令和5年12月市議会一般質問から③ | いち江南市民のブログ

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愛知県江南市で暮らす日々をつづります

 去年12月の江南市議会一般質問の中から、印象に残った質問ベスト10を順不同であげていきます。なお、表題の下は私の感想。

12月7日(木)

片山裕之議員

7 「花の町江南」実現について

 江南市では、耕作放棄地が増え続けています。夏になると草ボーボーの状態になったり土埃が舞い上がったりと、寄せられる苦情は年間500件以上とか。

 対策のひとつとして、お花畑にしてしまうという手があります。実際、大口町や江南市の一部の畑では、見事なひまわり畑が作られているそうです。ひまわりを栽培すれば雑草もあまり生えないそうです。

 議員は、これらを参考にして、江南市の耕作放棄地でも同様の取り組み促進できないか、土地所有者がお花畑を希望するのなら、種の配布支援してもらえないか、と問いかけていました。

 お花畑の維持管理は所有者がするわけですので、種の配布ぐらいは市としてもハードル低そうです。よい提案だと思いました。

 

 

土井紫議員

8 母子から親子へ、市の覚悟を問う

 今年度、江南市では母子健康手帳という名称が親子健康手帳に変わるそうです。ジェンダー平等の立場からということで、これ自体はとてもよいことなのですが、その中身にやや問題ありと議員は指摘しています。

 まず、母に関してやるべきことはどっさり書かれているのに、父に関しては、「家事手伝い、おむつ変え、入浴などできることから始めましょう」などあまりにも甘い記述内容。また、母の情報記入欄に比べて父のそれの少なさなど、とても赤ちゃん両親への平等性が保たれているとは言えません。議員は他にも父親に対する市の制度、手続きへのアクセス強化を訴えていましたが、この質問全般に渡って健康福祉部長の答弁の歯切れの悪さが気になりました。

 2022年4月に施行の改定育児・介護休業法。日本の男性も育児に積極的に関わることが期待されていたはずですが、現状は芳しくありません。やはり、粘り強くこういったことから、議員、市幹部を含めた人々の意識を変えていく必要があるのだなあ、と私自身勉強になった質問内容でした。

 

掛布まち子議員

9 公共交通の立て直しを

 令和6年度市民満足度調査によると、江南市から転出したいという人が増えているそう。その一番の理由が「公共交通が不便だから」。だよねー。今住み続けたいと答えた人も、20年後は?30年後は?と聞かれたら、考え込んでしまうでしょう。

 議員は、公共交通利便性向上を第6次総合計画にしっかり位置付けよ、と強調、加えて6月議会に質問したことは今どうなってるの(オンデマンドやるとか云々)と問うていました。

 市はいろいろ情報収集してるところ、と答弁。さらに議員は一人運ぶ経費は、オンデマンドは巡回バスやタクシーより高額になると指摘、公共交通においてはデマンドにこだわらない幅広い可能性を探ってほしいと述べていました。そして、市民参加型プロジェクトチームを作るよう訴えたのですが・・・。

 1の質問と同じように回答する都市整備部長。新たに検討部会を作るとのことで、これは傍聴可能なのか、の問いに即答できない様子。この1点だけで江南市の「遅れ」を感じてしまうのは私だけでしょうか。

 

 

10 市営無料駐輪場の在り方について

 江南駅付近の無料駐輪場、市は有料化を考えているそうです。

 ふと思いました。市は市民の移動のしやすさをとことん奪いたいのか、と。なぜなら、適切な公共交通がないため、長い距離自転車こいで江南駅まで行く人もいるからです。公共交通政策がおろそかなまま、しかたなく自転車利用する人からもカネをとるなんてまるで、封建時代、関所を作って交通税を取り立てた殿様と同じスタンスです。

 国や自治体がやるべきことは、市民の外出、移動を促進させること。人々から足を奪う取り組みなどもってのほかです。

 議員によると、200台収容の駐輪場を作るのに1700万円かかるそうです。作ってしまったら維持管理にもお金がかかるでしょう。わざわざなんでこんなことをするのか。結局、この計画でいい思いをするのは駐輪場建設業者だけではないでしょうか。

 

 ベスト10には入らなかったけど、東侯議員の「保育園1歳児クラスも育休退園問題の解消へ」、藤岡議員の「民間ホテルの誘致について」なども興味深かったです。

 あと、いいかどうかは別にして、えーっっと思ったのが大藪議員の「県立江南高校の市主催イベントに対する協力について」。学校ってある意味密室だと言われているけど、こんな校長いまだにいるんですね。いやはやびっくり・・・。