ご訪問ありがとうございます。

 

カザフスタンとロシア鉄道の旅(1)旅に出たわけ 旅費をかせいでロシア語を習得

の続きです。

 

カザフスタンのアルマトイからロシアのモスクワまで

鉄道で移動したとき、大事件が起こりました。

 

大事件とは

 

車掌に300ドルカツアゲされた

 

 

後でわかったのですが、中央アジア諸国の鉄道は治安が悪く、

チンピラみたいなのが乗っていて、

車掌とつるんで乗客から金品を巻き上げることがあると。

 

そういえば、事前に旅程を組むときに旅行代理店で、

この区間は飛行機で移動することをお勧めする

と言われていたのでした。

 

それを無視するから、こういうことになる。

命が無事でよかったレベル。

 

あと、女性ならではの犯罪に巻き込まれた可能性も皆無ではなく、

それも考えると、本当に無謀でしたね。。。

 

神様、私を守ってくださり、ありがとうございます。

 

あの時同じ部屋(”コンパートメント”という言葉をググってくださいませ)に、

なぜか滋賀県出身の青年がいて(!)、

全くの一人でなかったのは、本当に幸いでした。

 

 

車掌とチンピラの因縁は、

 

「あんたのビザは何かがおかしい、

このままだとカザフ・ロシア国境を通過できない。

ついては有り金払いなさい、そうしたら通過できる」

 

という、今ここで見たら噴き出しそうなくだらないものでした。

 

でもね、22歳、一人旅の私はビビってます。

 

車窓の外にはカザフスタンの荒れ地が茫々と広がり、

「もしこんなところで放り出されたら、私は生きて帰れない!」

と思いました。。。

 

現在ならクレジットカードが普及していてスマホもあり、

簡単に行方不明にはならないし、お金も大丈夫なんですが。

 

その時は、国外に出たら基本的に連絡を取ることはできません。

 

私は、ドルと円の現金を持っていきました。

幸い、チンピラは無知で日本円に興味を示しませんでした。

 

 

もう一つ、救われた理由があります。

 

1994年当時、ロシアでビザを発給してもらうには、

事前に鉄道とホテルをすべて予約することが条件でした。

 

共産主義の名残でしょうか。

 

インツーリストという公営旅行社が仕切っていて、

予約すると「バウチャー」なる引換券をくれます。

 

だから、カツアゲにはあったものの、宿泊と移動は保証されていました。

残りの費用は、日本円で十分賄えました。

 

 

私がここで得た教訓

 

外国では人前で怯えている姿を見せるな

 

列車に乗車するとき、見送りの人たちと涙の別れをしたから、

小悪党どもに「弱っちい奴」とみなされたのかもしれない。

 

内心びくついていても、それを表に出してはいけない。

誰が見ているか分からないのだから。

 

 

それともう一つ、

100%の安全はない

です。

 

たとえ、貴重品を肌身離さず持ち歩いていても、強盗に遭うかもしれない。

だからと言って部屋に置いておいたら、泥棒が入るかもしれない。

 

やるだけのことをしたら、後は、いい意味で「諦めるしかない」のです。

 

 

モスクワのホテルで、実行しました。

掃除に入る従業員が泥棒することがあるそうです。

信じられないでしょ。

 

荷物を整理してまとめて、バックパックの大きなカバンは閉めておく。

 

乱雑だと、「盗んでもばれないだろう」という意欲?が湧きやすいと聞いたので。

その心理にブレーキをかけるためです。

 

パスポートや現金は持ち歩くけれど、残りは最悪諦める。

いつも大きな荷物を持ち歩くしんどさを考えたら・・・

 

それと、ウェストポーチというのかな、

貴重品を入れて腰につけるタイプのあれ。

 

いかにも「ここに貴重品がありますよ」

と言っているように見えるので、一工夫しました。

 

当時ロシアの人たちは、ビニールの手提げ袋に

身の回り品を入れて持ち歩いていました。

 

そのマネをして、貴重品を手提げ袋に入れて観光してました。

 

不用心に見えますよね。

でも、目立たない方がいいと判断しました。

 

厳重にウェストポーチに入れて、でも目を付けられるか。

手提げ袋だけで街を歩いて地元に溶け込み、でもその気になったら取り放題?か。

 

私は後者を選びました。

 

こんなことをいちいち考えるから、

一人旅はものすごい経験値になります。

 

余りにも危険なのはいかがなものかと思いますが、

女子は経験値を積むといいことありますよ。

 

 

 

カザフスタンとロシア鉄道の旅(3)シベリア鉄道全線乗車

に続く

 

 

カザフスタンとロシア鉄道の旅(1)旅に出たわけ 旅費をかせいでロシア語を習得

カザフスタンとロシア鉄道の旅(2)大事件発生 カザフスタンの鉄道で車掌にカツアゲされる

カザフスタンとロシア鉄道の旅(3)シベリア鉄道全線乗車

 

 

 

サムネイル

オンライン家庭教師(数学)先取り、復習、定期テスト対策、大学受験、学び直しなど幅広くサポートします。
滋賀県出身 京都大学法学部卒
右差しプロフィールはこちらから
右差しご提供中のメニュー
SNSもフォローしてね facebook

ベル欲しいものリスト
PC お問合せはこちらから 右お問合せ

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

フォローしてね!

 

《最近よく読まれた記事》メモ   浪人生は中だるみとお友だち関係に注意
メモ 自分の人生は自分で失敗したい
メモ 絶対忘れない素数の覚え方
メモ  顔出し実名チラ出しでブログを運営する理由 
メモ 共通テストは受験生の負担になっている 内容を見直すべき    

 

ショート動画