FestPACは太平洋の人々の交流・相互理解を趣旨に、参加国の持ち回りで4年ごとに開催されます | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

FestPACは太平洋の人々の交流・相互理解を趣旨に、参加国の持ち回りで4年ごとに開催されます

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先週、ハワイを訪問した主目的である「第13回太平洋芸術文化祭」(13th Festival of Pacific Arts & Culture, FestPAC)について、いったいどのようなフェス(イベント)なのか、その意義などについて書き記しておこうと、昨日からシリーズで書いています。

 

よろしければ、前回の記事もお読みください。導入的な内容になっています。

 

前回の記事はこちらから↓

 

今回ハワイにまで行って参加してきた FestPAC とは? | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

このフェスは、FestPACと略して呼ばれるようで(少なくとも主催者はそう呼んでほしいようです)、私もこの一連の記事の中では「FestPAC」とか「FestPAC13」といった略語を使用しようと思います。

 

FestPACの趣旨は昨日話したとおりですが、その目的について、イベント会場のMCからいくつか説明がありました。

 

宝石ブルー 太平洋の島々のそれぞれの伝統的な文化や風習の保全・継承

 

宝石ブルー太平洋の島々の言語の保存

 

宝石ブルー太平洋全体としての文化的遺産の共通性と保全の意識向上

 

宝石ブルー太平洋の島々の人々同士の交流・理解の促進

 

宝石ブルー太平洋の島々の人々の世界的な認知度の向上

 

以上を踏まえたうえで、MCの方がおっしゃっていたある一言がとても印象的で、とても説得力があったと思いました。

 

それは、「私たちはこうして一堂に会し、イベントを開催することに意義がある」という言葉です。

 

太平洋諸国は小規模の国がほとんどで、特に先進国においてはあまり認知度が高くありません。

 

しかし、彼ら(そしてその文化)が持つ価値は非常に高いものがあり、おそらく先進国といわれる国々の人たちも、学ぶべきことが多いと思います。

 

テクノロジーに対する依存度の高い現代では、彼らが受け継ぎ、大事にしている価値観や人生観といったものにも、とても重要な学びがあると思います。

 

今回のイベントに参加して、個人的には特にそう感じました。

 

さらに、地球規模の問題である「温暖化」や「気候変動」の問題は、太平洋諸国では私たちよりも差し迫った問題として抱えている人たちが多くいます。

 

下手したら手遅れになるかもしれません(すでに手遅れなのかもしれませんが)。

 

そういう観点での危機感を持つうえで、私たちにとっても他人事ではないこの問題を、喫緊の問題として直面しているこれらの国々の人たちに直接会って、彼らの伝統や食文化に触れ、彼らの言葉を実際に直接聞き、感動を共有することで、本当に自分のこととして捉える大きなきっかけになるのが、FestPACなのです。

 

おそらくそういう意図で開催されていると思いますが、少なくとも私は、今回実際に訪れ、触れることで、そういった意識がとても強くなりました。

 

もっと自分事として、今すぐ行動に移さなければ・・・と強く感じました。

 

イベントを開催することで、より多くの人の意識が向くと思いますし、そういう意味でこのイベントの開催は意義深いと思いました。

 

ハチハチハチ

 

FestPACは、1972年にフィジー共和国の首都スバで開催されました。

 

それ以来、4年ごとに開催されていますが、開催国(ホスト国)の持ち回り制で行われます。

 

オリンピック・パラリンピックのような要領です。

 

これまで(12回)の開催国は:

 

フィジー、ニュージーランド、パプアニューギニア、フランス領ポリネシア、オーストラリア、クック諸島、サモア、ニューカレドニア、パラオ、アメリカ領サモア、ソロモン諸島、グアム。

 

13回目にしてはじめてアメリカのハワイで開催されることになったというわけです。

 

それぞれの国から代表団が送られ、ステージパフォーマンスや工芸品のデモ・販売、さまざまな展示を行います。

 

今回のFestPACに派遣されたのは28カ国の代表団でした。

 

太平洋共同体(PC)加盟国は27国・・・

 

どういうことかというと、台湾も代表団を送っていたからです。

 

FestPACに代表を送るには、特にPCの加盟国でなければならないということはないようです。

 

以前は、日本も小笠原から代表団を派遣したことがあるそうです。

 

そして、今回は28カ国とされていたものの、ニューカレドニアは、国内での暴動の影響で代表団の派遣を見送ったそうです。

 

工芸品などを展示・販売するブースは用意されていましたが、空き家状態になっていました。

 

 

しかし、心温まることに、もぬけの殻というわけではなく、こんな横断幕が!

 

 

そして、おそらくパラオの人と思われる人たちを中心に、多くの人がこのスペースに集っていました。

 

ほんと、1日でもはやく暴動が収まるといいですね。

 

というのも、実は2028年に開催される次の第14回FestPACの開催国は、ニューカレドニアなのです!

 

ニューカレドニアは、私が住んでいる鶴岡市の姉妹都市のラフォア市がある国なので、とても身近に感じます。

 

私自身、少し前の話ですが、ラフォアからの訪問団を鶴岡市に迎えたとき、通訳として関わらせていただいたこともあり、特に身近に感じるわけです。

 

それはともかく・・・

 

こうして、ニューカレドニア以外の国は代表団を派遣していたと思いますが、私はもしかしたらすべてを見切れていないかもしれません。

 

今回のFestPACは、6月6日~16日までの11日間にわたり開催されましたが、私が滞在したのは10日~14日まででした。

 

会場は、ホノルルのコンベンションセンターをメイン会場に、ハワイ大学マノア校、ハワイ州立美術館、ビショップ博物館、クアロア・リージョナル・パークも会場に指定されていて、各国の代表団が時間や日にちをずらしてあちこちでパフォーマンスを披露するのでした。

 

また、サテライト会場というものもあり、たとえばアラモアナセンターというショッピングセンターの特設会場や、ワイキキビーチウォークの広場といった場所で、特定の時間にパフォーマンスを披露していました。

 

要するに、ホノルルの街を歩いていると、あちこちから太鼓や歓声が聞こえてきて、音のするほうに行ってみると、大勢の人だかりができていて、島々の人々がダンスを披露しているという感じです。

 

ただでさえ賑わっているホノルルの街が、ひときわ沸き立っていたという印象です。

 

 

ほんと、テンションがあがりました。

 

イベント会場の様子などは、また次回以降にお話ししたいと思います。

 

よろしければ、次の記事もぜひお読みください。

 

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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