単価引き上げ交渉で欲張りすぎるとお互いにアンハッピーにしかならないので要注意 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

単価引き上げ交渉で欲張りすぎるとお互いにアンハッピーにしかならないので要注意

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単価引き下げ競争の渦に巻き込まれない仕事のしかた | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

昨日

「他人よりも質の高い仕事」をして

単価引き下げ競争の渦に

巻き込まれないようにしたほうが良い

というお話をしました

 

要するに

自分の翻訳の質を求めず

ただ正確な仕事をしていては

いずれ単価引き下げ競争に巻き込まれ

最大の競争相手が「機械」ということに

なりかねません

 

そうすると

どんどん苦しくなるわけです

 

スピード勝負にしても

同じです

 

「安さ」「速さ」「正確さ」

において

人間は機械にかないません

 

ですから

どうしてもそこから抜け出さないことには

単価が安くなる圧力から

逃れられなくなるわけです

 

ハチハチハチ

 

これを踏まえ

多くの翻訳者や

翻訳関係者の方々が

SNSやブログなどで

単価の引き上げや

安売りをしないことを

一生懸命に主張しているわけです

 

それは

ごもっともなのですが

そのときに

気を付けなければならないこと

2つあります

 

①つ目

根拠もなくただ

「安単価は悪だ」

「単価を安くするべきではない」

「単価引き上げ交渉をすべきだ」

と主張していてもダメだ

ということです

 

これは

なかなかそううまくはいきません

 

単価を上げる=価値を上げる

 

という等式を忘れてはいけません

 

要するに

「翻訳の価値提供」なしに

単価引き上げを交渉しても

フェアなトレードにならないので

そううまいこといかないわけです

 

要するに

自分の価値を提案しないで

闇雲に単価アップの交渉をしても難しい

というわけです

 

あるいは

単価が安いことの不合理さを訴えても

あまり響かない

というわけです

 

むしろ

何も価値提供をしないのに

単価を上げろといわれても

それこそ不合理なわけです

 

宝石緑宝石緑宝石緑

 

それから

気を付けなければならない点の

②つ目

どんなに価値提供をしたとしても

単価は青天井ではない

ということです

 

これは

特に産業翻訳の世界で言えることです

 

出版翻訳では

ちょっと事情が違ってきます

 

今回は

産業翻訳の世界での話として

聞いてください

 

産業翻訳の世界では

どんなにすごい価値を持っている人であっても

クライアントの予算に合わなければ

採用してもらえません

 

支払った翻訳料に対して

ペイしない金額では

発注されることはありません

 

ですので

どんなに高い報酬を要求したとしても

予算に合わなければ発注してもらえない

 

さらに言えば

発注してくれたクライアントも

翻訳料の回収が十分に見込めない金額では

どうしても発注できない

というわけです

 

その範囲のなかで

どれくらいが適正な価格なのか

 

また

翻訳者側の視点で考えれば

いくらまで釣り上げても

発注してもらえるか

そこの見極めが大事になる

というわけです

 

正直言って

産業翻訳の場合

それほど大幅にアップできるものではありません

 

ですから

(個人的には)

それほど高い翻訳料を求めるのではなく

ある程度のところでとどめておく

 

それよりも

心地よく発注してもらえる金額にする

 

「その金額ならまたやってもらおう」

と思ってもらえる範囲にとどめておく

(その中でマックスを狙うわけですが)

これがポイントになると思います

 

いずれにしても

発注者の期待を大きく上回るような報酬は

期待しないほうが無難でしょう

 

あまり高いものではないということです

 

そういう限界(上限)があるわけですから

単価を引き上げることに拘って

カリカリするよりは

ある程度のところで折り合いをつけて

それよりも

もっと自分の付加価値を高めることができるような

スキルアップの訓練や

書籍翻訳の挑戦や

なにか

自分のプラスになるような活動を

付け加えていくということに

注力したほうがよいかと思います

 

要するに

既存の仕事(クライアント)で

単価交渉を一生懸命にするよりも

(そしてストレスを感じるよりも)

そこをキープしつつ

新たな挑戦をしていったほうが

費用対効果あ良いのではないかと

思うのです

 

また

産業翻訳の分野で

それほど(とびぬけて)高い報酬は

期待しないほうが良いと思う

ということです

 

 

Photo by youssef naddam on Unsplash

 

 

まとめると

単価の引き上げたり

安売りをしないという観点から

自分の報酬(単価)について考えるときの

注意点としては

 

①単価を引き上げる交渉をするときは高い単価の根拠が必要

(自分のスキルとか付加価値とか他にできる人がいないとか)

 

②単価を引き上げるといっても上はそれほど高いわけではない

(発注者の予算以上に上げることはできない)

 

以上の2つを踏まえて

単価を引き上げる交渉をしないと

ただ単に

お互いにアンハッピーになるだけなので

気を付けましょう

ということでした

 

今日も最後までお読みくださり

ありがとうございました

 

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