サイコロゲーム「ヤムス」の体験記(フランス語の役名の解説付き)
先日、確定申告の締め切りで押しているなかでしたが、ちょっくら酒田へ出かけてきました。
昨日の行先はこちら。電車での楽しいお出かけになりました。酒田-鶴岡間の利用客はわりとあるようで、昨日の夜もまあまあ乗ってました。利用客は学生だけではないようですね。問題点は、やはり鶴岡も酒田も駅が中心街にないことですかね。駅を出てからが不便。良い勉強になりました。 https://t.co/oWhw3aHKKN pic.twitter.com/lBK8AhzREh
— Marusan🇯🇵拙訳『WHOLE』5刷出来(コリン・キャンベル著)📚6ヶ国語翻訳者&通訳 (@marusan_jp) March 15, 2024
その目的は、2月にお邪魔した、ボードゲームカフェ「シェ・ピエール」に行くことでした。
先日、お邪魔した際のことは、このブログでも書いていますので、よろしければこちらもお読みください↓
フランス語会話と猫を楽しめるボードゲームカフェ&バー「シェ・ピエール」に行ってみた
このとき、店主のピエールさんのご両親がフランスからお孫さんに会いにきていて、帰国する前にもう一度お会いしたいなぁと思っていたのでした。
で、16日に帰国されるとのことだったので、その前にと思って急遽お邪魔したのでした。
今回は、前回お邪魔したときに生まれたばかりだった赤ちゃん(前回はまだ入院中だったのでお会いできず)も退院してきていて、お目にかかることができました。
ちょうど生後3か月で、まだまだ小さくとってもかわいかったです。
看板猫のドミノ君は、まだ赤ちゃんの存在に慣れていないようで、ちょっと気にしつつも戸惑っている様子でした。
でも、テーブルの上にいる赤ちゃんが気になるようで、ずっとそばにいて、徐々にお兄ちゃんになりつつあるのかなぁと思いましたww
ところで、今回お店にお邪魔したメインは、ピエールさんのご両親(フランス人)とお話すること。
私もフランス語ができるとはいえ、普段しゃべっていないので、ネイティブの会話についていくのは楽ではありません
とくに、ピエールさんと(ご両親の)三人で話しているときは、本当に高速なので、置いていかれることもしばしばです。
このピエールさんとお話したことのある他のフランス人も、ネイティブながらピエールさんのフランス語は速いと言っていました。
ちょっと早口なようです。
確かに、日本語もとても早口です
しかし、折角の機会なので、ご両親とゆっくりとお話することに。
お父様はパソコンでお仕事をしていましたが、その仕事が一段落したところで、サイコロゲームを教えてもらうことになりました。
さすがは、ボードゲームカフェオーナーのご両親!
お父様とお母様はサイコロゲームにはまっているようで、そのゲームを教えていただきました。
そのゲームは「Yatzee」
みなさん、ご存じですか?
5つのサイコロを転がして点数を競うゲームです。
私も以前、どこかで見た記憶はありましたが、実際にプレーするのは今回が初めて。
ルールからしっかりと教えていただきました。
とはいえ、フランス語で教えてもらるのは初めて。
今回も、甥と一緒に行ったので、フランス語のできない甥に私が通訳しながらのゲームレクチャーとなりましたが、どう訳していいのか分からず、かなり苦戦しました
ルールは簡単ですが、点数の計算やゲームの戦略になかなか頭を使うゲームで、自分自身も飲み込むのに少し時間がかかりました。
しかし、一度やってみるとゲーム自体は分かりやすく、とても楽しかったです(疲れましたが!)
ちなみに、ピエールさんのご家族は、このゲームのことを「Yams」と呼んでいるようで、実際にゲームの呼称はいくつかあるようです。
また、ルールも「地方ルール」や「家族ルール」があるようです。
(トランプの大貧民に地方ルールがあるような感じでしょうか)
ちなみに、Yatzeeのルールですが・・・
5つのダイス(サイコロ)を振って、どの出目に応じて下のようなカードの枠をスコアで埋めていき、最終的にすべてのマスを埋めて、合計点数を競うゲームです。
そのスコアカードとは下ような感じ。
(出所:Grille de score au Yam's - A imprimer - Jeux (quillevere.net))
これは、フランス語ですが(しかも「YAM'S」という名称になっていますね)、上から6つのマスはサイコロの数字のマス。
「As」のマスには、5個のダイス🎲を振って出た「1」の目の合計(3個でれば3点)、「Deux」(2)のマスには「2」の目の合計(3個でれば6点)・・・というふうに、1~6の出目を点数として記入します。
1ターンで5個のサイコロを3回降ることができ、たとえば、1回目で「1,1,2,4,6」と出たら、2つの「1」をキープして、残りの3個だけを振り直します(2回目)。そして「1,2,5」」と3つ出たら、2回目は「1」をキープして「2」と「5」の2個のサイコロを振り直します(3回目)。
3回目振って、たとえば「3,5」とでれば、最終的に「1」の目が出たサイコロは3個になるので、3点を「As」のマスにスコアとして記入するのです。
上から順番にやるというルールもあるようですが、どのマスをいつ埋めてもよいようで、たとえば、1回目振って「3,3,3,5,6」と出れば、「3」のサイコロをキープして、「Trois」(3)のマスから埋めてもOKです。
数字の「1」~「6」(As~Six)のスコアは、合計して63点以上になると、「Bonus」の35点がもらえます。
35点になるためには、どの数字も3個以上そろえる必要があるので、とにかく数字のマスは、それぞれ3個以上が揃ったときに記入するのがコツのようです。
一度記入したら、あとから上書きはできないので、一発勝負です。
数字の下のマスは、「役」のマス。
役はポーカーゲームの「スリーカード」「フォーカード」「フルハウス」「ストレート」みたいな感じ。
やはり5つのサイコロを3回降って、出目が揃った場合にそれぞれ所定の点数を獲得します。
これも、どれから埋めてもOK。
数字のマスを狙いながら、偶然「フルハウス」が揃ったり、「ストレート」になったりすれば、そちらのマスを埋めてもいいですし、数字を埋めてもいいのです。
しかし、1回しか埋められないので、たとえば、「6」の出目がもう揃わないということもあるので、そこは戦略(頭を使うところ)なわけです。
かなりの「運ゲー」ではありますが、点数を競うゲームとしては、やはり戦略、戦術も大事になるようです。
今回は、フランス人のご両親にフランス語で教えてもらったので、もうゲームのルールを理解するので精一杯。
1回やったら、へとへとでした
でも、私はなんと2位!!(まあ、偶然ですが)
フランス語の勉強にもなりましたし、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました
本当に楽しかったです。
ちなみに、今回やったYam'sのカードは、ネットで拾ってきた上のカードとはちょっと違って、上のマス以外にも「+(プラス」「-(マイナス)」というマスなど、あといくつかマスがありました。
「+」のマスは、5個のダイスの合計点数を入れるのですが、たとえば「1,2,4,4,6」と出た場合の合計「17」を「+」のマスに入れたとすると、「-」のマスに入れることができるのは、「17」未満のスコア。
つまり、5個の出目の合計が「16」以下のスコアを入れることができます。
これは簡単なようですが、実は、意外と思うように16以下のスコアが出てくれないということもあるのです。
結局、最後まで16以下のスコアを出せなければ、「-」のマスは「0」点となります。
つまり、マスの条件に合う出目がでなければ、そこのスコアは「0」点です。
とまあ、こんな風に、単なる運ゲーかと思いきや、実はなかなか頭を使い、スリルもあるゲームでした。
思った以上に楽しめ、ちょっとハマりそうです。
実は、オンラインゲームで見つけて、ちょっと練習してしまいました(そして、ちょっとハマってます)。
シェ・ピーエルでは、こんな箱の中にサイコロを降る形式でやりました。
で、サイコロが、箱の壁にひっかかって平らにならないときはふり直しというルールでした。
また、スコアカードの埋め方も、どのマスから埋めても良いというルールもあれば、上から順番に埋めたり、下から順番に埋めたりなど、埋め方を決めてプレーするゲームもあるのだそうです。
これはなかなか奥が深いゲームです。
ピエールさんのご両親はダイスゲームが大好きなようです。
欧州の人の中には、サイコロゲームが好きな人も少なくないようです。
確かに、私もフランスやイタリアに行ったとき、サイコロゲームにはまっている人を見た記憶があります。
今回はルールを教えてもらいながらだったので、1ゲームに1時間以上かかったでしょうか・・・
でも、なんとか理解できてよかったです。
そして、ゲームを終わったときに気づいたのですが・・・
隣りのテーブルの揺りかごの中で寝ていた赤ちゃん(ピエールさんの娘さん)・・・
一度も泣かず、ずっと大人しく寝ていたのでした!
ゲームが終わるまで、すっかり忘れていました(ピエールさんが見ていてくださったのですが)。
この赤ちゃんは大物になりますかね!
ピエールさんのご両親は先日帰国されたようですが、また酒田にいらしたら是非ともお会いしたいです。
とても暖かいお二人で、初対面とは思えない感じでした。
ちなみに、スコアカードの役の訳を、参考までに記載しておきますね(備忘録)
Brelan(ブルラン)・・・3 of a kind (スリーカード)3個同じ出目
Carré(キャレ)・・・4 of a kind(フォーカード)4個同じ出目
Full(フル)・・・Full House(フルハウス)2個同じ出目+3個同じ出目
PS (Petite Suite/プティットスイット)・・・Small Straight(スモールストレート)出目が4個以上連続
GS (Grande Suite/グラントスイット)・・・Big Straight(ビッグストレート)出目が5個連続
Yam's(ヤムス)・・・Yatzee(ヤッツィー)同じ出目を揃える
Chance(シャンス)・・・Chance(チャンス)出目は自由、5個の出目の合計
シェ・ピエールで使っていたスコアカードには(先ほど説明したように)この他にもあといくつかのマスがありました。
スコアとなる合計に入れ方も、揃った出目の合計を入れるルール以外にも、揃っていない出目も合計して入れるルールなど、さまざまなようです。
いずれにしても、ルールが分かってしまえば、フランス語だろうが何語だろうが言語に関係なく楽しめるサイコロゲーム。
とても楽しいので、みなさんも機会があればぜひ挑戦してみてください。
ちなみに、酒田のシェ・ピエールの場所はこちらをご参照ください↓
ボードゲーム、カフェ、バー | ボードゲームカフェ&バー『Chez Pierre(シェ・ピエール)』 | 酒田市
毎週水曜日夕方は、プレー料金が半額で、しかもお一人様でも他の人とプレーができるので、気軽に行けると思います。
私もまた遊びにいきます!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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