WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学
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私は7言語(日、英、西、仏、伊、葡、カタルーニャ)の翻訳者・通訳者をしています。
帰国子女ですか?と尋ねられることがよくありますが、私は山形県鶴岡市で生まれ育ち、23歳まで日本に住み、公立の学校で教育を受けてきたので、帰国子女とはまったく違う環境で育ちました。
そんな環境の中でも、幸いなことに海外からの刺激を受ける機会に恵まれ、いずれは海外でも生活がしてみたいと思いながら、学校の勉強以外に独学で外国語を勉強していましたが、日本にいる間はまったく話せるような状態ではありませんでした。
学校の英語のテストではそこそこ点数を取れていました。
また、NHKのテレビやラジオの英語講座を視聴していたのですが、そこそこ理解できていると思っていました。
しかし、あるとき、その努力がほとんど意味のないものだったと思いしらされる出来事がありました。
それは、大学2年生のときの出来事です。
私は、大学で体育会の競技ダンス部に所属していて、大学の体育館で練習をしていたときのことでした。
留学生と思しき若い男性が体育館に迷い込んできて、どこかの教室を探しているようでした。
私はここぞとばかりに、自分の外国語能力を試すべく手助けをしようとその男性のところへ駆け寄り自分が持っていたありったけの英語力をぶつけたのですが・・・
思うように言葉が出てこないだけでなく、相手の言っていることがほとんど理解できませんでした。
少なからずショックを受けました。
この出来事は、私にとって相当大きなショックだったのでしょう。
今でもその当時の場面が、夏の昼下がり(土曜日だったと思います)の体育館での光景が、はっきりと脳裏に浮かんできます。
そして、私は思ったのでした。
「自分は果たして英語ができるようになるのだろうか?」
「英語なんていつまで経ってもできるようにならないのでは・・・」
私は、高校生のころから、いずれはアメリカで生活がしてみたい、日本の大学を出たらアメリカに留学してみたいと思っていました。
それでも、ダンスの練習中の体育館での出来事のせいで、自分はどんなにがんばっても英語ができるようにならないのでは・・・という不安がいつまでもありました。
日本の大学を卒業して、私は当初の予定どおり、アメリカの大学に留学をしました。
大学に入れるだけのTOEFLの点数も取得し、それなりに勉強も続けていました。
ところが、渡米して、大学の学生寮に入寮してからも、寮母さんやスタッフの人たちが言っていることがほとど分かりませんでした。
そんななか、大学の授業も始まります。
授業についていくのは大変でした。
それどころか、アメリカの大学の要領がつかめなかったことも手伝い、たとえば宿題が出ていることすら分からなかったり、授業の教室が変更されているのに気づかずに誰もいない教室に行ってしまったり・・・
失敗の連続でした。
自分は英語ができるようになる気がしませんでした。
しかし、その時は突然やってきました。
渡米してもうすぐ半年が経とうとしていたころ・・・
大学は冬休み。
自分はもう少し勉強を頑張ろうと、冬休み中の冬季講座を受講しつつ、少しのんびりアメリカ生活を満喫しようとしていました。
(入学してから勉強が大変すぎて、街の散策もろくにできていない状況でした)
そのとき、日本人の友人(同じ大学の学生)のスリランカ人の友達が、ロサンゼルスから1カ月ほど遊びに来ていて、冬休み中、そのスリランカ人も含めて毎日のようにつるんでいました。
もちろん、そのスリランカ人とは英語でしか話せません。
そのとき、私は初めて授業などと関係なく、英語でコミュニケーションを取るという経験をしたのだと思います。
そして、突然のことでした。
ある日、突然そのスリランカ人の言っていることがクリアに理解できるようになっていて、そして、自分もその人とスムーズに英語で話していたのでした。
ほんとうに、その日から突然に!でした。
あれは不思議な体験でした。
その後、スリランカ人の友人も冬休みが終わり、ロサンゼルスの大学に戻っていきました。
私も春学期が始まって、また忙しい日々(授業に追いつくのに精いっぱいの日々)が始まったわけですが、その学期からは全く違いました。
授業で先生やクラスメートが言っていることはよく理解できましたし、自分も積極的に発言できるようになりましたし、何よりも、宿題を忘れていくこともなくなりました。
その学期から、私は大学のチュータリングセンターで働くようになりました。
チュータリングセンターとは、大学の学生が他の学生の勉強のお手伝いをする施設で、家庭教師みないなものです。
私は最初、日本語を教えました(外国語で日本語を履修している学生が習いにしてくれました)。
その後、ライティングのチューターもやるようになりました。
英語のライティングですよ。
論文とかエッセーとかの書き方を教えたりするのです。
日本人の私がですよ。
そこまでできるようになったのは、それまでの蓄積がったからだとは思います。
それでも、あの冬休み、スリランカ人の友人とつるんだ日々がなければ、自分は英語が話せるようにならず(そのような実感を持つことができず)、夢半ばで帰国していたかもしれません。
あの出来事は、自分の中ではとても不思議でしたが、それでも、外国語(英語)は、徐々にできるようになるのではなく、ある日突然、コップの水が溢れるかのように、自分から言葉が溢れ出すようにできるようになるのだなぁと思いました。
そういう経験を持つ人に何人も会ったことがあるので、おそらく外国語ができるようになるとは、こういうプロセスなんだろうなと思います。
その瞬間が「いつ」来るのかは、(渡米して〇カ月後とか)明確に言うことはできませんが、あきらめずにやっていれば、その日は突然やってくるのだと思います。
ですから、みなさんもぜひ、あきらめずに!
UnsplashのVasily Kolodaが撮影した写真
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