3週間スペインに行って帰ってくると自分でも信じられないようなことが起こったのでした。 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

3週間スペインに行って帰ってくると自分でも信じられないようなことが起こったのでした。

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昨日、私がある日突然、英語を話せるようになった体験をお話しました。

 

英語に興味のある方は、こちらから読んでみてください↓

 

私が英語を話せるようになった日、それはあの日、突然やって来たのでした。 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

実は、同じように「ある日、突然話せるようになった!」という体験が私にはもう1つあります。

 

これも、自分としてはとても不思議な感覚でした。

 

英語のときよりも不思議で、自分でも驚いたくらいです。

 

それは、スペイン語でした。

 

ハチハチハチ

 

私は、中学生くらいのときから語学に興味が沸き、スペイン語の勉強も高校生(2年生くらいからでしょうか・・・)から独学で勉強していました。

 

勉強といっても、毎週2回放送されていたNHKのテレビ「スペイン語講座」を見て、その翌年あたりから月曜から木曜まで週4回放送のあったラジオ「スペイン語講座入門編」を聴いていた程度です。

 

当時、テレビは1回30分の放送で週に1時間。

 

ラジオは1日20分の放送で週4回でしたから週に1時間20分。

 

ですから、週に2時間20分という、ほんとうに僅かかな学習です。

 

それでも、高校を卒業するまでは(2年ほど)続けました。

 

大学に入ってからは、部活もやったのでいろいろと忙しくなり、大学1年でスペイン語の授業を履修したくらいで、しばらくスペイン語の勉強から遠ざかりました。

 

当然、その時点ではほとんど話せるようにはなっていません。

 

その後、アメリカに留学したのですが(昨日もお話したとおり)、私が留学生活を送ったのはカリフォルニア州のド田舎。

 

カリフォルニア州のド田舎は、どこも人口の半分以上がメキシコ系の人たち。

 

だから、街の中にはスペイン語が溢れています。

 

お店の表記やメニューはもちろん、周囲から聞こえてくる話し言葉、地名はほとんどがスペイン語系です。

 

大学では、外国語の授業も履修しなければなりませんので(それは日本の大学と一緒)、私はスペイン語を履修しました。

 

ちなみに、日本の大学を卒業しているので、日本の大学で履修した科目もアメリカの大学の卒業要件に移行することができるものがたくさんありましたが(その分、アメリカの大学を卒業するために履修しなければならない単位数が少なくてすむ)、日本の大学のスペイン語の単位は認められませんでした。

 

書き言葉(文章や文法など)中心の授業だったので、それではアメリカの大学の授業と同等と認められないのでした。

 

ともかく、アメリカの大学で2年間、スペイン語を勉強しました。

 

1年目は初級の授業だったので、スペイン語が母国語でないアメリカ人や他の国からの留学生の顔ぶれもありました。

 

授業はすべてスペイン語で行われ、基本的な会話から文法などを中心に初級の内容でした。

 

私は2年目もスペイン語の授業を継続したのですが、次の中級のクラスは、日本からの留学生(私を含めて)が3人いた以外、全員がメキシコ系の人たちでした。

 

彼らは家庭ではスペイン語で育ち、生活をしているので、当然ですがペラペラです。

 

授業はほぼ、スペイン語を母国語とする人たちの雑談の会のようになっていて、日本人の自分にはとても厳しいものでした。

 

授業での発言はほとんどできませんでしたが、文法や書きの勉強はがんばり、テストも良い点数を取りなんとか合格はできました。

 

結局、私はなんとかアメリカの大学でスペイン語を頑張り、副専攻(Minor)にすることにし、スペイン語の会話だけでなく言語学まで深く勉強することになりました。

 

そうして厳しい環境のなかで頑張った成果が表れたのかもしれませんが・・・

 

留学3年目が始まる前の夏休み、私は念願だったスペイン旅行に行くことができました。

 

ヨーロッパ全体には3カ月ほど(100日)滞在したのですが、そのうち、スペインには1カ月弱滞在したかと思います。

 

スペインではバルセロナやマドリード、コルドバ、セビーリャ、マラガ、バレンシアに滞在して主に観光をしましたが、観光地を巡るというよりは、私はどちらかと言うと街の中でスペイン語を話していたという感じでした。

 

宿泊も、比較的安い、現地の個人が経営しているような宿(オスタルなど)に宿泊し、宿主の人と会話をしたり、朝からバルへ行ってビールを飲んで(それが現地の習慣だと思っていました!)となりに居合わせた人と仲良くなってみたり。

 

昼下がりは公園で読書をしながら、散歩している人達に声をかけてもらったり。

 

そういうことをしていると、「うちに遊びにおいでよ!」と夕食や飲み会に招待してくれる人と出会ったり、現地の大学生と仲良くなって一緒にクラブに遊びに行ったり・・・

 

結局、観光らしい観光はほとんどしませんでしたが、代わりにスペインでの忘れられない思い出と友達を作ることができたのでした。

 

そして、驚きはそのスペイン旅行から帰ってからのことです。

 

 

See page for author, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

 

 

私はまた、アメリカの大学に戻りました。

 

3年目です。

 

副専攻のスペイン語の授業もかなりハイレベルになり、クラスも5~6人しか履修する人がいません。

 

もちろん、メキシコ系の人達ばかりww

 

そして、3年目の会話のクラスの先生はアルゼンチン人の先生でした。

 

新学期が始まり1回目の授業。

 

何人かの人は、すでに前年度からの顔見知りだったのでリラックスムード。

 

まずは、「みんなの夏休みはどんなだった?」という雑談から始まりました。

 

ひとりひとり、先生への自己紹介も兼ねて、どんな夏を過ごしたかを、もちろんスペイン語で雑談のようにしゃべります。

 

そして、私の順番が回ってきました。

 

私は、「つい数日前までスペインに居て、何ものにも代えがたい思い出を作ってきました!」と興奮気味に話したのですが・・・

 

なんと、自分でも驚くほどに、ペラペラペラペラと、しかもスペイン人のアクセントですらすら口をついて言葉が出てくるのでした。

 

言いたいことを言おうとすればするほど、その思ったとおりのスペイン語が口をついて、何も考えずとも出てくるのです。

 

自分があんなに話せるなんて、自分でも驚きでした。

 

まるで、自分の脳が誰かに操られているかのように、誰かが自分に乗り移ったかのような変な感覚でした。

 

周囲のみんなも、ちょっとびっくりした顔で・・・

 

数カ月前まで、超たどたどしい日本語訛りのスペイン語を話していた学生が、「この人は同一人物?」と疑いたくなるようなスペイン語をペラペラと話しているのです。

 

先生も、「まあ、この子はスペイン人(Spaniard)のスペイン語を身につけてきて、素晴らしい夏休みを過ごしたのね!」と拍手をしてくれました。

 

すると、クラス中が拍手喝采。

 

自分でも照れ臭かったのですが、でも、「いや、そんなことないですよぉ」と喧噪すればするほど、スペイン人のようなスペイン語が口から出てきて、またまたクラス中が盛り上がって。

 

「笑いが止まらないって、ああいうことを言うんな」と思いました。
 

あれから何十年も経ち、今では仕事で使っているとはいえ、あのときの感覚はすっかりなくなってしまい、多分普通の日本人が話すスペイン語になっていると思いますがww

 

でも、今思い出しても、あのときの爽快感と、ある日突然話せるようになった驚きの感覚が、鮮明に残っています。

 

先程話したように、私は特に変わったメソッドで勉強したわけでも、語学学校に通って会話の練習をしたわけではありませんが、それでもネイティブのようにペラペラになることができるということを、実感することができたラッキーな人間だと思います。

 

なので、地味な勉強をしていても、コツコツ続けていればいずれできるようになる!という考えの信者です。

 

でも、何もしないでも、ある日目が覚めて突然ペラペラになれるわけではないのです。

 

今日お話ししたことのまとめになると思いますが、ある日突然ペラペラになるために必要なことは2つ。

 

①文法や表現、発音などを、理論的にしっかりと勉強を積み重ねて理解する。

 

②実践練習を徹底的にする。

 

そして、私はこの2つの順番もとても大事だと感じます。

 

①がないままスペインに行っていたとしても、私はできるようにならなかったと思います。

 

①がしっかりしていないと、要するに自分の中で応用がきかないのです。

 

つまり、②しかやらないと、覚えたフレーズや表現しか話せない。

 

①があるから、現地やネイティブなどからインプットした表現が自分のものになり、それを自分の言葉として再構築してアウトプットできるのです。

 

①はどんなにたくさんやってもやりすぎることはありません。

 

しかし、①だけでは、自由にアウトプットできるようにはなりません。

 

それはちょうど、野球をいくら理論的にしっかりと勉強して、頭の中でホームランの打ち方や三振の撃ち取り方を理解しても、実際にバットやボールを握ったときにそのとおりにできるようにはならないのと一緒です。

 

野球と同様、外国語も実際に自分の口を開けて声に出し、相手からの反応を聴いて対応するという練習を積み重ねないと、できるようになることはありません。

 

ただ、①を徹底的にやり、積み上げておけば、②はほんの僅かでもあっという間にできるようになるとうことは、私自身の経験から証明できたと思います。

 

あの日のスペイン語の授業での体験は、本当に不思議であると同時に、自分でもおどろきでした。

 

あの爽快感、語学をがんばっているみなさんにも是非味わってほしいです!

 

笑ってしまいますよ。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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