"クリスマス" の "マス" って何?
今年も残すところ
あと1週間余り・・・
明日はクリスマスイブ
明後日はクリスマスですね
この
クリスマス
英語では
Christmas
と書くわけですが・・・
「クリス」は
恐らく「キリスト」に関係あるのでは
と
推測できる人も多いと思いますが
「マス」
ってなんのことか
お分かりですか?
キリスト教徒のみなさんにとっては
なんてことのない問題だと思います
でも
キリスト教に馴染みのない方の中には
ご存じでもない方もいるのではないでしょうか・・・
「クリス」は
お察しのとおり
キリストさま
のことです
「マス」
といえば・・・
Christmas という言葉は
14世紀半ばに
初登場するそうです
その前は
何と呼ばれていたか?
12世紀前半には
Cristes-messe
という言葉が
歴史に残っているようです
Christesは「キリストの」
です
Messeと言われれば
分かる人も多いかもしれません
「ミサ」
カトリック教会で行われる
典礼のことです
最初の記録は
Crīstesmæsse
という表記が
1038年に
残されているそうです
(Wikipediaより)
「クリスマス」とは
「キリストのミサ」
という意味です
Online Etymology Dictionary
ではこう記されています
"Church festival observed annually in memory of the birth of Christ," late Old English Cristes mæsse, from Christ (and retaining the original vowel sound) + mass (n.2).
mas
は
「ミサ」
ということです
日本語では
この礼拝のことを
「ミサ」と言うことが多いようですね
私もそう耳にすることが
多いです
しかし
英語では
mass
言います
私が住んでいた
カリフォルニア州の田舎町にも
カトリック教徒が多かったので
日曜日にはよく
mass
に誘っていただきました
「マース」と発音します
クリスマスは
Xmas
と書かれることもあります
同じことです
この書き方ですが
街の中を見ると
X'mas
と
Xの後にアポストロフィー「'」が入っている表記を
良く見ます
日本の街中では
こちらが多いですかね・・・
実はこの表記は
正しくないとされています
正式には
アポストロフィーなしの
Xmas
これは
Christmasの
「前半を省略した」
という意味ではなく・・・
ギリシャ語の
Χριστός
(クリストス)
を由来としています
この最初の文字は
「エックス」
ではなく
「カイ」
というギリシャ文字です
で
特にアポストロフィーを入れる理由は
ないのだそうです
ただ
中世の英語では
Χρ̄es masse
という省略表記が
使われていたそうです
ともかく
Xmas
が正しい書き方なので
覚えておいてくださいね
蛇足ですが・・・
2009年にリリースされた
KAT-TUNの8枚目のシングルは
『White X'mas』
だそうです
White X'mas | KAT-TUN オフィシャルサイト (j-storm.co.jp)
ちなみに
昨日も記事でちょろっと書きましたが
フランス語では
Noël (ノエル)
私が知っている他の言語では
スペイン語 Navidad (ナビダー)
ポルトガル語 Natal (ナタウ)
カタルーニャ語 Nadal (ナダウ)
イタリア語 Natale (ナターレ)
ハンガリー語 Karácsony (カラーチョニィ)
いろいろです
私の知らない言語で関心があるところでは
ドイツ語 Weihnachten
スウェーデン語 Jul
フィンランド語 Joulu
韓国語 크리스마스
中国語 圣诞节
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