オードリー・ヘプバーンはオードリー・ヘボンだったかもしれないローマ字事情 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

オードリー・ヘプバーンはオードリー・ヘボンだったかもしれないローマ字事情

昨日、

ローマ字綴りのルールの1つである

ヘボン式のについてお話しました

 

【今さら聞けない…】「しゃ」はshaかsyaのどっちが正しい? ローマ字の綴り方のルール

 

(まだお読みでなければ、是非お読みください!)

 

パスポートの申請や

様々な場所で使われる

綴りのルールです

 

公式文書で間違うと

面倒なことになりますが

公式でなくても

街のあちこちの表記で

我流の綴りをしてしまうと

思わぬ誤解や混乱を生みかねないので

ちょっと注意したほうがいいと思います

 

ところでこの

ヘボン式のヘボンさん

 

フルネームは

 

ジェームス・カーティス・ヘボン

 

James Curtis Hepburn

 

 

ヘボンって

Hepburn

とスペルするんです

 

これって

どう読みますか?

 

今の時代にカタカナ書きするとしたら

「ヘボン」とは

ならなかったかもしれませね

 

みなさんなら

Hepburn という名前を見て

カタカナにするとしたら

どう書きますか?

 

ちょっと考えてみてください

 

下差し

 

下差し

 

下差し

 

下差し

 

下差し

 

今の私なら

 

ヘプバーン

 

と書いてしまうかと思いますが・・・

 

これで

ハッと気づいた人もいるかもしれません

 

同じ名前の有名な女優さん、

ご存じではありませんか?

 

『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を獲得し

『ティファニーで朝食を』

『シャレード』

『マイ・フェア・レディ』

などなど

数々のヒット作で活躍した大女優

 

Audrey Hepburn

 

オードリー・ヘボン

 

ではなく

 

オードリー・ヘプバーン

 

実は

ヘボン式のヘボンさんと

オードリー・ヘプバーンさんは

同じ苗字なんです

 

 

確かに

さらっと発音したら

ヘプバーンではなく

「ヘボン」

に近いですよね

 

「ヘッブン」でしょうか・・・

 

ヘプバーンのネイティブの発音は

次のようになっています

 

一緒にご確認ください

 

「Audrey Hepburn」を

Google翻訳とDeepL翻訳ツールの

両方に読ませてみました

 

※動画の音が小さいかもしれないので、

聞こえづらい場合は調整してください

 

ヘプバーンのカタカナ表記は

ヘプバーン、ヘップバーンの

2通りがあるようです

 

ちなみに

ヘボン式のジェームス・ヘボン氏の名前も

DeepL翻訳ツールに読ませてみました

 

※動画の音が小さいかもしれないので、

聞こえづらい場合は調整してください

 

もちろん

同じ発音です

 

が・・・

 

DeepL翻訳ツールを通したら

訳語は

「ヘップバーン」となっていますね

 

別の訳語一覧にも

「ヘボン」はありません

 

DeepL翻訳お得意の

誤訳ですねwww

 

ハチハチハチ

 

もし

時代背景が違っていたら・・・

 

ジェームス・ヘボンさんが

オードリー・ヘプバーンの活躍後に来日し

ローマ字表を作っていたとしたら

 

もしかしたら今頃は

ハスポート申請所では

 

「お名前はヘプバーン式の綴りでお書きください」

 

という感じに

なっていたかもしれません

 

もしくは

ヘボンさんが

もっと有名な人だったら

オードリーの名前も

 

オードリー・ヘボン

 

になっていたかもしれません

 

By Hmarskiy II - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=71096008

 

 

私個人の意見ですが

Hepburnの音としては

「ヘップバーン」よりも

「ヘボン」の方が

実際の発音に

近いと思うのです

 

まあ

それは主観かもしれません

 

いずれにしても

訓令式の50音表にあてはめれば

「ヘプバーン」が正しいと

言えるかもしれませんが

 

聞こえたままに

カタカナにしなさい

と言われたら

「ヘッブン」

とか

「ヘッボン」

「ヘッバーン」

とかになってしまうのでないかと

思うんですよね

 

昔の昔は

このように

音に忠実にカタカナにする事例が

多かった気がします

 

訓令式がなかったころは

もっと音に忠実に記述していたような

気がするんです

 

ヘボンもそうですが

ワイシャツ(white shirt)とか

ワイシャツとか

ワイシャツとか・・・

 

あと他に何かありませんでしたっけ?

 

いつのまにか

Hepburn → ヘプバーンのように

綴りを転写するかのように

カタカナにするのが

標準になっている気がします

 

個人的には

カタカナ表記や

カタカナ読みと実際の発音との

相違の大きな原因は

訓令式の導入と

深い関係があるのでしはないかと

思っています

 

ヘボンさんについて

詳しくはWikipediaにも書いてありますので

興味ある方はご覧ください

 

ジェームス・カーティス・ヘボン - Wikipedia

 

 

 

今日も最後までお読みくださり

ありがとうございました

 

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