7月28日 廻田彩夏 @渋谷セブンスフロアー  | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

うーん、夏ですね。

ということで(どういうことで?)行ってきました、渋谷7th Floor (名前そのままビルの7階だ)。


江古田方面の別のライブと迷ったんだけどね、一度、マワリー聞いてみたかったんだ。ずっと前から。なかなかスケジュール合わなくて、ようやく遭遇できました。


で、大正解!!


よかったーアップ


聞いたこともないのに、見たこともないのに、

直球ストレートの歌手かと思い描いていた。


けど違った。


虹七色の虹だった虹


歌にも、ピアノにも、そして歌っているマワリーも、とっても表情が豊か。

喜怒哀楽があって、それを楽しげに表現していて。


一曲目「カシグレ」

どういう意味? うー? ああ、カシスグレープか!今わかった。


歌詞は定かでないんだけど、成人してお酒を飲めるようになった女子が、ビール飲んで笑って、テキーラ飲んで目を白黒させているようなイメージがぐーっと沸いた。ピアノ弾き語りなんだけど、「そろそろ行くべ」と右手を上げて、足踏み鳴らして、酔っ払い?見ているお客さんのテンション上げてくれるサービス精神。


弱音から強音へバラバラバラと鍵盤を駆け登ったかと思うと、「あ、しまった」弾き間違えたと苦笑いして、バラードでは悲しそうになったり、恍惚したり、喜怒哀楽。


「月」「ひとりぼっちのワルツ」「キンモクセイ」と続く展開は、そんなマワリー七変化が楽しく、思わず引き込まれちまった。何より笑顔が素敵で惹かれたねー。


作詞作曲すべて本人。

これだけ色々な表情をひとつの曲の中で作り出せるのは、構成が良いからだろうなあ。表現がとても素直で、自然体で、それでいて理知的だ。


さすが立教大の現役メモ スポーツファイナンス専攻!?(どういうミュージシャン?)


まあ、音楽に学歴は関係ないけど、学ぶことを通じて世界を広く見てきたことが、

音楽の広がりにつながるのだなあ、と今夜のマワリーを見て思った。





国際協力に興味があるというだけあって、自作曲(ラストの「Colored Rainbow」、やっぱり虹だ)を英語で歌ったり、MCでも言っていたが、この夏休みの課題でスペイン語習得に意欲を燃やしていたり。


国際協力で最も肝心なのは、「相互理解」。


相手の国の実情や国民の心情を知らずに、ODAで金出してダムや橋を作るだけでは、ほんとの国際協力とはいえない。インフラ建設を助けることは勿論重要だけど、まず一本の井戸や下水施設、穀物の種の方がずっと重要な場合も多い。数十億円をODAで出すなら、もっともっと世界のためにできることがあるはず。


有効な国際協力をするためには、やはり相手を理解することから始めなければならない。その国の文化や習俗にも興味を持つってこと。そのために必要なのは、多様な価値観を受け入れる開かれた心を持っていること。多様な人を受け入れられる器を自分が持つこと。許容力だ。





…話がライブからそれてるな。

元に戻すと、アルバムのタイトルに「地球の迷子」と名付けるマワリーに、そんな器を感じるということなんだな。


現在、すでにNGOの音楽親善大使として活動しているけど、彼女のような人材にはぜひ大学卒業後、いずこかの国際機関か国際的NGOで働いて欲しい。直感的にそう思った。


国際機関の就職に必要なのは、語学と学歴。世界中の優秀な応募者が就職活動しているから、どうしてもマスターディグリーは必要になる。今、彼女は英語とスペイン語の習得に努力しているようだし、大学卒業後は海外の大学院で国際関係論や国際政治学などの修士号を最低取得して、世界で羽ばたくシンガーになったら格好いいぞ。


そんなマワリーを思い描く、僕の妄想は飛躍しすぎだよな。


きっと、ただのおっちょこちょいな普通の女子大生だぞ、多分(笑)、

今のところは…





しっかし、ライブ聞いて、こんなこと妄想したの初めてだ。


つまり廻田彩夏 にそんだけ魅力を感じたということ。

彼女の人間的なチャーミングさが、僕の感受性にビビッときた訳だ。


今日、いっぱつでファンになっちまった