外国語ができるようになる目標の立て方と、ならない立て方 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

外国語ができるようになる目標の立て方と、ならない立て方

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外国語の勉強・習得で大事なことは「モチベーション」

 

毎日コツコツやるにしても、この「モチベーション」如何によっては継続できません。

 

しっかりとした「モチベーション」を維持することが「継続」の秘訣だ。

 

これはよく耳にすることで、みなさんも耳にタコができるほど聞いたかと思います。

 

そして、よく分かっていると思います。

 

それなのに、成功しない人が多いのはなぜでしょう?

 

どうしてコツコツ継続して勉強し、外国語ができるようになかなかならないのでしょうか?

 

言い換えると、「モチベーション」の維持が困難の最大の原因とも言えるかと思います。

 

つまり、「モチベーション」が維持できれば、だれでも「継続」してコツコツ勉強でき、長いあいだコツコツやりさえすれば、だれでも外国語は話せるようになるのです。

 

それが外国語です。

 

なぜなら、言語はほとんどの人が、学歴や育ちとは関係なく、できるようになるものだからです(障害などがある場合は、そう簡単には言えないかもしれませんが)。

 

では、なぜ「モチベーション」の維持はそれほど難しいのでしょうか?

 

これは、私にとっても、長年の疑問であり、課題でした。

 

なぜ「モチベーション」が維持できないか?なぜ、途中で勉強を辞めてしまうのか・・・

 

その答えの大きなヒントを、ポリグロットでユーチューバーとしても活躍されているルーカ・カパリエッロさんが話されていました。

 

彼の話を聞いて、外国語ができるようになる人と、なかなかできるようにならない人の違いに気づいたのでした。

 

その気づきを与えてくれた動画がこちらです↓

 

 

これは、Podcast Italianoという、ダヴィデ・ジェメッロさんのチャンネルで公開されていた動画で、「Il segreto della MOTIVAZIONE per imparare」(学ぶモチベーションの秘訣)というテーマの動画でした。

 

 

「この言語が話せるようになったら、(1年後、2年後)自分はどんなことができているのだろう」と想像すること(このことは、動画の前半で話しています)。

 

それをなるべく具体的に想像すること。

 

 

現地に足を運んで体験することの大切さ・効果についても話しています(8:00~9:00あたり)。

 

経験があると具体的にイメージしやすくなるので、モチベーションも維持しやすくなるといいます。

 

「モチベーションについての誤解」(Misunderstanding about motivation)

 

多くの人は「モチベーション」→「行動」と思っている。

 

しかし、ルーカさんの考えは逆。

 

「行動」→「モチベーション」

 

L'appetito vien mangiando.

 

つまり、「行動」をすることで「モチベーション」が上がると言うのです。

 

「モチベーションがあって行動できる」ではない。

 

ですから、「モチベーションが上がらない」の問題に対する最も効果的な解決策は「行動する」こと。

 

ルーカさんも動画の中でおっしゃっていましたが、確かに、私も「中国語」の勉強を始めてから、語学以外のこともいろいろと学び、知識も増え、どんどん中国語に対する興味が増幅されているのを感じます。

 

そして、中国とく国や中国の人々、文化に対しても、正直当初はそれほど興味はなかったのですが(純粋に言語に対する興味だけだった)、どんどん関心が高まり、身近にいる中国人の人たちとも話すのが楽しくなりましたし、中国や台湾などに行ってみたいという思いがどんどん(勉強すればするほど)強くなっているのを実感しています。

 

「行動」の秘訣。

 

①手っ取り早く着手できることをやる。

 

たとえば、YouTubeの動画。これは、パソコンを開いて動画を再生するだけ。

 

②短時間で楽しめることをやる。

 

これについても、私はYouTubeの動画を活用しています。

 

本を使って勉強していたこともありますが、それだと、切りの良いところまで勉強しようとすると、ある程度まとまった時間が必要になります。途中でやめると、なんだか消化不良ですし。

 

そういう意味でも、YouTubeの15~30分くらいで1つのストーリーが完結するような動画を中心に利用すると良いと思います。

 

昨日もこのブログでお話したように(すき間時間を生きた時間にする方法(6言語を毎日やる時間を作るコツ))、YouTubeだと歯磨きをするときにぽちっと簡単に立ち上げられますし、歯磨きしながら洗面所で聞くこともできます。

 

そして、歯磨きしている間に1つのストーリーが完結してしまします。

 

ルーカさんは、Podcastもお薦めしていました。

 

そして、「楽しんでできるもの」が大事だとも付け加えています。

 

楽しみながらやることで、ドーパミンレベルが上がって吸収もよくなると言うのです。

 

 

ハチハチハチ

 

そして、最後に「目標」について、とても大事なお話をされていました。

 

これは、ダヴィデさんからのこの質問に対するルーカさんの回答です(12:11~)。

 

Quante sono importanti gli obiettivi per imparare una lingua?

(言語を習得するうえで、目標はどれくらい大事ですか?)

 

この質問に対して、ルーカさんはどのような「目標」を立てるかによってその重要性が変わってくると言います。

 

このポイントが、「なるほどなぁ」と私の心に刺さりました。

 

詳しくは動画を見ていただければと思うのですが(英語とイタリア語の字幕があります)・・・

 

端的に言うと、「目標」には、外国語ができるようになる目標と、なかなかできるようにならない目標があると言います。

 

たとえば、これから外国語を勉強しようとする人がこういう目標を立てることがあります。

 

「1年後に中級レベルの会話ができるようになる」

 

この目標の問題は、「結果」にコミットしているという点。

 

1年後、実際に中級レベルの会話ができるようにならないかもしれません。

 

失敗体験をしてしまうのです。

 

これは、できるようにならない人が立てがちな目標

 

できるようなる人の目標は、こんな感じです。

 

「1週間に2~3回、30分の会話練習をする」

 

できるようにならない人の目標との違いは、前者は「結果」にコミットした目標であるのに対し、できるようになる人の目標は「習慣」にコミットした目標である点です。

 

つまり、「1年後の結果」にコミットするのではなく、「1年後までの習慣」にコミットすることを目標にするということです。

 

これが、ポリグロットで12か国語を話すルーカさんの「目標」立てるコツであり、「モチベーション」を維持するための秘訣ということです。

 

納得ですよね?

 

 

UnsplashFirmbee.comが撮影した写真

 

 

これは、外国語の習得のみならず、たとえば仕事のために英語力をアップしようとしてTOEICなどの資格試験を受ける人にもありがちですよね。

 

目標を「点数」という結果に設定してしまう・・・

 

点数という結果にコミットしてしまうと、達成できなかったときはもちろんですが、達成できたときにそこでストップしてしまいがちなことが問題だと思います。

 

TOEICなどのテストを受ける目標は、多くの場合は点数を取るためではなく、英語を仕事に活かせるようにすることだと思うのです。

 

そういう意味では、学習するうえでの目標を点数とい結果に紐づけるのではなく、習慣やプロセスに紐づけることが大事であり、そうすることで継続していくモチベーションにつながるのだと思います。

 

このブログでも何度かお話していますが、外国語は「目標に達したら勉強が終わり」というものではありません。

 

言葉は常に変化していますし、言葉のプロであっても誰であっても、常にアップデートが必要ですし、それをずっと継続していくということが何よりも大事なのです。

 

いかがでしょうか?

 

さあ、みなさんも自分の外国語の目標を見直し、今日から「できるようになる」目標に向かって進んでいきましょう!

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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