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一人息子・凸凹君の、発達障害や不登校や

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こんにちは、凸凹君のママです。

先日のリトルスクールオープンテスト↓で、凸凹君が特性がらみでやらかしたと書いた件です。

 

 

 

 

 

 

 

 

悪いこだわりが炸裂しました。

それは「暗算へのこだわり」。

すべてを頭の中で処理したいというこだわりです。

(なので彼の問題用紙はいつも真っ白なんです)


これで大問1で3問落としています。
そして計算ミスならまだしも、そのうち2問はなんと無回答ですよガーン
・・・もうね、ただの引き算とかなのにね。
理由を聞くと「集中できなかった」のだそうです。
だったらなおさら筆算にしやがれ!と思いますが、その「こだわり」から簡単に自分で切り替えができないのが特性なんですよね。
本当にもったいないです。



「こだわり」自体は悪いことばかりではないと思います。


芸術家や職人や研究者なんて「こだわり」の塊でしょう。
その「こだわり」を貫くため、その境地に至るために、様々な努力や工夫を重ねていることと思います。

言ってみれば、結果・成果に対するこだわりですね。


一方凸凹君はといえば「暗算でやりたい」「筆算はしない」という「自分のやり方」に対する思いが強いだけで、暗算が上達するための計算の練習といった努力や何かしらの工夫をするわけでもありません。

単なるやり方だけに対するこだわりでしかなく、結果は二の次なので結局今回のようなことになります。

結果がついてくるなら、問題ないのですが・・・。

これが「いいこだわり」と「悪いこだわり」の違いかなと考えています。

この「悪いこだわり」を持っていると、特に大人になったとき、社会に出たときに本当にヤバいです。

トライアル&エラーができない人だからです。

 

何かをやってみて、失敗したとします。

普通は、失敗の原因を考えてやり方を工夫したり変えたりして再度試してみますよね。

それを何度か繰り返すことで、うまくいく方法を見つけたり問題を解決することができます。

 

ところが「悪いこだわり」を持っている人は、自分のやり方に固執しまくって何度も同じやり方で同じ失敗を繰り返してしまいます。

たとえば既に確立された失敗しない一般的な手順があってそれを教えてもらったとしても、それでも自分のやり方を変えようとはせず、他責思考爆発で、結果はそっちのけで自分はちゃんとやっていると自己弁護に終始します。

 

「また失敗した。どうしたらいいの?」と聞いてくるパターンもありますが、自分から聞いてきたのにも関わらずその助言には従わず、ひたすら失敗することが分かっているやり方を繰り返し続けます。

そして「もう、どうしたらいいの!?」とキレたりします。
なんなら、自分が無視した助言をしてくれた人に対し、平気で再度助言を求めたりもしますもやもや

 

どうも、ASDの「同じことが安心=変わることが苦手」「情報を上書きしにくい」という特性が影響しているように思います。

特性を知らない周囲の人からすれば、せっかく助言をしたのにそれを試そうともしないで何を言ってるんだ、コイツは!!!となりますよね。

・・・いや、特性を知ってたってなりますよね(笑)

 

私の身近にもそういう悪いこだわり持ちがいて、見ていて本当に生き辛いだろうなと思います。

と同時に、自己弁護を延々と聞かされたり、私が助言を無視される立場にもなったりするので、わかっていても本当にイライラしますし(どの口が言うんだ、コラ!と思いますよ・・・)、一般社会でうまくやっていけないのは想像に難くありません。

 

本人の苦労も周囲の苦労もわかるので、凸凹君にはそうなってほしくないのです。

幸いに(というべきか)、凸凹君は今のところ切り替え・置き換えが一切できないというわけではなさそうです。
本人が合理的だと判断し納得できる理由があると、意外とすんなり聞き入れることもあります。

ただ、問題が起きてから一つ一つ(納得できそうな)説明をしていく対処になるので、未然に防ぐことはできません。

今はとにかく失敗の経験を積んでいくことで、この先似たような状況の時に自分で無難な判断ができるようになってくれればと思っています。

ベストじゃなくていいんですよ、ベターで充分。

今回の件では「すべて暗算でできるならそれはそれで素晴らしいことだから、暗算にこだわるなら計算の練習をすればいいのでは?」と提案しました。

また、暗算だけ/筆算だけの白黒思考ではなく、問題や自身のコンディションによって「暗算と筆算を使い分け」してもいいのではないか?ということも伝えました。

 

暗算へのこだわりがあるなら、練習しよう!

 

 

そして「大問1で無回答がいかにもったいないか」を切々と訴えてみました!

まぁ、結局これに尽きますよね(笑)