クリスマスはキリストの誕生日ではありません! | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

クリスマスはキリストの誕生日ではありません!

"クリスマス" の "マス" って何? | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

 

Christmas の語源は

先日お話しました

 

よろしければ

上の記事をお読みくださいね

 

その記事の終わりの方で

私の使っている言語の

「クリスマス」の訳語も

挙げました

 

それをよく見ていただくと

だいたい同じような単語であることが

分かると思います

 

イタリア語は

Natale

ナターレ

です

 

フランス語は

Noël

ノエル

 

この語源は

何でしょうか?

 

気になったので

調べてみました

 

英語と同じように

キリストに関係があるといえば

あるのは確かなのですが・・・

 

英語とは

構成がちょっと違う

ということが

分かりました

 

ハチハチハチ

 

まあ

語感でみると

ラテン語系は

だいたい似ている

 

つまり

N

で始まっていることに

気付きます

 

では

ラテン語を引いてみましょう

 

ラテン語でクリスマスは

Nativitatis

 

 

Wikipediaで「Christmas」を引くと

ラテン語(Latina)では

Dies Christi Natalis

とあります

 

これは

「キリストの降誕の日」

という意味です

 

natalis は「生まれた」

という意味

 

「生まれる」は・・・

 

フランス語では

naître

ネートル

 

イタリア語では

nascere

ナッシェレ

 

スペイン語では

nacer

ナセール

 

 

(ラテン語:natus est)

 

だいたいの感じから

これらの単語は「誕生」に関するもので

ラテン語のNatalisと親戚だ

ということは

ラテン系の言語を知っている人であれば

だいたい察しがつくことだと

思います

 

Noël も

ラテン系の言語をやっている人だったら

推測が簡単だったかも

しれませんね

 

Noël という単語の歴史を紐解くと・・・

 

この単語自体が登場した

一番最初の記録は

12世紀だそうです

 

natalis から

a が 曖昧な発音になって

t の音が訛って

ガサガサのdに近い音になり

そのうち t が落ちてしまい

Noëlに変遷した

というのも

かなり説得力のある話です

 

(中性のnataleからの変形だったかもしれません)

 

イタリアとスランスの間にある

プロバンス地方の言語

プロバンス語では

Nadal

 

これを見ると

確かにそういう変遷が

あったのかなぁとも

思われます

 

(カタルーニャ語でもNadal)

 

現在、

言語学者の間で有力と思われている説が

これだそうです

 

ただ

他にもいくつか説はあるそうで

議論はあるそうです

 

なかでも有力だなぁと思うのは

ガリア語説

 

ガリア語で

 

noio = 新しい

hel  = 太陽

 

これが組み合わさったという説

 

なぜ有力だと思うかというと・・・

 

クリスマスは

ご存じのとおり

キリストの生誕を祝うお祭り

 

なぜ12月25日かというと・・・

 

イエス・キリストが12月25日生まれ?

 

では

ないのです

 

知っていましたか?

 

私は知りませんでした!

 

(私はほんと何も知らないあせる

 

宝石紫宝石紫宝石紫

 

クリスマスが12月25日である理由は

キリストがこの日に生まれたからではなく

この日が(昔の)暦で「冬至」だから

なのです

 

そうなんです

 

誕生日じゃないそうです

 

キリストの生誕を祝う日は

冬至の日

と決められていたのです

 

昔の暦では

冬至は12月25日だったそうです

 

で、冬至の日に

「太陽が新たに生まれる」

とされていたようで

なので

「新しい太陽」

 

noio hel

 

これが語源だ

とする説です


 

では

イエス・キリストの本当の誕生日がいつなのか?

 

実はそれは

分からないのだそうです滝汗

 

でも

聖書を読むと

冬ではない

ということは分かるのだそうです

 

クリスマスは

冬至の日に行われる

というならわしだったようです

 

この日に

キリストの生誕を祝い

お祈りをする

 

ということで

クリス・マス

なのです

 

で、

ラテン語系では

すべて

Natalis

 

つまり

お祝いの主旨である「生誕」の方を

を語源として

クリスマスの日の単語が

出来上がっている

というわけです

 

あくまでも

キリストの生誕を祝う祭りであり

誕生日を祝う祭りではない

というところが

ポイントです

 

でも

これだったら

「誕生日」と勘違いするのも

無理はありませんよね

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

ところで

昨日も書いたとおり

クリスマスの夜は

すでに昨日終わっています

 

 

「何言ってんの?」

 

と思った人は

昨日の記事を読んでいただければ

お分かりになると思います

 

【明日じゃない!】クリスマスの夜は12月24日、キャロルの語源を考えてみる | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

 

昔の暦の制度では

12月25日は

日没の16:34で終わり

ということに

なるのです

 

(今日の東京の日没は16:34だったそうです)

 

この日没を過ぎたら

もう12月26日

 

つまり

今のこの時間は

昔の暦では

すでに12月26日ということに

なるのです

 

だから

クリスマスの日は

もう終わってる

 

12月26日の夜

というわけです

 

(昔の1日は夜が先にやって来ます)

 

ということで

12月25日の夜とは

現代の12月24日の夕方から

25日の朝にかけて

 

だから

クリスマスの日の晩餐といえば

昨日(24日)の夕食

ということになります

 

 

みなさんのクリスマスの晩餐は

いかがでしたか?

 

私は

クリスマスといっても

キリスト教徒でもないですし

今年は高齢の家族と一緒だったので

特に何もしませんでした

 

でも

せめて

こんなものを食卓に並べ

ビールで乾杯しました生ビール

 

少しは気分を盛り上げないとねニコニコ

 

 

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