22フェブラリーステークス結果 ソダシ感動の3着で大圧勝!! | 「書を捨てよ馬場で叫ぼう」(独断流注目馬)

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「人は誰でも2つの人生を持つことができる。遊びはそのことを教えてくれる」

テンポイントと寺山修司をこよなく愛する競馬ファンです。
2~30年競馬から遠ざかっていましたが、最近、復活しました。
特定の馬に感情移入するので、ゴール前で興奮して大声で叫んでいます。

「東京競馬場は雨が降ってまいりました。」

 

女性アナウンサーの声を聞くと本間は嫌な予感がした。

ソダシを2番手評価していたからだ。

「この雨が彼女の機嫌を損ねることは簡単だろうな。」

 

「だから除外にすべきだったのよ」

キャバクラの桜ちゃんは秋華賞のことを思い出しながら言った。

「だって可哀相じゃない、口の中を切って出血してるのに鞭打って走らされて。」

 

その通りである。

それによってレースが痛いもの・辛いものと認識されてしまったなら、

たった1レースの利益のために、結果的に莫大な利益を失うことになるということまで考えが及ばなかったのか?

いや、そうではない。ソダシだ。

ソダシのことを心から気遣って欲しい。

彼女はこれから将来のある色白の美人さんなのだ。

人間の思惑ばかりで走らせないで欲しい。

 

「それにしても筋肉隆々のいかつい男とはよく言いましたよねぇ。

サンライズホープが544kg、テイエムサウスダンも546kgですよ」とウーバーイーツの拓也。

 

「うわーっ、電車の中で、でかいおっさんたちに囲まれたら、、

わたしそれ、絶対無理。耐えられないわぁ」と桜ちゃん。

 

「でも変ですねぇ、オッズが」バーテンの千田だ。

「ソダシは単勝は3番人気なのに複勝は8番人気で、結構つきますよ」

とういことは2連系、3連系も単勝人気ほど売れていないということか?

 

皆の心配をよそにレースがスタートだ。

(ハイペースになってくれよ。でないとソダシがかかってしまうからな)

 

期待していたギャグニーは出番を失った脇役になり、

ハナを奪ったのは巨漢馬サンライズホープ。

追いかけるソダシ

そしてなんと外からは外枠を心配したテイエムサウスダンが。

アナウンサーは「外から上がっていった」と言っているが、

あきらかに巨漢馬に持っていかれている。

(まずい!ソダシを抜くと彼女もかかってしまう)

 

ところがその数瞬後、このレースのポイント(本間にとっての幸運)が!

 

なんとソダシが我慢し、(たぶんやばいと思った)先頭の大野騎手が控えるのだ。

アナウンサーが驚きの声で「600mを34秒5で通過!」

 

ここから岩田騎手の腕なのか?テイエム自身が先頭に立ったせいなのか?

4,5ハロン目で息が入った。

 

さぁ直線に向く。

カフェファラオの手応えが抜群に良く、もう頭は確勝だ。

あとはソダシが3着を確保できるかだ。

本間が叫ぶ。

「ソダシ! ソダシ!」

(無理して走らなくていいよ。)

と思いながらもまだ懸命に頑張ってる姿。

(痛かった記憶があるだろう。

ダートなんか泥をかぶって嫌だろう)

 

「ソダシ! ソダシ!」

様々な思いが交錯し、応援しながら何故か涙が(TT)

 

ソリストサンダーの追撃をかわすどころか、

テイエムサウスダンに迫る勢いで3着でゴール

 

「オッズの歪みを獲れ!」

ギャンブル、とりわけ競馬の鉄則だ。

幸運が重なり馬券は圧勝。

 

だが、ソダシ、これでホントにいいのか!?

 

レースを見返す。

答えがゴール板入線後にあった。

 

1,2着馬の間を割って、

先頭に立ったソダシの白く美しい勝ち誇った顔がこう言った。

 

「どう? わたしが1番よ!!」