フリーランス翻訳者の私が現在使用している会計ソフトをご紹介
※案件やステマではありません。
先週の話なのですが、こんな広告が表示されました。
確定申告の広告。
これ自体は、少し前から何度も表示されていたのですが、これは、実は確定申告を終えて、締め切りである3月15日も過ぎている時間のことでした。
このスクリーンショットを撮影した時間が3月16日の9:34だったので、もしかしたら広告代理店側のミスで、期限が過ぎても表示されてしまったのかなぁとも思いましたし、あるいは、確定申告が間に合わなかった人をターゲットにして会計ソフトを買わせるための意図劇な表示だったのかなぁとも思いました。
これは、某会計ソフトの広告です。
いずれにしても、申告期限が過ぎてから表示されていたので、ちょっと「あれっ?」と思ってスクショを慌てて撮影したのでした。
でもよく考えてみたら、今お話したように、期限が過ぎても意図的に表示させていたのかもしれません。
「会計ソフトを使うと確定申告も楽になりますよ」という意味の広告だからです。
ということで、期限が過ぎても表示されているという疑問はなんとなく解決したので、それはいいのですが・・・
実は私自身、すでにその会計ソフトのユーザーでして、まあある意味、この広告があまり意味を持たない人のリーチしてしまっていると言えるかもしれません。
実は、私が会計ソフトを導入し始めたのはわりと最近のことで、2020年度の申告からでした。
ちなみに、青色申告をする場合、損益計算書や貸借対照表、損益内訳記入書の提出も必要になるので、会計帳簿の知識が必要となります。
私は、会計の知識も少し持っていたので、以前は自分で帳簿を付け、財務諸表も自分で作成していました。
これができたのは、私の事業自体(翻訳業)、お金の出入りがそれほど複雑ではなく、シンプルな帳簿で済んだからでした。
それは今でもほとんど変わらないと思います。
ですから、今でも以前と同じように、自作の帳簿で確定申告をすることも可能だと思います。
しかし、実家にUターンしたタイミングで電子申告(e-tax)の利用を始めたのをきっかけに、市販の会計帳簿を導入してみたのでした。
導入しての感想は、「なんで今まで使ってこなかったのだろう・・・」でした。
つまり、確定申告が(今までも簡単だったけど)格段に楽になったことでした。
しかも、帳簿の記入さえ間違いなくしておけば、ほぼ間違いなく確定申告書を数十分で作成できてしまうことでした。
今までは、自作した帳簿からいろいろと計算をして(その計算も間違っていないか確認しながら)、損ね貴計算書や貸借対照表も間違いがないか不安に思いながらの確定申告でした。
しかし、会計帳簿のソフトを導入してみたら、会計帳簿を付けて、あとは申告の操作をするだけで、基本的には自動的に確定申告書が作成でき、しかも電子申告なので、あとは送信するだけ、という感じ。
ここまで簡単になるとは、以前は思っていませんでした。
今年は、もう1つ、会計帳簿ソフトを使っていてよかったと思ったことがありました。
それは、消費税の確定申告です。
インボイス制度が始まり、私もこの制度の下での課税事業者になったのですが、今までのように所得税の申告が終わってから改めて申告の書類を作成しなければならないのかなぁと思いきや、所得税の申告書の提出と同時に、消費税の申告書も提出ができたのでした。
消費税に関しては、何もあらたに作業をすることはありませんでした。
もちろん、帳簿の入力のときに、消費税の区分をきちんと入力するという作業はありました。
つまり、消費税の対象外の売上がある場合は、それをきちんと区別して入力しないと、消費税が正しく算出されないのです。
しかし、いずれにしても、売上の入力の時点できちんと消費税区分も入力できてさえいれば、確定申告書は基本的に自動で作成されるようになっていました。
ということで、今回は、所得税の確定申告書の提出と同時に、消費税の申告も完了し、翌日にPayPayで納税して終了!ということになりました。
とても簡単でした。
私の場合、所得税は自動振替(引き落とし)なのですが、消費税は自分で納税する形をとっていて、今回はPayPayでの支払いを選択しました。
消費税の支払いは、申告書を提出したあと、国税庁から支払い案内が届き、それに従って納税するという手順です。
PayPayなどのバーコード決済の他にも、銀国口座から引き落とし、コンビニ払いなど各種納税方法があります。
税務署に納めに行っていた昔に比べたら、とても便利になりました。
ちなみに、私が利用している会計ソフトは「やよいの青色申告オンライン」という
体験版 - 無料体験ソフト一覧 - 弥生株式会社【公式】 (yayoi-kk.co.jp)
これの「セルフプラン」(年8,800円+税)を使っています。
初年度は無料で使えましたが、まあ便利だと分かったので、一番安いセルフプランの年会費を払っています。
(確か)今年から値上げがあったのですが、このご時世ですので、まあ致し方ないかと思っています。
ただ、所得税もそうですが、消費税も、どの取引が消費税の対象になるかならないかなど、いろいろと疑問点も出てくると思うので、そういう質問はやはり税理士にする必要があるので、もう全部税理士にお任せしたいというのであれば、まずは税理士に相談したほうがよいかと思います。
このやり方がいちばん安くて効率がよいかは分かりませんが、会計帳簿ソフトがあるとないのとでは、かなり便利さが違ったのは確かです(個人的経験)。
そして、電子申告(e-tax)も、設定などでいろいろと面倒なところはありますが、それさえできてしまえば、申告の手続き自体はとても楽になるので、まだ導入していない方は検討してみることをお薦めします。
ちなみに、2年前にe-taxを導入した際の奮闘記(かなり苦労した!)はこちらからご覧ください(よろしければ!)↓
【実録】e-Taxの準備から確定申告完了までの奮闘記 | まとめ | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)
蛇足ですが、「青色申告」をするメリットは、青色申告特別控除として65万円の控除が受けられること。
所得税は、収入から経費などを差し引いた利益(儲け)の部分に掛けられるのですが、その税額計算の元になる「利益」をさらに65万円減らすことができるのです。
つまり、税額自体も少なくすることができるのです。
ですので、黒字になっている場合、青色申告特別控除があるのとないのとでは、税額が変わってくるというわけです。
しかも、青色申告だと、赤字の年は、その赤字を翌年に繰り越しできる(3年繰り越し可能)など、青色申告でない場合(白色申告)にはできないことも可能になります。
ちなみに、青色申告の人ができるメリットは次の通りです。
・65万円の青色申告特別控除(これが最大のメリットかと)
・赤字を最大3年繰り越し可能
・家族への給与を経費に計上可能
・30万円未満の固定資産を全額経費に計上可能
ちなみに、会計ソフトを利用していると、この辺の計算・記入も自動化されるので、とても楽だと思います。
フリーランス(自営業)で独りで事業をやっていると、やはり確定申告のための事務作業はとても手間になりますし、会計や税務についてわからないことも多いので、会計ソフトを使って自動化することで、その点はかなり軽減されると思います。
費用対効果の話にはなりますが、個人的には十分に効果があると思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
このブログは、にほんブログ村のランキングにも参加しています。下のバナーをクリックするだけで投票していただけますので、よろしければぽちっとお願いします。
ランキングに参加しています!クリックして投票をお願いします。
このブログでは、私の体験や実例を通して翻訳者が日々の業務をどのようにすすめ、どのようにリスク管理をすれば収入や効率のアップや翻訳者として成功することができるかのヒントやアイデアをご紹介しています。
フォロー、いいねなどもよろしくお願いします。
励みになります。
━─━─━─━─━─
丸山のプロフィールはこちらをご覧下さい。
━─━─━─━─━─
ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載
生成AI時代の翻訳者の生き方~翻訳者と建築家、パイロットの共通点を考える - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)
翻訳者はAI翻訳とどのように付き合うべきか~生成AIのメリット・デメリット - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)
ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載
翻訳者のスキルアップ術 記事一覧 - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)
◆X(旧Twitter)◆
Marusan🇯🇵ENGLISH JOURNAL連載中の6ヶ国語翻訳者&通訳(@marusan_jp)さん / X (twitter.com)
◆Instagram◆
拙訳書『WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学』
T・コリン・キャンベル、ハワード・ジェイコブソン 著 鈴木晴恵 監修 丸山清志 翻訳
絶賛発売中!