先日電車に乗っていて、同じコンパートメントで
向かい合わせに座っていた男性が携帯電話で話していたのを
つい聞くとはなしに聞いてしまった。
コンパートメントって、狭い空間だから
プライベートな会話なんてもてない。

その男性はしばらく英語で話していて
翌日シリアへ向かうという話をしていた。
休暇で行くらしい。
そもそも、その『シリア』という単語を聞いて
つい反応してしまったんだ。

そしたら、彼は話の合間にアラビア語も使っていた。
どうやらシリア方言。
なんだかそれがすごく懐かしくて
彼が電話を終えた後、いつもはそんなことしないのに
話しかけてしまった。

その人はご両親がシリア出身で、
彼自身はあまりアラビア語は話せないとか。
それでも、私がシリアにいたことなどを話して、
彼の母親の出身地がホムスだと聞いたとたん、
その地域名物のお菓子がすごく食べたくなって、
そんな話もしてしまった。
彼が乗ってきた次の駅で私は降りたけれど、
なんだかシリアの話で盛り上がって
嬉しいひと時だったなぁ。


夏が来た。

花がそこら中に咲き乱れる夏。

果物が豊富でおいしい夏。

照りつける日差しが嬉しい。

いつも自転車で通り過ぎる小麦畑は

日に日に黄金色になっていく。


こっちでは暑くなって日が照っていたりすると、

肌を焼こうとみんな必死になる(?)らしい。

露出度が極端に高くなる。

上半身裸の男性が自転車に乗っているのをよく見るようになる。

あ~あ、そこまでしなくても、、、。と思う。

大学では女子学生が信じられないくらいのミニスカートとか

きわどいワンピースとか着ているし。

目のやり場に困る季節です。


Weizenfeld


ふと気付いたら、最後に書いたときから
既に1ヶ月が経とうとしている。

学期末も終ったのに、春休みなのに、
というより休みには付き物の、課題です。
学期中にやった発表のテーマについて、
小論文を書かないといけないのだった。

テーマはここでも取り上げたけれど、
『アラビアン・ナイトにおけるアラブ初期の恋愛物語について』。
テーマそれ自体は面白いし、言いたいこともあるのに
紙の上に乗せられないで、苦しんでいる。
あ~、、、他にもすることあるのに、、、。

そんな訳で、また暫く篭ります。
窓の外では、雪が降っている。
クリスマス以降ずっと暖かくて、まさかこのまま春になるのでは
なんて期待していたのだが、、、。
一昨日くらいから寒波が来ているらしい。

ところで、先週の木曜日はイスラームの2大祭「イード・アルアドハー」だった。
アラビア言語学の授業に行ったらいきなり休講で、
休講の掲示もなかったのにどうしてだろう、
と暫くセミナーの前で立ち尽くしていたのだが、
そう言えば、この前クラスメート達が巡礼月が始まった
とかなんとか言っていたなぁ、、と考えて日にちを数えてみたら
丁度10日目だった。
受講者の90%以上がイスラーム教徒なので、
きっと教授が『どうせ殆ど来ないのに、講義をしても仕方ない』
と判断した為だろう。
とは言え、掲示くらいして欲しかった。

わざわざセミナーまで出向いていったのは私だけで、
ムスリムの皆さんはもう既に知っていたのか、
初めから来るつもりがなかったのか、人っ子一人いなかった。

今はイスラムの巡礼月で、この月にメッカに巡礼することは
ムスリムの義務となっている。
『この月の8日から10日までの間に
定められた順序・方法で、必ず集団で行わなければならない』
(平凡社『イスラム辞典』参照)
で、その10日目にメッカでは羊を屠殺して犠牲を捧げる。
同時にイスラム世界では、各家庭で一斉に犠牲を屠る。
そして、その日から3日間は祝日で、遠方の知人や友人、親戚などを訪れたりする。

エジプトにいた時は、その日が来る何日か前から
街のあちこちに羊売りがあらわれ、嫌がる羊たちが
買主に引きずられていくのをよく見たものだった。
そして、彼らはイード初日の朝早くに屠られ、
私は通りを歩いていて血の後を見たり、皮を運んでいる人を見ては
食べられてしまった羊たちのことを考えたりした。

そう言えば、何年か前に学生寮のシャワー室に
丸ごとの殺された羊が、血抜きの為に吊るされていたのを
見回りをしていた管理人が発見したとか、聞いたことがある。

世界のどこにいても、慣習は捨てきれないものなんだろう。
ドイツでのクリスマスは、家族揃って過ごす時期だが
年越しは、ロケット花火や爆竹が鳴り響く、パーティーだ。

去年も今年も、ドイツで年越ししたけれど、
何だかすごくあっけない気がしたのは今年も同じだった。
パーティーで飲みすぎて、年明け早々二日酔いになってしまい、
幸先悪い感じ。

新しい年が明けるっていうのは、
私の中では、割と重要な行事だ。
何て言うんだろう、昨日と今日で何も変わるわけじゃないけれど
何かが変わるような、どことなく神妙な感じ。
年末は、花火の音よりも除夜の鐘を聞きながら越したいと
やっぱり今年も思ってしまうのでした。

そして、年が明ければ早速カーニバルの準備。
今年は2月の第1週に最初の行事があるので、
どこのデパートやスーパーに行っても
既にカーニバル用の仮装売り場が設置してある。

お正月気分なんて、ないんだな~。
やっぱり何だか物足りない年明けでした。