といった内容のコメントを発表しました。
無知な俺はチンプンカンプンだったな。
いやいや、いまだにまだまだで、第一『この曲を理解出来る!』とか『この曲をカバーするセンスがよくわかる!』なんてとてもじゃないけどおこがましくて言えないよ。
でも理解したい!という気持ちは強く持っています。

この曲にはとてつもない強烈な【光】を感じるんだよね。
愛情も友情も夢も希望も絶望も悔しさも全てが含まれていて『それでも尚、涙を拭いて立ち上がって歩き始める』感じがして本当に堪らない気持ちになります。
でも!でも!この曲を聴くとやっぱり踊りたくなる!
魂を揺さぶられ、身体が自然と動く。感情の爆発だよ!!!
Nina Simoneがこの曲を、【Mississippi Goddamn】を、唄わずにはいられなかったように!
俺もそれに応えたい!
上手くなくても良い、自分なりのダンスを踊りたくなる!
それがNina Simoneから聴き手に対する愛情なのかな?とかいろいろ考えてしまうし、想いを持ってしまう。





本当に本当に本当に良い曲なんでもしまだ知らない方がいらっしゃったら絶対に聴いて下さい。
宜しくお願いします。





※ちなみにバージョンとしてはアッパーなテンポのものと、Jazzyなしっとりとしたテンポのものと2つありますが、此処ではアッパーなバージョンの方で話を進めました。
このアッパーなバージョンは所謂MOD CLASSICに入るくらいの有名曲なんですが、そういう扱いを越えて物凄く良い曲なんですよね…




CRIME/BOX SET


サンフランシスコを代表する最初期に活躍していたパンクバンド【CRIME】のBOX SETがリリースされていたので中古で購入。

以前から中古盤でちょくちょく見かけていただけで特に気に掛けることもなくスルーし続け、DOLLが手がけたあのパンクガイドブック【パンク天国/U.S.A.版】で掲載され何となく気になり、ちょっと前にリリースされた1st EPの再発盤で一気にヤラレました。
しかもその1st EPの曲をsonic youthがカバーしててどっちも更に好きになっちゃいました!





さてさて、内容いってみよー!

BOX SETの中身は…
◆EP×7枚。
◆EP全曲分16曲収録のCD
◆ブックレット
※ブックレットには当時のフライヤーや写真も沢山掲載されていてそのどれもがメチャクチャカッコイイ!
ファッション、曲、ジャケット、フライヤー、トータルイメージが完璧にデザインされていた事がよく分かります。





チンピラ風情が警察官+サングラスの恰好でプレイするパンクサウンドは若干のグラム~velvet underground臭が漂うルーズなロックンロール。
アバンギャルドな面もあるし…いやいや、アバンギャルドと言うよりはただ単にとっ散らかってるだけかも?
だが、そこが良い!!
前にエントリーした時にも書きましたが、CRIMEを聴いていると何故かNew Yorkの摩天楼の夜景を思い浮かべてしまう。
深夜、林立するビル群のきらびやかな夜景の陰で行われる秘密のパーティーで鳴り響くべきロックンロールだと思う。
そしてどことなく退廃的で淫靡な雰囲気もあるし、フェティッシュでSM的/ゲイ的背徳感の要素まで醸し出しています。
大好物ですね、こういう感覚。
まさにMARIA023~初期AUTO-MODが持っていた雰囲気に近いと勝手に思っています。
やっぱりね、サウンドが最重要項目であることに変わりはないんだけど…でも…でも…でも!
ルックス、アートワーク全てちゃんと練り込んできちんと発信しないとダメだな、ってCRIMEを聴きながら/ジャケットを眺めながら、強くそう思いました。


この曲の中では
◆Hot Wire My Heart
◆Rockin' Weird
◆Maserati
◆San Francisco's Doomed
が抜群にカッコイイ!
他のパンクバンドは初期の方がカッコイイもんだけど、CRIMEは後期の方が断然イカシテル!!
演奏も音作りもエッヂが立ってるって言うかソリッドになってるんだよね。
初期~中期のサウンドもカッコイイんだけどなぁ…全体的に【イカレテル】って感じだね。
ブッ壊れてるし、そういう点からしたらsonic youthがカバーしたのも納得できます。



こうしてBOX SETでシングル盤で全曲聴けるものの、新たにオリジナル盤でコンプリートしたくなるバンドができてしまった。
俺のレコード熱はまだまだ覚めそうにないです。


REGGAE ROOTS SKA volume 1


このブログを再開させるにあたり、過去にエントリーのタイミングを失ったネタをリライトしてアップしつつ新たなネタをいろいろと探してて見つけたのがこれ。
ド直球で【CLUB SKA】のコンピレーションでも良かったんだけどね。
多少は捻っておかないとと思ってコレにしました。





さてさて、これは今は無き都内某ショップでそこの店主に『Babylonのシングルって高いんですよね?何でも良いんで手元においとける音源って何かありますか?』って尋ねて差し出されたのが本作。
ご存知GAZセレクションの海賊盤カセットテープシリーズのCD版。2枚組。
1枚につき17曲収録合計34曲。
これだけでもレア盤の凄いボリュームのコレクションになります。
1枚目は【R&B,AFFRO-CARIB,JAZZ,'60-'64】なるタイトルの下セレクトされています。
【SKA誕生前夜】にあたる年代からのセレクトなのでそのどれもがSKAより幾分土着的なサウンド。


問題は2枚目の【BLUE BEAT&SKA,'64-'66】の方。
1曲目から【Linger On/Prince Buster】だよ。
今となっては誰しもが何らかの形で音源として持っているこの曲も昔は限られた方しか持っていなかった幻の1曲だったんです。
昔は音源が手元に何にも無いから『この1曲を聴くためだけにCLUB SKAに行っていた』と言っても過言ではない。
内容は言うまでもなく勇ましさ120%のKiller tune SKA!
Prince Busterで言うなら【Don't throw stones(又はRude,Rude,Rudieとのタイトルの場合あり)】と双璧を成すフロア大爆発ナンバー。
どちらも曲に合わせてBusterが煽る?喋る?スタイルで非常に気分が高揚してフロアを一気にviolentな雰囲気にガツン!と引き上げる魅力があります。『いわゆるrudeな…』と言われる曲調ですね。
Busterの様にストリートで生き抜く為に必要だった態度や腕力、又はボスとしての暖かい人柄をさしてrude boyと表されるならよくわかりますが、単純に喧嘩や暴力に直結するだけならそんなつまらない話しはないし、何よりマイナー調の曲ってだけでKiller tune云々って言うなら俺はちょっとつまらないな。
だいたい腕力なんて家族や兄弟、仲間を守る時以外に必要な時なんて無いと思うけどね。

2曲目はお目当ての【Babylon/Vernon Allen】。
まぁ、俺みたいな古い人間はこの2曲でイッちゃうよね。
この【Babylon】も数年前に再発盤だけど(今や再発盤もそれなりの価格になっていると思われ…)祐天寺の優しい兄貴が譲ってくれましてね。
本当に有り難かったです。
兄貴!ありがとう!
再発盤でも音質音圧共に申し分ナシの激烈良好盤。
これなら高い金払って雑音だらけのオリジナル盤を買う必要はないよね…



























そんな風に思えたらどんなに楽チンだろうか(泣)。
もちろん祐天寺の兄貴から譲り受けたシングル盤は申し分無いし、大満足なんだけど、オリジナル盤の良さもそれはそれで確実にあるわけで、その良さを知ってしまっている以上オリジナル盤を手に入れないとこの欲求は終わらないんですよね。
レコードコレクターの性?業?なんでしょうか?
生きてるうちに何とかしたい1枚です。
それくらいこの曲は好きなんだよね。


最後17曲目は【Nuclear Weapon/Roland Alphonso】。
実はこの曲ってここに収録されていたのをすっかり忘れてて最近レコード(EP盤)で買ったばっかりなんでなんだか嬉しいf^_^;
そんなにビックリするような値段はついてなかったけど、昔CLUB SKAに行ってた者からするとこうしてGAZがセレクトしてたものと同じレコードを買える(買った)ってだけでメチャクチャ感激するんです!!!

他には
◆Sampson/Tommy McCooks Orchestra
◆Confucius/Don Drummond
◆You're No Good/Ken Boothe

等々のKiller tune連発のセレクトになっています。

…とまぁ、何となく調子良く書き進んでいたところでトラブル発生!
徐々に聴けなくなっていくじゃないの(T_T)
終いには雑音だらけになって無音に(ノ><)ノ
そういえば購入した時に店主に…

『これはCD-Rだからいつまでちゃんと聴けるかわかんないよ~』

…とのアドバイスをいただいた事を思い出した。
その通りの事が現実になってしまいました(泣)。
ちなみにもう1枚も同様の結果、聴けなくなってしまいました(再泣)。



でもこの収録されている曲のリストを元にまたコレクトしていこうと思います。