「ロシア」の語源を調べたてたらフィンランド語のぶっ飛びぶりに気を取られ話が入ってこなかった | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

「ロシア」の語源を調べたてたらフィンランド語のぶっ飛びぶりに気を取られ話が入ってこなかった

「ウクライナ」ってどういう意味? なんでそんな名前になったのか

 

 

昨日はウクライナの語源について少しお話しましたが・・・

 

テレビや新聞の報道を見ていて

それから、TwitterなどのSNSの投稿を見ていて

ちょっとみなさん、今回のロシアの侵攻の背景に何があって今こういう状況になっているのか、わかっていない人がほとんどのような気がしています

 

テレビも含めて、日本ではほとんどが同じ報道

 

もしかしたら、みんな1つの情報源から出ている話を鵜呑みにして、それでワーワー言っているのかな・・・ と思わないでもありません

 

ちゃんと状況を把握して行動をしないと、とんでもない過ちを起こしかねません

 

SNSでも呼びかけが広まっていて、市民レベルでいろいろな運動(や、募金)の輪が広がっていて、著名人や著名な企業の社長さんも、なんだか巨額の寄付をしたり・・・ 

 

そんなことをして大丈夫なの? みんな、今の状況をちゃんと把握して行動してるの? と思わないでもありません

 

みんな、メディアや人づての一辺倒な話を受け入れて、騒いでいませんかね

 

少なくとも、そんな人がかなり多く(著名人も含め)いるような気がして、心配しています

 

戦争が起きるとき、最も怖いのは独裁者でもなく、軍隊でもなく・・・ 一般市民、国民なんです

 

太平洋戦争に突入したときも、あれは天皇の意向でもなく、軍部の意向でもなく、ましてや総理大臣の意向でもありません

 

国民があの雰囲気を盛り上げてしまったのです

 

今、少なくともそんな空気がないでもない・・・ と思います

 

つまり、一般市民や(関係のない日本の)国民が、(真実、実情を)何も知らず情報だけに流され、感情を高めて動いている・・・ そんな雰囲気です

 

ウクライナでは火炎瓶の作り方を市民が学んでいるみたいな情報も流れてきました

 

なんか、日本の女性が竹槍訓練を自主的にしていた当時のことが、頭をよぎりました

 

Twitterを見てると、そんな雰囲気をとても感じます

 

まあ、Twitterの世界なんて、世界のほんの小さな一部に過ぎないとは思いますが・・・

 

ともかく、なぜプーチンが軍事行動に出ているのか、ウクライナはなぜ今のような対応を取っているのか、ロシア人とウクライナ人の(一般の)みなさんがどういう状況に置かれているのか、今ウクライナは(ゼレンスキー大統領ではなく)何を必要としているのか・・・ などなど、状況を把握してから行動すべきでしょう

 

情報がないから、知らない人の言うことに従って行動を取る・・・ では、ちょっと危険ですね

 

情報はたくさあんあります

 

もしかしたら、日本のメディアだけを見ていると、情報は限られているかもしれませんが・・・

 

日本にいても情報を取ることができます

 

ハチハチハチ

 

ところで、昨日は「ウクライナ」の語源を調べましたが、一方の「ロシア」の語源はどうでしょうか?

 

私は世界史でロシア(という国名)の語源を教わった気がします

 

「ルス人の国」

 

という意味とか・・・

 

そうなんですが、肝心の「ルス」という言葉の語源を、そういえばずっと知らないままで過してきたなぁ・・・とふと思ったのです

 

で、調べてみました

 

ネットで調べると、いろいろと出てきましたが、基本的には「ルス人」の語源は「roþ」という言葉

 

þ は英語の「th」の音を表すルーン文字(ゲルマン人が用いた)

 

roth は中世の北欧で使われていた徴兵という意味の言葉に由来するそうです

 

それよりも深い意味合いは調べ当たっていないのですが、当時の軍事的状況から生まれた言葉、その地域の人々のことを呼ぶ名称が軍事的関係から生まれた言葉なのかもしれません

 

スウェーデン北端の海岸が当時Roslagenと呼ばれていたそうです

 

またRothはフィンランド語(当時のフィン諸語)の「Ruotsi」から来ているという説もあるようです

 

「Ruotsi」とは「スウェーデン」という意味

 

当時の地理的関係を見たら、もしかしたらスウェーデン人もロシア人も一緒だったのかもしれません

 

それよりも・・・ 今回「ロシア」の語源を調べてみたものの、フィンランド語で「スウェーデン」が「Ruotsi」であることのほうが印象的でした!

 

スウェーデン語も含め、多くの国では「スウェード族の土地」という意味の名称になっていて、この土地の南の方に住んでいた民族の名前を冠しているのに、フィンランド語やエストニア語では北の地(Roslagen)の人々の名前で呼び続けているというこだわり!

 

中世くらいからの歴史を垣間見れ、中世の欧州史ファンの私としては、たまらないエピソードですww

 

と、話はロシアからかなり脱線してしまいましたが・・・

 

昨日お話したキエフ公国といい、ロシアといい、スウェーデン(Ruotsi)といい、欧州の国は民族の名前に由来するものが多いようです(当然といえば当然ですが)

 

そして、その民族の呼び方も、「誰」が呼ぶかによって違う・・・ ゲルマン人とフィン人では呼び方が違う(視点の違いと言いますか)

 

そんな背景も興味深いです

 

脱線したついでにさらに脱線しますが・・・

 

誰(何語)が呼ぶかによって国(民族)の呼び方が変わる国が他にもあります

 

その代表格が「ドイツ」

 

歴史を見ればわかるのですが、ドイツの国名は近代になってもいろいろと揺れました

 

そういう歴史を反映してか、「ドイツ」の呼び方には国(言語)によってかなりばらつきがあり、とても面白いです

 

 

ドイツ語: Deutschland(ドイチラント)

 

日本語: ドイツ

 

英語: Germany(ジャーマニー)

 

フランス語: Allemagne(アルマーニュ)

 

イタリア語: Germania(ジェルマーニャ)

 

ハンガリー語: Németország(ネーメトルサーグ)

 

フィンランド語: Saksa(サクサ)

 

もうバラバラすぎます!

 

それぞれ語源を調べたくなりましたが・・・ 今日はちょっと遠慮しておきましょう

 

 

Photo by Estonian Saunas on Unsplash

 

 

ちなみに、「ロシア」は

 

ロシア語: Россия(ラッスィーヤ)

 

英語: Russia(ラッシャ)

 

ドイツ語: Russland(ルースラント)

 

フランス語: Russie(リュスィー)

 

イタリア語: Russia (ルッスィア)

 

ハンガリー語: Oroszország(オロソルサーグ)

 

フィンランド語:Venäjä(ヴェナヤ)

 

 

ドイツほどバリエーションは多くなく、やはり「Roth」または「Roslagen」に基づく名称なのかなぁと思います

 

ま、フィンランド語のぶっ飛びっぷりは相変わらずですがww

 

フィンランド語はほんと独特ですね!

 

お陰でロシアの話が頭に入ってきません爆  笑

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました

 

ロシア・ウクライナ情勢が1日も早く落ち着きますように、そして犠牲がこれ以上拡大しませんように、心から祈ります

 

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